サカノマチボイス10 利用料ゼロのこだわり
通常フリースクールのような場所は月謝のように利用料をもらっているところが大多数だと思います。
しかし、サカノマチ学舎を開くにあたっては、利用料をもらわないという私たちの暗黙の前提が私たちにはありました。
これにはいくつか理由があります。
1.「気軽に行ける場所」にしたかった
サカノマチ学舎は、前に書いたように、「何もしなくていい場所」です。
例えるなら、公園のような場所。
近くの公園に行くような感覚で気軽にここに来てほしい。
せっかくこの場に興味をもっても、お金がかかるというところにハードルを感じてほしくありません。
2.ビジネスじゃない
私たちはサカノマチ学舎でお金もうけしたいわけではありません。
ただ純粋に、家庭や学校から一歩踏み出したところで中高生が自由に過ごせる場所をつくりたかった。
誰でも気分転換は必要です。
日中周りの目が気になって外に出たくないなら、ここにこればいい。
そんな場所をつくりたかったんです。
3.そもそも「スクール」ではない
ここは、プログラムやカリキュラムがあって学びをこちらから提供するような「スクール」とは異なります。
あくまで「場」であり、一般的な意味での「教育」はおこないません。
だからその対価も発生しえない。
自分の部屋を抜け出して、この場で過ごす。
それだけですでに大事な「学び」があるはずです。
とはいえ、現実問題この場を維持するにはお金がかかります。
いまは幸いなことに、スタッフに少し余裕があるため、主に家賃を運営メンバーで払い、みなさんからいただいた寄付を物品費などに充てています。
私たちも手探りでやっているので、もしかしたら今後運営方法を変えていく可能性もあります。
それでも、利用料ゼロは私たちのこだわりであり、挑戦です。
(コ)
寄付についてはこちらからご覧いただけます。
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