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高円寺の顔、小杉湯を洗おうbyおそうじ革命


町の顔を洗おうプロジェクト始動

日本中の町の顔を洗わせていただく、記念すべき第1弾として、東京・杉並区にある銭湯「小杉湯」におじゃましてきました。

高円寺の顔、小杉湯を洗おう

東京・杉並区にある、昭和8年創業の名物銭湯が小杉湯さんです。これぞ銭湯という佇まいが魅力で、昭和の風情を残す建物は国登録有形文化財に指定され、後世に受け継がれる貴重なもの。水風呂との温冷交互浴は小杉湯さんの代名詞であり、名物ミルク風呂や週替り・日替り風呂が楽しめます。さまざまなコラボ企画や、斬新な取り組みを仕掛ける、まさに銭湯界に革命を起こし続ける銭湯です。そんな、日本中から多くの銭湯ファンが訪れ、地元・高円寺の人々に愛される「町の顔」を、今回、洗わせていただけることになったのですが…下見に伺った瞬間、弊社代表の福井は頭を抱えます。

『きれいで、清潔で、気持ちのいい』をテーマに掲げ、日々、掃除を欠かさない小杉湯さんは、我々が掃除に入る前から、すでにめちゃくちゃキレイだったのです・・・!

どうする福井!?どうなる町の顔を洗おうプロジェクト!?

美しい銭湯をもっとキレイに!

ふだんから清掃が行き届いた、きれいで、清潔で、気持ちのいい小杉湯さん。それでも、高い理想を持ったオーナーや、美意識の高いスタッフの方々に話を聞くと、さまざまな悩みがありました。営業後の深夜に、毎日自分たちで掃除を行う小杉湯さん。その作業は重労働であり、もっと効率化できないか、という切実な思いがありました。加えて、掃除のプロが掃除しているわけではないので、どうやって落とせばいいのかわからない汚れがあるとのこと。細かいところの汚れは日々の清掃だけでは追いつかなく、頭を悩ませていたそうです。

よかったぁぁ。私たちにも、力になれることがありそうです!

オーナーの悩みを吹き飛ばす輝きアップ大作戦始動!

2022年1月のとある定休日。早朝からおそうじ革命の精鋭スタッフ12名が高円寺に集結。これまで磨いたプロの技を、発揮する時が来ました。

キレイに見える鏡も、よく見ると、遠くのものがぼやけて見えるくらい表面にウロコが。カランやシャワーの金属部分も、水垢や石鹸カスでできた、ザラザラとした汚れが。

浴槽は、水道水に含まれる成分で、白いタイルが赤茶色に変色していました。これらは高圧洗浄で汚れを落としたあと、ポリッシャーで磨いていきます。

そして、ここからがおそうじ革命の真骨頂!それは、普段、お客さんの目には決して見えない場所も、徹底的にきれいにすることです。窓枠を外して、レールやサッシの汚れを落とし、照明の裏側や鉄骨の裏側についた汚れも見逃さずお掃除。

もちろん排水溝のヌメヌメやマットの裏側だってスッキリ!イスの底に装着されたゴムパーツの、内側のカビ汚れだって見逃しません。ひとつ一つ外して、徹底的に洗浄させていただきます。

さらに、天井や入り口の扉など、細かなところまで磨く徹底ぶり。

見学に訪れた小杉湯のスタッフさんたちも、真剣そのもの。いくつも質問を投げかけては、キレイクルーからのアドバイスにフムフムと耳を傾ける姿がとても印象的でした。この向上心が、きれいで、清潔で、気持ちのいい小杉湯さんを支えているんですね。

朝から掃除を開始して、18時過ぎにようやくミッションコンプリート。これまでも十分キレイだった小杉湯が、さらにネクストレベルのピカピカに。


オーナーの平松さんは、「すごい!ヤバッ!」と、顔をほころばせながら浴室のあちこちをチェックしてくれました。

「鏡、めっっちゃキレイになってる!」
「うわぁ…  すご… すげぇ…」
「これ、なかなか落ちないんですよ」
「すごいっすね、光ってる!」
「ツルツルですね!ヤバ!」
「ハハハ!ここもキレイになるんだ!」

などなどなど、嬉しい言葉が止まりません。

この声が聞きたくて、掃除の世界に革命を起こそうとしている福井も、ニヤニヤが止まりません。

第1回目の「町の顔を洗おうプロジェクト」は、小杉湯の皆さんから満面の笑みをいただき、無事に終えることができました。


Interview ①
おそうじ革命 代表取締役 福井智明

――小杉湯は、素人が見たらキレイな銭湯というイメージですが、実際プロの目からみるとどうでした?

