北海道 札幌市の、隣の港町。 坂が多くて、歴史的建造物がたくさんあって、観光で栄えていて、海も山もあるし、おいしいものもたくさんある。 でも、若者からすると、ちょっとだけ、なんにもない街。 そんな小樽市に、サカノマチ学舎はあります。 小樽駅から徒歩5分。 大きな坂道の途中にある一軒家「トコトコ荘」で、平日の日中に、次世代の若者のための居場所を開いています。 「サカノマチ学舎」ってなにするところ?サカノマチ学舎は、坂の街 小樽にある中高生のための私設図書館です。 第2
私たちは常に居心地のいい場所を求めています。 自分の部屋、カフェ、ネット空間… 人それぞれ、心が落ち着く場所をもっていると思います。 でも、学んだことがあります。 それは、「居心地の悪い場所」がときに必要だということ。 少し前、東京に行くことがありました。 地方都市に住む自分にとって、東京は「人が多い」「建物が多い」「色んな人がいる」 だからあんまり居心地いいとは思えませんでした。 でも、歌舞伎町のカプセルホテルに泊まった翌朝のこと、「東京が自分に馴染んでくる」よ
サカノマチ学舎は 中学生と高校生のための私設図書館兼フリースペースです。 日中は学校に行っていないひと 夕方からは学校帰りのひとも遊びにきて大丈夫。 「でも実際どんなところなの?」 「突然行くのはこわいな。」 そんな人のために今年もサカノマチ学舎説明会を開催します。 中高生はもちろん、保護者の方や市民の皆様もご参加いただけます。 日程:2022年10月1日(土) 時間:【第1回】11時~ 【第2回】14時~ (各回内容は同じです) 場所:小樽市富岡
「結果がすべて」なんて言葉がある。 たしかにテストや仕事では「結果」が求められる。 どんなに頑張っても結果が出ないと認められないことも多いと思う。 でも、その一方で「人生」という単位で見ると、結果がすべてじゃないということを感じている。 むしろ、結果より過程の方が重要なことが多い。 例えるなら、結果は「目的地」、過程は目的地に続く「道」だ。 目的地まで行けなくても、道の途中で美しい光景に出会うことがある。 目的地を間違えたとしても、そこで新しい発見に出会うことが
自分が高校生の頃、もっと知っていたかったことがある。 それは、「仕事」や「働くということ」について。 世の中には色んな人が色んな仕事をしているということは頭では理解していたものの、それをちゃんと知ったのは働き始めてからだった。 学生時代は「仕事」や「働くということ」について、実際に働いている人から話を聞く機会が全くなかった。 だから、いま考えると、当時の自分の視野はかなり限られていたんだと感じる。 もっと色んな人から色んな話を聞いて、もっと知っていたかった。 学生
トンネル効果、なんて言葉がある。 人間、何かに集中していると周りが見えなくなってしまうということだ。 最近、ちょっとうれしかったことがあった。 先日サカノマチ学舎を開いている一軒家 トコトコ荘のイベントに来てくれた人がこんな話をしてくれた。 「転勤で小樽に来たけれど、すごくいいまちで小樽から離れたくない」 その理由を聞くと、トコトコ荘も含めて、いまいる自分のコミュニティが居心地良いからということだった。 正直、トコトコ荘を開いていながら、こうしたい!という自分の思
先日、考え方が大きく変わる出来事がありました。 とある著名人の言葉なのですが、「好きになることは才能だ」という言葉に出会いました。 むかし自分は、アニメ・漫画・ゲームといったいわゆる「娯楽」や、音楽・映画・料理といった「趣味」って、どこかで現実逃避をしているような感じがして、なんとなくどっぷりハマらないように避けてきました。 しかし、何かを好きになること、特に人とは違うものを好きになることは、将来それが自分の武器になるというのです。 何かに夢中になった経験は、別のどこ
ようやく北海道も春らしい天気になってきました この時期、不思議と新しいことにチャレンジしたくなったりするものです。 でも、なにも真新しいことにチャレンジしなくたって、 今していることを続けたり、ちょっとだけいつもと違う工夫をしてみたり。 そんな「チャレンジ」も大事だと思うのです。 気持ちが春の陽気につられるこの時期、 違った角度からいつもの当たり前を見直すチャンスかもしれません。 (コ)
