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【読書】私たちのままならない幸せ

毎月決まった給料をもらい、近所に住む友人もいて、スマホの中には楽しみにとっておいた読みかけの漫画やドラマの最新話が入っている。私のお世話や介護を必要とする人間もおらず、自分の時間を自由に使える。

私たちのままならない幸せ

この一説を読んだ時、「私のことだ。」そう思った。

キャリア、結婚、出産、転職…etc。
20代〜30代の女性には、考えることが多過ぎるし、「幸せの形は人それぞれ」「多様性の時代」など使い古された言葉たちのおかげで、「こういう姿が幸せなのである。」と決まった方程式もなくなった今。

「私がどう生きたいのか」という問いに対して、ヒントを与えてくれる一冊です。

  • 何気なく生活はできているが、このままでいいんだっけ?と悩んでいる方

  • こんなふうに過ごしていて、将来大丈夫なのかな?と漠然とした不安がある方

  • なりたい姿、どう生きたいのかわからない方

そんな方々に読んでいただきたい。(ちなみに、私も上記項目が該当者であります。)

そして、感想はもちろん、この本に出会うまでの変遷も少しお話させてください。


読んでみての総論

著名人や成功者のサクセスストーリーや苦労話ではなく、顔も本名も出ていない一般の方8名のありのままの人生だからこそ共感できる、私にもできるとそっと背中を押してくれるような言葉が散りばめられていました。

また、8人の女性一人一人のインタビュー形式になっているので、様々なバックグラウンドを持った女性が登場してきます。そうすることでいい意味で思想が強くなく、押し付けがましくないからこそスッと読める印象です。

”仕事熱心な女性もいれば、ライスワークとして働いている人もいる。”
”子供を産む選択した人もいれば、そうではない人・そうできなかった人もいる。”
”日本にいる人もいれば、海外へ移住した人、住まなければならなくなった人もいる。”

多種多様というありきたりな表現しか浮かないのが、申し訳ないくらい、そこには等身大の8人の女性がいました。その人生やその中での葛藤、転機などを本を通じて体感することで、「私もやってやるか〜」とちょっと緩く奮起する感覚を味わうことができました。

グッと掴まれた表現集

ネタバレにならない程度に、個人的にグッときた一説を紹介して終えようと思います。

今回は、「生産的読書ノート」を初めて使って整理してみました!
こちらもおすすめですので、気になる方はぜひ!(PR案件ではなく、個人的にお勧めしたい!)

  • 茫漠とした未来を前に途方にくれたとき、「幸せのかたちは人それぞれ」という万人の手垢のついたおめでたい言葉は、一瞬のよりどころにもならず、自分のアイデンティティを保つにもあまりに心もとない。

  • 家計も幸せもよそはよそ、うちはうち。

  • やりたいことに割く時間がないのは、優先順位のつか方が問題だと思う。

  • 自分に「好き」と「人よりちょっと得意」を自覚しながら、目の前の仕事を続け、その道のりで「これは」と震えるような何かに出会えたら、そちらに向かって走り出す。

  • 動的な経験の方が華やかに見えてしまいますよね。

    • 結婚した経験をするか、結婚しない経験をするか、”一つの経験”をしたという意味においては同じ。

  • 「周りがこう言っているから」「周りの目が気になるから」

    • この周りは、今いる場所の周囲であって、いくらでも違う”周りの集団”は存在する

  • その「惨め」は誰が決めているの?もし誰にも面と向かって言われたことがないなら他人の尺度で決めているだけ。

「みんなが言う幸せ」というものに縛られるのではなく、自分が今どう在りたいのか、心の声をもう少し聞いてあげたくなった。

全ては、このポストから始まった

この『私たちのままならない幸せ』という本は、個人的にご縁のある本だったりする。

ある日、こんなポストをした。
「私たちのままならない幸せ」の前の作品である「そろそろいい歳というけれど」中で1番響いたフレーズ。

『他人の条件をみてしまう人へ』だなんて、だいぶと偉そうな発信をしているが、これは昔の私のこと。そんな私を変えたくて投げかけた自戒を意味した投稿でした。

こちらの本もブッ刺さるフレーズが数多ありますので、ぜひ読んで欲しい!

「そろそろいい歳というけれど」のこのフレーズは、どこでどのように読んでいて、なぜその当時の私に響いたのか全てを鮮明に覚えていたからこそ、このポストにジェラシーくるみさんご本人から、リポストをしてくださった時は、歓喜でした….。

そんな何気ない自戒ポストを覚えてくださっており、恵贈いただくことことになった際は、歓喜を超えて震えてました。
出張先の愛媛でサウナ後のサシ飲みの酔いが一気に吹っ飛んだことを覚えてます(笑)

最後に、ジェラシーくるみさん。
今回は、素敵なきっかけをいただきありがとうございます!
私もしがない一人のアラサー女子。
ジェラシーくるみさんを読むと、この混沌とした世の中も捨てたもんじゃないなと思えました。そこら中に落ちている綺麗な言葉より、ジェラシーくるみさんの紡ぐリアルな言葉の方が、ずっとずっと勇気をもらえました!
これからも活動応援しております!
私もこのアラサー女子という荒波を踠きながら乗り越えていきます。



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