すごくキレイな銭湯ですよね。小学校から銭湯が大好きで、今も近所の銭湯に通ってますけど、小杉湯さんは最初からレベルが違いました。本当にキレイに掃除されている銭湯だなと思いました。だから人がたくさん集まっているんでしょうね。最初は正直、すでにキレイだから、どうしようかな?とも思ったんですけど。(笑)

ただ、僕もずっと掃除一筋できた人間なので、その目で細々見ていくと、やっぱり色んなところに汚れは隠れていたなっていうのがあって。そこを今日はキレイにしました。

――素人の方でもできる、キレイを維持する簡単な秘訣はありますか?

残念ながら、掃除の世界には魔法ってなくて。特殊な洗剤や道具はいらないので、毎日掃除する。これに尽きますね。期間を空けてしまうと汚れがどんどん頑固になっていき、普通の人では落とせなくなると思います。

お客さんによく質問されるんですよ。「どうやったら日頃の手入れが簡単になりますか?」って。「いや、日頃から簡単に掃除をすることです」って、お答えしているんですけどね。それに、簡単なやり方は苦手なんですよ(笑)。

――お風呂にまつわるエピソードってありますか?

子供の頃から、近所の銭湯に常連風を吹かして行くのが大好きでした(笑)。最近は、娘と一緒に銭湯通いをしていたのですが、先日ラスト銭湯を迎えたんです。娘が大きくなって、一緒に入ることができなくなったので。

「もう今日で最後だね」みたいな感じで、いつものように楽しく話しながらその日は帰ったんですけれど、寝るときに隣で娘が「もうパパと銭湯行けないの?」って泣き出して。そんな娘を見ていたら、なんかしんみりしちゃって(笑)。夜中に2人で抱き合って「これで最後なのか」と、なんか泣いちゃいましたね。

それまで、週3回ぐらい一緒に銭湯に行っていたんですよ。幼稚園の頃から隣にいて一緒に湯船で話していたんですけどね。それが銭湯の最大の思い出です。

――そういうほっこりするエピソードって銭湯に付きものですね。

でも、娘と入っているときでも、ちょっと天井とかカビているなとか、湯船にザブーンって入ったら、ちょっと床がザラつくなとか、気になっちゃうんですよね(笑)。

――やっぱりお風呂はキレイな方が気持ちいいですもんね。それだけ銭湯に通っているなら自分ルールとかありますか?

銭湯に行くと、風呂桶とイスを使うじゃないですか。私は、いつも使い終わったら必ず洗って戻すようにしていますよ。そうやってシュッとしている人って、なんかカッコよくないですか?自己満ですけど(笑)。

――ぜひ世の中の人に見習ってほしいですね。

みんなやると、僕がやっていることがカッコいいことではなく、普通になっちゃう(笑)。娘にも「こうやってキレイにして戻すんだよ」と言ったら、「そうなんだ」と、同じようにやってくれてます。

――まさに風呂育! 家庭内から小さな革命をおこしつつ、全国にも掃除でキレイを広めていっているんですね。今後、この「町の顔を洗おうプロジェクト」に応募したい人たちに、メッセージをいただけますか。

自分の家の近所や勤務先とか何でもいいので、町の顔って言われているものが汚れていたり、最近、輝きがないな人が集まってないな、という場所はありませんか? そういう情報があれば私たちはどこにでも行って、掃除を通してその輝きを取り戻すお手伝いができます。そういう町の人たちに応募してもらえればなと思いますので、よろしくお願いします!

――ありがとうございました!


→町の顔募集アドレスはコチラ https://forms.gle/fWg1RrYHyw3U8HBKA


Interview ②
小杉湯3代目オーナー 平松佑介さん

――高円寺という町にとって、小杉湯はどういう存在でありたいと考えていますか?

