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「貨幣の信用」と「貨幣の価値」11  ―信用から発生した数字が語る「価値」―

さて、まとめてしまうと、これまで話したことは非常に簡単なことです。

1.「政府が一方的に解除できる交換関係」から表明される「信用できない数字」から発せられる「数字的価値(貨幣の価値)」

2.「政府・国民・監視者の嘘が吐けない3点監視関係」から表明される「信用できる数字」から発せられる「数字的価値(貨幣の価値)」

どちらがより強固で頑強な「貨幣の信用」だろうか?ということです。

もし、ここで1.の方が「貨幣の信用」は頑強である、と述べる人がいたら、その人は本当に分かっていないか、主流派経済学派な人か、リフレ派か、その他の「貨幣の信用>貨幣の価値」ではなく、「貨幣の信用<貨幣の価値」で考えている人だ、ということになるでしょう。

実はよく私はここで反論をされます。
1.だけでも「貨幣の信用」は十分だ。敢えて2.のような「3点監視」をする必要があるのか?
という反論です。

はっきり申し上げれば、それは「想像力が足りない」と言わせていただきます。

現在の日本政府と国民(と監視者)の間の「貨幣の信用」が本当に確かなら、
A.「政府」が「日本は財政破綻をする!」という嘘を吐いて、
B.対等性を保つための「3点監視」の関係に歪みを生じさせて「対等性を無効化」し
C.「政府の権限を強めて増税を進め」
D.結果、この日本で今現在「圧政」が布かれている

という、このA~Dまでの一連の流れの説明ができません。つまり、例え2.があったとしても、政府と国民の対等性は完全に確保出来ているとは言い難いのです。
にも関わらず、現在の状態を見て「1.でも大丈夫」と思うのは危機意識が全く足りません。

また、3点監視の体制下でも「2点が嘘を吐いて1点が真実の場合は、真実の方が偽造認定されないか?」という人もいるかもしれません。
実は、それを防ぐために「国債を敢えて金融商品として市場に流し、市場に数字(金額)を監視してもらう」という手段があります、が、これを話すと長くなるので、ここではサラリと流します。

とりあえず、皆さんには

貨幣の信用>貨幣の価値

「貨幣の信用」を保つためには、貨幣の価値を示す数字を「3点監視」する

の2点を覚えていただけたら幸いです。

次回は「貨幣の信用」と「貨幣の価値」の目次的なまとめを書いて、それから・・・。

何について書きましょうかね?

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