しばらく更新しない間に、 サカノマチ学舎は少しだけ変わりました。 昨年クラウドファンディングを実施し、 いただいた資金をつかって内装をリニューアルしたんです。 和室は、仲間を募って机や本棚を手作りしナチュラルな空間に。 リビングは、新しい椅子やフローリング、照明を購入し、 カフェのような空間に生まれ変わりました。 みなさんに、少しでも居心地よく勉強や作業をしたり、 くつろいでもらえたらうれしいです。 学習室ではないので、 必ずしもここで勉強しなければいけないわけでは
最近あったかいなーと思っていたら、先日雪が降りましたね。 もう雪は勘弁という感じですが、雪は我々の宿命です。 生まれてから一度も雪のない冬は見たことがありません。 だから、旅行などで雪がない冬の景色に遭遇すると、なんとなく違和感と寂しさを覚えます。 暮らすには大変でやっかいな雪。 それでもそこに寂しさを感じるというのは、きっとそれが絶対悪ではないから。 晴れた日に雪がもたらす銀色の世界は、何度見ても目が奪われます。 子どもの頃は雪が冬の遊び道具でした。 それと同じよ
もうすぐ3月が終わる。 学校なら卒業や転校、会社なら異動や退職。 コミュニティが誰かを失う瞬間だ。 今まであたりまえにいた人がいなくなるのは寂しいが、 その人がよほど親しい人でない限りそのうち何も感じなくなる。 「慣れ」というやつだ。 そして不思議なことに、誰かがいなくなった人の役割を 残った誰かが穴埋めするという現象が起きることがしばしばある。 いつもみんなを笑わせていた人がいなくなると、 いつの間にか別の誰かがみんなを笑わせている。 いつもみんなから頼りにさ
とんでもなくおひさしぶりの更新です笑 もう言うまでもないですが、自分は気分屋です。 1つのことを長期的に取り組むのはどうやら苦手なようで 今まで個人的に色々な企画や活動をしてきましたが、 いずれもどちらかというと短期的なプロジェクトや その時々でやりたい企画をするという活動が中心でした。 自分を知っている人ならよくわかると思いますが、 会うタイミングによってテンションもマチマチです笑 学生時代、なんとなくこの性格について気づいたものの、 気分屋というと一般的には良いイ
通常フリースクールのような場所は月謝のように利用料をもらっているところが大多数だと思います。 しかし、サカノマチ学舎を開くにあたっては、利用料をもらわないという私たちの暗黙の前提が私たちにはありました。 これにはいくつか理由があります。 1.「気軽に行ける場所」にしたかった サカノマチ学舎は、前に書いたように、「何もしなくていい場所」です。 例えるなら、公園のような場所。 近くの公園に行くような感覚で気軽にここに来てほしい。 せっかくこの場に興味をもっても、お金がかかると
「新型コロナウイルス」という言葉を聞き始めて、あっという間に1年が経ちました。 いまだ収束が見えず、いまやマスクのない日常は想像できません。 そんな中、新型コロナウイルスの流行によって、思い描いていた道を断念しなければならなかった人や、待ち望んでいた機会を失ってしまった人など、つらい思いや大変な思いをしている人も多いと思います。 特に、人生で一度きりの特別な時間を過ごそうとしていた人にとっては、本当に悔しい思いをしていると思います。 自分は最近、つらさを経験するからこ
自分の個人的な話になりますが、 ぼくは、アガリ症です。 人前に立つときや初対面の人に会うとき、誰かに重要な話をするときなど、はじまる前から自分で鼓動を感じるほどに心臓がバクバクし、必ずといっていいほどお腹が痛くなります。 なんで自分はこうなんだろう? 長い間疑問でした。 緊張するのはきっと、「ちゃんとやらなきゃ」と無意識のうちにプレッシャーを感じているから。 そこまではなんとなくわかっていたのですが、最近ようやくその先についてわかったきた気がします。 それは、自
今回も前回に続いて、通勤電車内のお話です。 先日電車でたまたま隣に座ったご夫婦が、どうやら京都から小樽に来ているようでした。 夫婦仲が良いようで、早朝のシーンとした雰囲気の中、2人はずっと会話をしていたので自然と会話が耳に入ってきました。 「こっちの地名って音がきれいだよね」 「この辺は山が多いなあ」 「小樽は坂が多くて長崎みたいだね」 自分からすると地名も山の多さもこれがあたりまえだから何とも思ったことはないし、坂が多いのはわかっているけどこれが長崎みたいなのか