小杉湯は、昭和8年にここ高円寺で創業をして、今年で88年目になるんですね。小杉湯として、この建物で100年続けていくっていうのを大きな目標にしています。祖父の頃から通われているお客様も、未だに来てくださっていますので、そうやって世代を超えて続いていくことっていうのが、とにかく一番大切なことだなって思っていますね。

実際、僕はこの場所で生まれ育っているので。地域の方たちや、小杉湯という場所に育ててもらったところがあって。すごく温かい声も、時には厳しい声も、いろんな声をいただいて、その一つひとつがやっぱり続けていく理由になっていますね。

――常に新しいことに挑戦して、革命を起こし続けている銭湯というイメージですが?

ちょっとずつ変化もしながら、88年、同じ建物で続いているんですね。すごく新しくしたいというよりも、小杉湯という場所が、世代を超えて受け入れてもらえるといいなって。

これは祖父の頃からの家訓みたいなものなんですけれど、“日々キレイにすること。清潔にすること。気持ちのいい場所を、気持ちのいいお風呂を提供すること”というのがありまして、これを小杉湯として、スタッフとともに、お客様に対しての共通の目標としていきたいなと思っています。どうすれば気持ちの良い銭湯を作れるのか?気持ちのいい空間を作れるのか?っていことをすごく考えていて。

世代を超えた人たちに対して向き合っているので、特別若い人をターゲットにしているということでもないなぁと思っていますね。

――今回、おそうじ革命の「町の顔を洗おうプロジェクト」に参加してくれた理由はありますか?

小杉湯は、キレイであることと、清潔であることが、気持ちのいい銭湯を作るということを信じて、日々、挑戦とチャレンジを続けてきているので。おそうじ革命の理念や、今回のプロジェクトの想いが、我々とぴったり一致すると思ったからです。

――日々のおそうじで大変だなと思うことは?

やっぱり銭湯は湿気が多いので、赤カビや黒カビ、あと石鹸カスの汚れとか、皮脂の汚れとか、いろんな成分の汚れっていうのがどうしても出てしまうんですよ。ちょっとでも気を抜くと、やっぱりカビが増えてきたりとか、ウロコがついてしまったり…。そこに対して、日々ちゃんと目を配らせて向き合わないと、キレイで清潔で気持ちのいい銭湯って、やっぱり作れないし維持できないなって思っています。そこは、常に気になっている感じですかね。

――お掃除のコツなど、今日何かお話とか学ばれたことはあったりしました?

日本中の銭湯でも同じ問題に直面してると思うのですが…我々が求めている掃除の情報って、ネットで検索してもあまり載ってないんですよ。他の銭湯経営者に聞いたりとか、いろいろ調べたりしてきたんですけど、やっぱり今やっている掃除の仕方が最善かっていうのはわかんないんですよね…。そういう意味でも、今日は普段お風呂の掃除をしている小杉湯のスタッフにも来てもらって、日々の掃除のやり方に対してどうすればいいかとか、もっといい方法がないかっていうのを、いろいろと聞けて、学ばせていただいた感じですね。

――掃除が終わったあとの、率直な感想はいかがですか? また、今日1番キレイになったと感じる部分はどこですか?

掃除していただく前と、ぜんぜん輝きが違うんですよね。ここまでできるんだってすごく思いました。

今日1番キレイになったのは、やっぱり、鏡、カラン、シャワーですね。日々、そこの汚れに対しては取り組んでいたつもりなので、余計にそう感じます。

プロの方々がものすごく一生懸命やってくれたことで、ここまでキレイに輝けるということは、まだまだ小杉湯としても掃除に対して、もっともっと力を入れていくべきだなってすごく思いました。もっとやれることがたくさんあるんだなぁって。

――おそうじ革命に、どういう印象を抱きました?

私がすごく共感できて、すごく素晴らしいなあと思ったのは、やっぱその、掃除のチカラみたいなものを、おそうじ革命のスタッフ皆さんが信じていらっしゃるなって、すごく感じたんですよ。だからそこの気持ち、マインドも、やっぱりすごく大事だなあと思って。何かそういうところとかも、学べていけるといいなっていうのはすごく思いますね。

しかもその皆さんが、やらされてやってるわけじゃないっていうのはすごく感じて、掃除が楽しそうなんですよね、すごく。そこがやっぱりすごいなって思って。掃除っていう仕事とか、キレイにすることを、誇りに思っている方たちなんだなっていうのが、今日見てて感じましたね。

――おそうじ革命に期待することって何かありますか?

