十四字詩 酸っぱい

愛の足りない木槿が萎む

君に言われて酸っぱい紅茶

生きること書けず教科書

海の色として崩れた薔薇

味玉が絶妙な昼間

不機嫌なシュレッダーですが

ある日芙蓉が消えた公園

亀の子たわしとひぐらし鳴く

無造作に切られた木が芽吹く

明け方の夢が溶けたチーズ

海の外へと落ちる太陽

会いたさが秋風の街中

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