◆読書日記.《フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ『ツァラトゥストラ』+副読本2冊――シリーズ"ニーチェ入門"9~12冊目》
<2021年5月2日> 本日からいよいよ今年のニーチェ研究の本丸『ツァラトゥストラ』上下巻(光文社古典新訳文庫版)を読み始める。
ただ、以前から言っているように、ニーチェの文章自体はさほど難しくない。その受け取り方が難しいのである。だから、読み終わっても意味が分からない場合が多い。
何しろこの『ツァラトゥストラ』は様々な暗喩や寓意、象徴的な出来事、何かを暗示させるようなエピソード、詩、歌、スピーチ等々、様々なスタイルで読者に「謎」を投げかけるからである。
そこには