これまでこうやって、専門の方やプロの方に質問したり、直接やり方を教えてもらったりっていうことが、今までなかったので。この先も50年100年とキレイで清潔で気持ちのいい銭湯を続けるために、こういうプロの方たちとの繋がりながらやっていくことは、すごい大切だと思いましたね。日々の掃除のやり方を教えてもらったりだとか、もっとキレイにするためのアップデートとか、そういうのに寄り添っていただいたりとか。やっぱり、今日のこの美しさが継続できたらいいですよね。顧問の税理士や社労士をつけるようなイメージで、顧問のお掃除会社みたいなのをつけるぐらいなことができたら助かるなって、すごく思いました。

――仲間の銭湯経営されている方も見られるとおもうのですが、全国の銭湯を経営されている方にメッセージをいただけますか?

キレイで清潔で気持ちのいい銭湯にすることっていうのは、銭湯経営者さんの思いとして共通認識だと思うんですね。どうやって掃除したらいいかわからないとか、いいやり方の情報がないとか、そういうのはすごく掃除についてはあるので、何かこれをきっかけに自分たちがやっていていいこととか、逆にこういうことで困ってるよとか、そういうノウハウやマインドが、銭湯経営者同士でもっとオープンに共有されていくような、試行錯誤を一緒にできるような環境作ってくっていうのもすごい大切だなって思います。

SNSもいいですが、それこそお互いで行き来してみるとか、何かそういう交流みたいなものが本当はあるといいなあっていうのは思います。

――この企画への応募に迷ってる方にもメッセージをいただけますか?

掃除のプロの方と一緒に、自分たちの大切な場所をキレイにするという機会は、滅多にないと思うんですよね。プロ目線での掃除は、やっぱり一味違いました。キレイになるっていうのは当然のことだなって思うんですけれども、それ以上に、経営していくこととか、運営していく上で、何かすごく大切なものを教えてもらえるなって感じました。

それってYouTubeのノウハウ動画でも、インターネットでの解説でも、なかなか得られる情報じゃないので、やっぱりこうやって直接来てもらえて、直接考え方に触れて、実際キレイになる様子に触れるってことは、大きな発見であり、学びの機会になりました。

――最後に。掃除をしたことで小杉湯さんに革命はおこりましたか?

やっぱり革命ですよね。本当に。はい。なので、この革命をさらに起こしていきたいです。目指すは、お客様が来れば来るほどキレイになる究極の銭湯なんです。

それって、普通にしてたら、汚れはつくし、汚くなるじゃないですか。でも、小杉湯が大切にしてる精神とか目標、キレイで清潔で気持ちいいが、自分ごととしてお客様にもどんどん浸透していったら、例えばちょっとしたところで、片付けてくれる人が当たり前のように出てくるかもしれないし、キレイにしてくださる方が日々の中で出てくるかもしれないですよね。

これを私は、お客様も含めた総番頭化計画って呼んでいるんですけど、どうすれば本当に来れば来るほどキレイになる銭湯になれるか?っていうのは、何かすごく逆説的ですけど、すごく目指しているところです。そこに向けて、一つ大きな変化が起こせたんじゃないかなとは思いますね。

――どうもありがとうございました!

■小杉湯

住所:杉並区高円寺北3-32-2

電話:03-3337-6198

営業時間:15時30分〜深夜1時45分まで ※土曜日・日曜日は8時〜

定休日:毎週木曜日

料金:大人480円、中人(小学生)180円、小人(0歳〜5歳)80円


「町の顔を洗おうプロジェクト」では、おそうじ⾰命なりの社会貢献として、⽇本中から“キレイにしてほしい我が町の顔”を募集しています。
あなたの町にも、地元のみんなの「憩いの場」や、名物の「施設」はありませんか?

住民に愛されてきた「場所」なのに、掃除してくれる人がいない…
絵になるユニークな「モニュメント」なのに、掃除できる人がいない…
そんなあなたの町のお困りごとがありましたら、ぜひお便りをください。

→町の顔募集アドレスはコチラ https://forms.gle/fWg1RrYHyw3U8HBKA

おそうじ革命の精鋭部隊が駆けつけて、ピカピカに掃除させていただきますね!



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