見出し画像

パニック障害を経験して思うこと

皆さんこんにちは!
今回はパニック障害を経験して思うことを書いていきたいと思います。

20歳のときにパニック障害と診断され、はや7年が経ちました。
僕は薬の使用はせず、回復し今は都内で妻と犬一匹と暮らしながら鍼灸師をしているオサダと申します。

今回の内容は経験した直後の思いから鍼灸師として皆さんのお悩みを聞く立場になってから思うことを書きたいと思います。

そんなに簡単じゃないよ。

ここで読み終わってしまうと誤解を生む可能性があると思いますのでここまで読んだ人は最後までお読みいただく事をおすすめします。

これはパニック障害を診断された当初から徐々に感じていた思いです。
この4月に一時的に発作が現れたという話を前回のブログでお話しさせていただきましたがその時に改めて思うことになりました。

僕は20歳の時に、突然人混み(ライブ会場)で圧迫感を感じ、その場にいてもたってもいられなくなりました。

その症状は一時的なものと思い、特に気にしていなかったのですが、徐々に生活の中でも症状を感じることになりました。

次にその症状を感じたのは電車の中です。
一駅乗るのが精一杯。
一駅乗っては降りて休んでという日々が続きました。

最初は人混みに酔った、乗り物酔いだと思っていましたがその後症状はさまざまな現れ方をしました。

当時僕は鍼灸の専門学生でしたがまだ体については知らない事ばかり。
ネットの情報を頼りに、乗り物酔い、人混みに酔う対策は全部行いました。


20歳の自分
当時の僕です(笑)

ですが症状は一向に良くなりませんでした。
そこで色々調べて、辿り着いたのが心療内科でした。

そこでパニック障害だという診断を受けました。

そこで自分の体に起きている事を自分なりに調べて何が効果あるのか?パニック障害には何が良いのか?を探す日々となりました。

〇〇=効果あり!は効果良し悪し!

自律神経症状には〇〇が効果的!
自律神経の疾患は〇〇をやって!
パニック障害の解決策!

など〇〇=治る!というものに飛びつき、色々試しましたが症状に変化を感じる事はできませんでした。

その時の僕はこの世から突き放された感覚になりました。

これでも効果ないのか‥

いつしかそんな風に自信をなくした事を覚えています。

情報社会は時に自分を苦しめる

これは僕が自律神経症状にお悩みの方とお話ししていて思う事でもあります。
今やSNSが普及し誰もが発信できる時代となりました。

ネットで見かける言葉に時々胸が苦しくなる事があります。

「気にしないのが1番!」
「〇〇してたら治ります!」
おそらくお悩みになる方の多くはそれらを受け止め改善するために戦っています。
故に、そんな事はわかってるよ。そう思う事がたくさんあると思います。

きっと自律神経に良い事はおおよそ試しているはずです。

それでも変化がない。

そんな時に自分を苦しめるような感覚に陥ってしまう場合があります。

理論で片付かない難しさと向き合う

〇〇で解決!
という魔法みたいなものがあればこんなに苦しむ事はなかった。
僕はそう思います。

僕たちは自分たちで意識を持つ前からさまざまな事を経験しています。
同じように育った家族でも物事の捉え方には違いがあります。

それはその人それぞれに背景がある事を意味しています。

1番はその自分と向き合う事に大事なヒントがあるように感じます。

自分の嫌な所、自分の苦手な所を見なくてはいけないので、結構な体力を使います。

ですがきっと新たな自分を見つける大きな一歩になります。

理論で片付かない事には、その人の考え方、捉え方、背景、環境など多くのものが関係しています。

少しだけ丁寧に生きてみる

自律神経に効果のある生活習慣、食事、睡眠などこれらが意味がないか?と言われれば間違いなく意味はあります。

人間はこの時代には当たり前のように使っているスマートフォンよりもはるかに高性能のスペックを元々持っています。

生活習慣などを見直す事はその土台にとってすごく重要です。
(例→栄養がなければホルモンは作られない、質の良い睡眠で緊張の緩和など)

それを感じながらどう生きていくか?

