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映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」感想 映画音楽×芸術×何が人生を決めるか分からない

中々に興味深かった。モリコーネは知らなく、かなりの映画に影響を与えている。西部映画に革命をもたらすぐらいの音楽。脚本から音楽をイメージできる才能。
★最初は、映画音楽に対して否定的というのが印象的だ。何でも新しい分野は切り開かれるまで、ペンネームを使うこともある。
★同じではないが、アニメ音楽も時代と共に変化していき、日本でも認められることになった。
★映画監督は個性的で、作曲家と喧嘩することもあるという。モリコーネは逆に監督から要請されることもある。それほど、大切にされた音楽家だ。
★モリコーネは引用はするが、新しい音楽を生み出すことを信念にしているらしい。だから、既存の音楽を使う人に対して思うこともあるという。
★新しい音楽のためには、土台が必要。モリコーネはトランペット奏者から作曲を学び、そこから映画音楽のキャリアが始まった。音楽は基礎や土台が必要だと思うし、応用するためには基本がすべて。しかし、モリコーネは才能のスパイスがあるのが希少な人物の証拠になる。
★脚本を読むだけで、作中で使われる音楽をイメージできるのがすごい。映画監督も話していたが、関係者よりも理解しているのが凄まじい。小説から映像をイメージするのは聞いたことがあるが、音楽でもできるとは。
★今では、モリコーネの音楽は若者にも浸透している。モリコーネは最初は、映画音楽に否定的で、辞める計画もあったらしいが、誇りをもっているのは素晴らしい。人生は何が起こるかわからないし、一つの道を進むと意外な道が開けてくるということだろう。
★最初にモリコーネが床でストレッチみたいなことをしていたが、ルーチン作業は大事だと。芸術でも学問でも、人には理解されにくいルーチンが、人生を左右する。それを寛容してくれるパートナーが必要だし、理解されないと病む。人を信頼して見守るのがどれだけ大変なことだろう。
★2015年の映画にも参加していて、引退という言葉がない。こーゆー人生は素晴らしく、自分がしたいことを継続できるのは最高だ。

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