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ライナーノーツ「denki-bran」その3

■ミニアルバム「denki-bran」セルフライナーノーツその3
 【denki-bran(part2)】について

■曲について

まず、「ちゃんとした曲」を作ってみよう。と言うのが頭の中にあって。
「ちゃんとしたメロディー」を試行錯誤しながら書いて、「ちゃんとしたコード」をつけることを心がけた。
何をもって「ちゃんとしてる」かは難しいところだけど、「整合性が取れているか」「鼻歌にできるか」「イメージが浮かびやすいか」に重きを置いて、「実験的要素」は極力排除した。

意外とメロディーはすんなりと出たのだが、自分から出たメロディーってどこか好きになれない、と言うか良し悪しがわからない物で。そのため、これまで歌モノをあまり作れないでいた。

ただ、出来上がって配信されてから、何人かからはこの「part2」が一番好きだとの声もチラホラ。メロディー自体は問題なさそうだ。今後は歌モノ作れそう。

音色としては、当時、中野テルヲ的な優しい電子音が非常に心地良かったので、サイン波をDAW上で作って、伴奏を積み上げていき、エフェクトかけたり音源変えたりしながら今の形に至る。

その過程の中で、だんだんと曲の「夜明け感」が際立ってきた。前半は割と落ち着いた音数だけど、間奏でオルガンが入ってくるあたりから、ハモリのストリングスが入ってきたり。だんだん光差す感じは出てると思う。

曲・詞ともに、2月の頭くらいには出来ており、数週間後に出るライブでかけて見る予定だった。でも、やらなかった。

制作する過程で、曲のイメージと詞のイメージが互いに影響しあっていくわけだけど、結構自分の腹から歌うのは余計小っ恥ずかしい曲なんです、これは。尚更ミクさんに歌ってもらわないと困る。

■歌詞について

ある出逢いによる心境の変化でしょうね。だから、人によっては「ラブソング」と捉えてもらっても構わない。

出逢いによって、朝焼けが夜を滑るように自分の「窓」へと届く。
だけど、いまだかつて体験したことのないような出会い、見た事ない色。
おそれ慄いて足がすくむんだけど、綺麗な景色。
次の夜が来るまでは未体験な景色だけど、希望を持って窓の外を見る…。
だから「purple morning」なんです。

結構、自分の中ではさらけ出したつもりなので、自分で歌おうとすると胃が痛くなる。今回ミックス・マスタリングした藤田岳さんがYouTubeでカバーされてます。
「このメロディ、歌いにくいよ!」と言われます。

結局、2月のライブにはこの「purple morning」をかけず、残り1週間程度で作ったのが「恋は無問題」って言う曲。

こっちは結構「ノリ」「シャレ」重視。
中華料理の回転するテーブルをDJのターンテーブルに捉えて踊ろう、と言うコンセプト。

ミックス・マスタリングに苦労したなあ。
出しておいて変な話だけど、機会があったらやり直してリリースしたい。
シングル「Amy」「シャンデリア」もあるので、アルバム用に曲が揃ったらかな。

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