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「そのペルソナ、何のために作るの?」 図解・ペルソナ4つの大分類

さまざまな事業やプロジェクトにおいて「ペルソナ」を利用する機会が増えてきたように感じます、
しかし一口にペルソナといっても、利用目的が広いため、「なんのためのペルソナなのか?」が理解されていない例を良く拝見します。

今回はペルソナを作り出す前に確認してほしい、ペルソナの大きな4つの分類についてお話したいと思います。

4種類のペルソナ

ペルソナは大きく分けて以下の四象限に分けられます。

縦軸:[起点] 何を起点として作りはじめるか?
横軸:[フェーズ] どれだけ事実に近いものか?

上記の図の四象限から
⑴ペルソナの起点
⑵ペルソナのフェーズ
⑶ペルソナの成長

に分けて解説していこうと思います。

① [横軸]何を起点につくり始めるのか?

まずはじめに確認するべきなのは、「何を起点にペルソナを作りはじめるか?」です。
起点は大きく以下の2つに分けられます。

【価値提案】「届けたい価値」が決まっているが、「誰に?」は決まってない
【課題解決】「誰に?」は決まっているが「届けたい価値」は決まってない

ざっくりと
ビジネスモデルや商品が定まっている場合」は価値提案
マーケットやターゲットが定まっている場合」は課題解決
という風に分類するのがいいでしょう

この部分の認識が当事者間でズレていると、"そもそも論"になりやすくペルソナ策定が平行線になりかねません。

② [横軸]事実と推測を分けよう

まだ何も事実がない仮説構築の段階でチームの意見を揃えるのは、目線合わせのためのペルソナです。
反対に事実から導き出されたペルソナは事実の共有のために使用します。

もっとも良くないことは、事実と推測がごちゃ混ぜになることです。
せっかくテストや検証によって把握した真実を、希望的観測で捻じ曲げてしまう可能性があるからです。

③ ペルソナの成長

ペルソナは作りっぱなしで放置される例が多くあります。
成長しないペルソナに意味はありません、仮説ベースのペルソナは、テストや実験を繰り返して真実ベースのペルソナに成長させていくことが必要です。

課題解決と価値提案は裏と表です。

■ 課題を解決する => 価値が生まれる
■ 価値がある => 課題を解決している

価値提案のペルソナは、実際に「ユーザーの課題を解決していること」
課題解決のペルソナは、実際に「ユーザーが課題解決に価値を感じていること」
をそれぞれ検証しましょう。


まとめ

「ペルソナを作ること自体が目的になってはいけません。」

①現状をよく理解し、確定してる事項は何か?
②今、どれだけの事実を有していて、どこまでが仮説7日?
③ペルソナをどのように運用して、事業を成功に導くのか?

をそれぞれをよく検討した上でペルソナを活用していただけると幸いです。

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