真空パックで冷凍保存
海外滞在すること、あるいは国内であれどこかに滞在すること、それはその時の自分を真空パックで冷凍保存するかのように、
その時の自分を永遠にすることだと思う。
16歳で行ったオーストラリア
17歳で行った台湾
18歳で行ったカナダ
22歳で行ったオーストラリア
23歳で行ったフランスとスイス。
その頃の自分が過ごした街、訪れた場所へ行けばきっとその頃の自分に、出会える。その頃どんなこと考えていて、
何に感動して、それを五感全てで、教えてくれる。
目の前の景色が、自分が、他の誰でもない、自分自身であることを、ただ、ただ、肯定してくれる。
そうだと、思うんだよ。
だから私は、
社会で揉まれていた22歳に
2度目のオーストラリア訪問した時
シドニーでハーバー、ブリッジ、オペラハウスが見えるあの場所に立った時
涙が溢れて止まらなかったのだと思うのです。
きっと私は、あの瞬間
夢をひたすら追いかけていた
16歳の私に、
出逢えたのだと思います。
国外よりも、海外の方がより鮮明に保存されるのは、
海外はそう簡単には行けないから、
他の誰かと行く、
とか、
何回も行く、
とか、
その場所にまた伺う、
という行為で
自身の気持ちを簡単に
上書き保存されることはないからです。
そして私は、その真空パックされたそのどの自分に会いたいかというと、23歳の自分。
理想を体感する旅に出た、不安と期待が半々の自分。
ちょっと憂うつで自信なさげで、自分らしさ全開だけど、英語とかコミュニケーションの取り方とか、度胸とか、
身につけたもの駆使してヨーロッパ 10日間の旅をする自分。
喪失の時期から、這い上がろうとしていた23歳の自分だ。
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