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お金持ちについて考えてみる 港区女子へ

こんにちは、めっちゃ仕事人です。

これまでは業界の話をしていましたが、今回は別のテーマについてお話をしたいと思います。「お金」について少しばかり自分なりの考えを文字にしようと思います。世間のイメージと実態についてなるべく大きく外さないよう数値で表現してみましょう。

お金持ちとは

読者の皆様は「お金持ち」と聞いて何を思い浮かべますか?年収が1,000万円以上でしょうか?あるいは資産が1億円以上でしょうか?
今回はお金持ちの自分なりの解釈とアプローチについて考えていこうと思う。

まず、お金持ちは2種類存在する。それぞれアプローチ方法も適正も大きく異なるため便宜上それぞれをここで再定義したい。1つは給料が高い人達のことを指すだろう。2つめは資産家の人達を指すだろう。今回は一つ目の給料が高いお金持ちについてちょっとした数値遊びをしてみる。

お金持ちその1
文字通り高い給料をもらう人達。具体的にいくらかがすごいのか感覚をもとに計算してみよう。僕の感覚では1000人で1番(0.1%)というのは感覚的にも凄いといえる水準だと思うが読者の皆様はどうだろうか。例えば、数値遊びをすると日本人男性身長がおよそ190cm以上となる割合が1000人に一人くらいだ。僕は190cmの男性の知人はいない。十分にすごい水準ではなかろうか。

同じ数値を収入に当てはめてみようとおもう。
日本人の給与所得者のうち上位0.1%となるのは3000万円以上くらいだろうか。(正確なデータはなく、2500万円以上が0.3%存在する(国税庁: 平成30年度 民間給与実態統計調査)ことから筆者が勝手に推測した)

つまり
肌感覚でお金持ちと思えるのは年収3000万円程度という仮説が成り立つ。

雇われ3000万円となると平均年収で到達可能な業種が外資系証券フロントもしくは麻酔科医、美容整形外科医だろう。(規模が小さく一般化できないヘッジファンドやPEファンドなどは除外した。もちろん外資系コンサルタントのパートナークラスでも到達は可能だが業界平均給料で3000万円はないだろう。麻酔科医も今後も医師の供給が増えると高給が続くかは不明ではあるが、不勉強な業界ゆえ、知人から聞く限りで麻酔科医は3000万円程度はアルバイト兼務勤務医で達成できそうなのでサンプルに入れてみたに過ぎない。スポーツ選手もサンプルからは除外した。)

次に業種平均3000万円の人が雇われの身で稼ぎうるお金を推定しよう。

ここでは私自身馴染みのある典型的な外資系証券勤め社員(院卒)の年収カーブを描き、およそ到達可能なディレクター職(一部の証券にはないが、同程度のクラスとしよう)さらには45歳で退職、以降は日経証券で2000万円の給料を55歳まで続けた場合の総収入を見てみることにする。

(縦軸:年収(万円)横軸:年齢 めっちゃ仕事人の独自見解に基づく)

およそ平均的な外資系証券でのキャリアパスでの年収はこのような感じだろう。(極端なアップサイドなどは無視している。MDには昇格しないながらも無難に45歳まで外資系証券で勤め上げた場合のカーブはこのくらいと考えている。)

この場合の総収入は8億円ほどとなっている。ざっくり50%は税金でもっていかれるだろうから手取りとしては4億円程度だ。3000万円の年収を稼ぐ雇われ社員としては十分ではあるが数値感としてはこの程度だ。

ではこれほどの給与を実現しうる外資系証券社員はどれくらいいるのか、例に習って数値遊びをしてみよう。港区女子の方々にはぜひこれから出る数値感を頭に入れてコンパに望んで欲しい。

まず外資系証券のサンプルは9社に絞るとしよう

世界の巨大投資銀行と呼ばれるバルジブラケット9社の内訳は米系5社が、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ゴールドマンサックス、シティ、バンク・オブ・アメリカであり欧州系4社がドイツ銀行、バークレイズ、クレディスイス、UBSである。 以下引用元はBloombergのニュース記事からだが上記9行の合計社員数はざっくり5000名ほど、その内フロント社員が50%とすると2500名が上記3,000万円の候補者となりうる。(無論フロント社員以外でも達成可能であろうが、ざっくりと大枠を捉えることを重視する)

[東京オフィスの人員と利益状況について(ソースはブルームバーグ)]

さてこの候補者の中でも全てが45歳まで残れるわけではない。およそ20%が到達可能としよう(各タイトルにて生存率が60%とすれば、アナリスト→アソシエイト→ヴァイスプレジデント→ディレクターで60%x60%x60%=21.6%と推定)

するとどうだろうか、5000名→2500名→500名が達成可能となりそうだ。(日本の3,000万円以上の割合は冒頭0.1%程度と推測したが、外資系証券ではこの仮説に基づくと10%程度が3000万円以上達成となるので十分に大きいことがわかる。)

肌感覚ですごいお金持ちと思える3,000万円に手が届きそうな外銀マンは500名そこらという計算になった。港区女子の皆様には、外資系証券勤務と聞いても10%そこらしかいわゆるお金持ち(3,000万円以上を達成する人)はいないということを頭に入れてコンパに臨んでほしい。

その他の雇われ職である、美容整形外科医や麻酔科医を狙った方がお金持ちとお付き合いできる可能性は高いであろう。ただ、一つ我が業界を擁護するのであれば、アップサイド(すごい稼げる可能性)があるのは外資系証券であるというのは言わずもがなではある。

いかがだろうか。年収でのアプローチでお金持ちを見てみると、年収で測るお金持ちな外銀マンは3,000万円で55歳までで合計8億円稼ぐ。例えば、外資系証券で達成可能な人数は500名という結果になった。ぜひとも、就職活動や婚活ではこれらの情報を参考にして欲しい。

ここまで数値遊びに付き合ってくれた読者の皆様には感謝する。何か面白いアプローチや数値の欠陥があればバンバン指摘してほしい。

次回は、お金持ちその2について記事をまとめてみようと思う。少し時間が空くかもしれないがおってあげようと思っている。

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