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リビングから丸見えのワークスペースをすっきり見せるコツ

家がオフィス化して落ち着かない問題。収納先生はどうしているかと思ってライフオーガナイザー®の田中由美子さん宅を訪ねたら、ヒントがたくさん見つかった話。

田中さん宅のプロフィールです
・集合住宅 5LDK(118㎡)
・ライフオーガナイザー® 夫婦、子ども(10歳)
・苦手な片づけを克服し、大好きなインテリアを満喫中

もの選びでオフィス感を抑える

田中さん宅のワークスペースはリビングの隣。間仕切りがないので、どちらからも丸見えなのですが、見た目にうるさい感じがしません。暮らしに仕事が溶け込んで、同じ心持ちで行ったり来たりできる感じ。実際のところ、すごく落ち着きます。

その理由は……。

・PCや事務機器は、白やシルバーで存在感を抑える

たとえば椅子(ヴィトラ)の色は黒ではなくシルバーグレー。デスク(カルテル)は白で、やわらかなフォルムを備えた軽いデザイン。事務機器はつい機能を優先しがちですが、田中さんは見た目も諦めない。暮らしになじむデザインをとことん探しています。

・インテリアをミックスする

そしてインテリアコーディネート。スタイルや素材をそろえない。あえて混ぜる。どちらかひとつに統一すると、暮らしと仕事は乖離して逆に目立ちます。上級者の技なのですが、ルールを知ればやってみたくなります。

・スタイルのミックス モダン+ナチュラル
・素材のミックス   ラミネート、クロームメッキ、スチール+木、土

リビングから見たワークスペース。デスクはお子さんと兼用。写真には写っていませんが、左手には小机とファイルボックスでつくった学用品置き場があります。だから机の上が片づくのですね。


視覚情報を減らして集中する

リビングとの間仕切りがないと、暮らしと仕事が「地続き」で集中モードになりにくいもの。

そんな場合、まっさきに手を打ちたいのが、ウィークポイント対策。田中さんの場合は「ビジュアル」で、視覚情報をコントロールすることで、集中力を上げています。

視線の先はすっきり

目に入るのは、ペンケースとトレー、観葉植物。お子さんの筆記具入れも、絶妙の深さで中身が見えにくいものをチョイス。

収納家具は背後にレイアウト

ビスレーのキャビネット(白)に書類関係、ヴィンテージのドロワーに文房具やプリンター用品を収納。椅子から手が届く範囲で、座ったまま出し入れできます。

書類のうち、よく使うものは上のファイルボックスに、顧客ファイルは鍵付きの最下段に。いちばん長く過ごす場所なので、最上段には防災用品を入れているそう。
引き出し2段目はケーブルやインクカートリッジなど。セリアのキッチントレー(仕切り付き)で仕切って。ちなみに1段目は2軍の文房具やストック。

収納を小さくする

ペンケースやトレーを小さくすると、デスクの上が片づきます(見出し画像)。

逆では? と思うのですが、ケースが大きいとなんでも入れて、元の位置に戻そうとしなくなります。すると、次第にごちゃごちゃに……。

「ほら、ビジュアル重視だから、ほうっておけない。イライラが片づけのスイッチを押してくれるのです」(田中さん)。あえて小さくしてリセットのタイミングをつくる。なるほど!


リノベーションでフラットな空間に

家で仕事をするのが当たり前になった今、マンション購入時にリノベーションする、という選択もアリだと思うのです。

とくにリビングに隣接する和室は、なんとなく中途半端な扱いで、おもちゃや来客用布団の置き場になりがち。

それなら、思い切ってフラットな空間に変えておく。暮らしの変化に対応できるように

田中さんは9年前に、リビング隣の和室をリノベーション。押し入れを撤去し、床に白のPタイルを貼り、壁と天井は白く塗装。せめて床、壁、天井を替えておくだけでも、ワークスペースは格段につくりやすくなる。

まぁ今思えば、ですが、突然始まるリモートワークにも慌てずにすみます。

まとめ
・もの選びでオフィス感を抑える
・視覚情報を減らして集中する
・収納を小さくする
・リノベーションでフラットな空間に

※収納先生……片づけサービスに従事する人。

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