2024年上半期を振り返ろう!効果的なやり方「KPT法」のメリデメ解説
こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。あっという間に1年の半分が過ぎていきましたね……
と、毎年のように「あっという間」を言っている私です。
昨年11月に2人目の子を出産した私ですが、そこから育児・早期復職・仕事のギアの入れ直しと、怒涛のタスクに追われ、時間の流れがもう一段早くなったように感じます。
だからこそ、私が今年さらに意識し実行していることの1つが、
「目標設定」と「振り返り」です。
マメかつ効果的なやり方を模索することで、
2024年上半期はすでにこんな目標を達成できました。
産後20キロダイエットを達成
産後3ヶ月でのフルタイム復職し、産前同等の収入にする
ライター以外の業務割合を高め、収入の軸を増やす
忙しい中での夫婦関係を見出し、関係の質を高める
弟誕生による兄の精神的な負担を意識し育てる
漠然としたものから、明確に数値化できるものまで様々あります。
細かく見ればまだまだ改善したいところはあります。
でも、忙しさにかまけてやりたい事をやれなかった状況がほぼないのは、特に「振り返り」を習慣化していることが大きいです。
そこで、目標を立てた人も立てていない人も、
ここで上半期を効果的に振り返ってみませんか??
というご提案です。
今回は、効果的な振り返り手法として、
私がいつも使っている「KPT法」を紹介します。
なぜ振り返りをした方がいいのか?
KPT法を詳しくお伝えする前に、もう少しだけ、振り返りをすることの重要性を書かせてください。
振り返りを行うことは、目標を決めることより重要だと思っています。
その理由は2つあります。
理由①自分の取り組みに対する理解を深め、次の取り組みの質を上げる
「結果を出すには行動がすべて」とは良く言います。
でも、その行動が良いのか悪いのかは、そこまで意識して見ていない人も多いかも。
意外と「正解っぽいこと」を万全とやっているケースは多発しています。
ここに振り返りを取り入れることで、漫然と正解だと思ってやっていること1つ1つを精査し、次の行動の質を上げていこうと言うわけです。
理由②なんとなく立てた夢や目標の精度を上げる
人の気持ちはうつろいやすいものです。
立てた目標やタスクは変わるし、変わったら手放していいのです。
そのためには、どこかで振り返りをして、「今も追いかけたいものか」を考える必要があります。
ちなみに私は上半期の振り返りをしたところ、目標と合わせて作っている欲しいモノリストの内容が大きく変化していました。
こういうものも、最新の気持ちから作られるリストにアップデートしておくことで、いい行動に反映されるのではないかと思います。
効果的な振り返り方法「KPT法」のやり方
ここからは、私が普段やっている、効果的な振り返り方法を紹介します。
私がやっている方法は、「KPT(けぷと)法」と呼ばれるやり方です。
個人での振り返りだけでなく、チームやプロジェクト単位で行っても有効です。
KPT法とはなにか
KPT法は以下3つの視点で
振り返りをしていきます。
Keep(よかったこと・達成できたこと)
Problem(課題や問題)
Try(今日以降に取り組みたいこと)
3つの頭文字を取ってKPTと呼びます。
やり方はシンプルで、
Keep→Problem→Tryの順番で自分の目標や上半期を振り返ってみるだけです。
個人目標であれば、感覚的な立て方をしている人も多いと思います。
その場合は、感覚的な達成度や充実度と、具体的な達成項目を分けて出してみると、より振り返りが締まります。
具体例を使ったKPT法のやり方解説
よくある具体的な目標から、KPT法での振り返り方法を紹介します。
普通に目標や振り返りをすると、こんな風になることありませんか?
これをKPT法で振り返るなら、こんな感じになります。
Keep
特に大きな問題もなく、充実していた
→家族みんな大きな病気や怪我はなかった
なんとなく「充実していた」「問題なかった」と感じる状況は、もう少し解像度を上げましょう。
病気や怪我、ストレスといった項目に落とし込むことで、感覚的な達成度の理解を深めることができます。
Problem
忙しさで寝落ちて大人は体にダメージを残すことが多かった。
冬に連鎖的に家族全員が風邪を引いた。
できたことの理解度を上げておくと、課題の発見も明確になりやすいです。
「何も言うことも改善させることもなし!」ならそれでもいいですが、大体が「とはいえ、こういう課題はあったよね」と言えるはずです。
Try
体力大事!大人は隙間時間での運動やサプリ摂取をはじめる。
風邪予防のために生活に取り入れられることを考え実行する。
Problemを踏まえて、やれることを出していきましょう。
ポイントは、ちゃんとKeepの達成に繋がるTryになっていることを書くこと。
あと、「健康管理のために毎日筋トレし、週1回はジムに行く」みたいな、自分にとっていきなりハードルの高いTryは書かないことです。書いても企画倒れになります。
できるだけ、小さく始められることから書き、実践しましょう。
KPT法の注意点3つ
KPT法の有効性が伝わってきたでしょうか。
次に、実際に使う時の注意点を3つ紹介します。
ProblemとTryばかりに目を向けない
振り返りをするとき、多くの人が「改善点」「ダメだったところ」に目を向けがちです。
真面目な反面、それをすると気分が下がり、振り返りの時間が苦痛になって続きません。
だから振り返りの最初にやることは「できたこと(Keep)」なんだと思うし、達成感や充実感を大切に拾い上げることがとても大事です。
頑張った自分、今もっと頑張ろうとしている自分を最初にちゃんと褒めてから、手厳しい話はしていきましょう。
ダラダラとやらない
振り返りというのは、「やっている感」が出て、慣れてくると気持ちがいいです。
でも、ダラダラやっていると時間の無駄だし、その後の行動に繋がっていないと意味がないです。
私もダラダラやってしまう日があり反省するのですが、
やる時は時間を区切り、効率的に整理し、次の行動へつなげましょう。
夢や目標が今も必要か、ちゃんと近づいているかを考える
目の前のタスクを頑張っているけど、その先の目標達成に繋がっている感覚がないとか、
そもそも目標がもう変わっていて自分に必要なかった、ということはよくあります。
Tryまで出し切ったら、今一度「それって本当に私に必要なことだっけ」という意識は持ちたいところです。
まとめ
目標とか振り返りとかって書くと、「その瞬間の変化や気持ちに順応していきたいから目標は立てない」と話す人もいます。
よく分かるし、私もその瞬間の気持ちや変化は、目標決めと同じくらい大事にしています。
ただ、それでも私が目標をマメに立てて振り返りをするのは、
彼らが言う「その瞬間の変化や気持ち」がもし沸かなかった時に、人生の迷子にならないためなんです。
人生は有限です。
目標という指標、それをウォッチする目を持つことで、長期的な迷子や低迷を避けることができます。
もし私の話が少しでも響いたら、10分でもいいので時間を取り、自分の上半期に思いを馳せてくれたら嬉しいです。
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