少しだけ丁寧に生きてみる

そんな事が大切だと思っています。

自分の感じる感覚を大切に。
自分の思った感情を大切に。

これはわがままを他の人に押し付けるのでなく自分の感じた感覚に目を向けるというとです。

きっかけは些細なことかもしれませんが、
パートナーとの関係性
会社でのストレス
環境に対するストレス
これらで感じる感覚、思いが自分にとってのサインです。
少しだけ丁寧に生きてみると新たな自分に気がつくこともあります。

社会的なつながりと自律神経

自律神経ではよく『交感神経』『副交感神経』のバランスの話がされます。

厳密にいうと、もう一つの自律神経の働きが存在しています。
引き合いに出されるのは大体が、アクセルとブレーキですがこれはあまりに大雑把な分け方です。

アクセルとブレーキの例ですと
アクセル→交感神経
ブレーキ→副交感神経
となっていますが、もう少し社会的な繋がりを持っているのが自律神経です。

街をのんびり乗ってる
友達、パートナーとのドライブ
時間や気持ちに余裕のある運転
↑これはアクセルではなく、アクセルもブレーキも踏みながらもバランスの取れた状態です。

これは交感神経の働きなのではなく、副交感神経(哺乳類の持つ特別な副交感神経の一種)の上に成り立つ、交感神経と副交感神経の働きです。

つまりは
①街でのんびりドライブ→副交感神経
②高速道路で目的地に急いでいる→交感神経
③急ぐことも諦めざるを得ない状況(渋滞や事故など)→もう一つの副交感神経

こんなイメージです。
人は社会的な繋がり(①)をもう一度感じるための”1つ”として、理論が存在し、解決策が存在している訳ですが、それはその手段の1つでしかない事をどこかで忘れてしまいます。

なので気がつくと〇〇をやったのに治らない。
と自分の中で1つの答えを出してしまいます。
(当時の僕がそうでした)

自律神経系のお悩みを抱えている方は多くの方が、健康意識は高く、生活習慣も気をつけている方が多いです。

僕は施術の中で、100%用意されたものでは無く(自律神経の症状にはこのやり方!)その人の身体に起きている事を見ます。

これってカウンセリングでも施術でも一緒だと思っていて、実際に起きている事が身体のサインです。

その起きている事を解釈するのに必要なのが理論や研究の力だと思います。

自分の体にあるサインに目を向ける事は、身体、心どちらにも大切な事です。
自分が嫌と感じるものは単に嫌なのもありますが、自分の培った経験や背景から嫌と感じている場合もあります。

敵を制すにはまず味方から。
自分の今あるポジション、状態、感覚を感じてみるのも忘れずに見つめてみてください。

自律神経で言えば自分は今アクセルの踏みすぎなのか、ブレーキ機能に異常が現れているのか、はたまたその両方なのか。
大きく自律神経をとらえて対策することも大切ですが細分化する事でより効果のあるものが見えてきます。

諦めない限り道は開ける

僕は自分の経験や実際にいらしてくださる方々を見て思うのはみんな”生命力”が強い!!

時にはどん底に感じることもあると思います。
時には嫌になってなんで自分だけと思うこともあると思います。

それでも多くの方が諦めずに戦っています。

体が戦っているんです。
気持ちで戦っているんです。

言われのない事を経験したりもしました。
生きる力を持っています。

前にこんなブログを書きましたが、

自分のために1秒でも前向きな事を考えてみましょう。
あそこにいってみたい!
美味しいものが食べたい!
一歩玄関から踏み出してみよう!
明日は散歩するぞ!
なんでも良くて自分の思う前向きな事を少しだけ考えてみましょう。
(体調と相談しながらレベルを変えても良いと思います)

症状が出た時には時自律神経疾患の難しさを感じながらも、闘いましょう。
戦いは百戦錬磨ではなくても良いと思います。

話は戻りますが、必勝法があれば苦労はしません。

それでも何か健康のお役に立てるように、土台作りのための発信は続けます。

もしよかったら
Instagram→

こちらもご覧になってください。
継続して投稿しています。

もちろん施術のご希望も受けつけております。
お気軽にお問い合わせください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?