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【女子高生エッセイ】『受験失敗しても平気だった』#沈んで落ちて、転がって⑴
これから毎週月曜日は定期更新で、タイトル通り恋愛エッセイにしようと思う。
周りの高校生たちの恋愛もいずれ語っていく予定だが、1番初めは流石に自分のこと語らないとダメだなと思った。
よって、第1シリーズの『沈んで落ちて、転がって』は私のお話!ぜひご覧ください⬇️
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【沈んで落ちて、転がって〜高校受験失敗編〜】
始まりは、高校受験の失敗。
そうはいっても、受験学区内で1番偏差値の高い推薦枠に落ちたという残念なのか当たり前なのか微妙なところではある。
面接や理科実験などの実技もあったので、学力が低くて失敗したのかさえわからない。
ゴリゴリの理系の推薦だったので、面接の内容がとにかくすごかった。
グループ面接で、四人組になって面接室に入り、質問をされ、ランダムに答えを言わされるというものである。
面接で、「あなたが中学時代にしていた日常に基づいた実験を教えてください。」
そんな経験まったくないので、焦っていると、私が1番に「じゃあ、右の方から。」と当てられてしまった。
私は適当な事実を答えた。声は多分震えていた。
「毎日星を観察して記録しています。」という、なんとも絶望的な回答をした。
そもそも、星の記録なんて素人には、ほとんど不可能に近い。
だが、面接官に向かって、「好きな漫画の主人公が星の観察をしているのを見て真似しようと思った。」という頭のネジが3個くらい抜けている回答をした。
そして、昨日の星はどうだった?と面接官から聞かれると、すごい綺麗に見えました!と自信満々に回答をした。
話し終えた後に、「あ、昨日雨だった。」と思い出す。
急激に顔の色が赤から青へと変わる。
信号か!ってな。はは。
面接官は全員苦笑し、私から目を逸らして、次の子へ質問をした。
『最悪だ、終わったーーーーー!!!賢い学校ってこんな感じなんだ!!!!!』という自分にしか非がないのに賢い学校という大きな主語で一括りにして、心の中でぼそぼそ独り言を言った。
叫んだり呟いたりを頭の中で繰り返している間に残りの3人全員の回答が終わっていた。
あと、二つくらい急に簡単な質問されると、1番偉そうだった大人が「じゃあ、お疲れ様です。ご退席ください。」と言った。
私は担任に教え込まれた礼儀を、最低限しておこうと思って、ぎこちなく礼をして退室した。
結果はもちろん、不合格。
見にいくまでもなくわかっていた。
いや、理科実験の担当の先生をビーカー割って笑かしたから、ちょっとだけ期待はしたんだけど。
面接が同じだった子たちは、2人受かって1人は落ちていた。
あんまりそこに大差があったのかもわからず、結局人からの評価はわからないものだなぁと思った。
そこまで自信もなかった癖に、一丁前に泣きながら学校の門を出た。
その帰りの車で、受験した公立高校の推薦枠と同じ偏差値の私立の1番賢いコースに通っていたので、そこに進学をするか、同じ公立高校の普通科を受けるかを決めなければならなかった。
親に、切り替えはやくない!?まだあなたの子供泣いてるんですけど!!と言ってやりたかったが、それはやめた。
両親はきっと悲しいんでいるなぁみたいなレベルのことは私でもわかっていた。
車に乗ると雨が降り出した。ザーザー降るわけでもなく、しとしと降るわけでもなく、ただ一粒一粒が涙のようにぽつりと音を立ててはフロントガラスを濡らした。
私は終始、誰がどう見ても涙が溢れていたけど、雨がそれを世界から隠すように降り続いた。
少しだけ安心した。
結局、車の1時間では何も決まらず、家に帰ってから考えた。
あーあ、どーせ行くなら賢い方がいいよなぁ。
でも、特待生はギリギリ逃したしお金かかるなぁ。
「あー、そう言えば......」
そこで、みなさんお待ちかねの恋愛事情。
私は中学生ながらにも付き合っていた"彼氏"というものがいたんだ。
過去形でお察ししてしまうだろうけど
中3の夏頃に付き合った。
クラスが2年生の頃から同じで、
修学旅行の締めの言葉を担当していた子だった。
修学旅行もいよいよ終盤になった頃、彼が学年の前にたった。
でもなかなか言い出さず、時間をください的なことを言ったので、元気はつらつで大声を普段から出している彼がモジモジしていたので、私は具合が悪いのかなぁと思った。
そのまま、下を見て手で遊んでいると、私のクラスと番号、名前が呼ばれた。
びっくりして、返事をしたら前まで来るように言われた。
そして、修学旅行のユニバーサルスタジオジャパンで学年の前で公開告白されるというあまりない体験をした。
私も当時、優しくてまっすぐな彼が好きだったから、とても嬉しかった。
もちろん学年中の男子にいじられて、卒業までは気まずい思いをした。
そして、受験期。その彼氏、今となっては元カレが私が落ちた学校の普通科を受験することを推薦入試を受ける1ヶ月前くらいに知った。
ヤケクソになった私はそれが決め手になった。
偏差値とかどうでもいいから、青春をしよう!!という気持ちで出願した。
この後の悲劇もしらずに。
ここから私の本当の恋愛物語が始まるのだ。
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