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丁寧に暮らさない

憧れた丁寧な暮らし。


早寝・早起き
食事は三食×一汁三菜
毎晩キッチンリセット
布巾は煮沸消毒
部屋はいつもキチンと整頓収納
服のお手入れも欠かさず
お風呂は必ず湯船に浸かって半身浴
寝る前はストレッチしたりご自愛タイム

生活要素の一つ一つを丁寧に取り組める人。
本当に尊敬するし、私もそうなりたかったです。
なんだか心に余裕があるような、
「丁寧な暮らしをしている私」になれたら
日々満たされて幸せなんじゃないかなぁと。

理想と現実

でも、実際そうなってやるんだ!と
丁寧な暮らしの真似ごとをした私に待っていたのは、
ストレスと疲労と自己肯定感の低下でした。

取り組み始めはできていたんですけどね。
理想の自分像を鼻先にぶら下げて頑張れるから。

でも、日が経つにつれて、
上手く時間が作れず追われるようになります。

寝るのが遅くなり、朝起きれなくなり、
そこからどんどん粗が出て、
やろうとしていたことがどんどん後回し。

前日の夕食の洗い物を溜めたまま翌朝になり、
翌朝急いで洗ってみたものの、
毎朝やると決めた範囲の掃除は時間が足りず、
身支度も中途半端なままギリギリに家を出る。

仕事から疲れて帰ると、残していた掃除が待っていて
でも夕飯の支度もしなくちゃいけない。
食べたあとに、もう今日だけは掃除いいや…となり
洗濯だけせねばと気力を振り絞り、
ソファで寝落ち、また朝がやってくる。

どんどんイメージしていた理想から乖離して、
思い描いた暮らしが作れなくなっていく。

自分ってダメなやつだな…
またできなかった…と落ち込んで、
心身ともに疲れていました。
そうやって全部丁寧にやろうとした結果
生活も体も心も乱れてしまったのです。

私には合わなかった。


やろうとしていることに対して
自分が割ける労力や時間やお金のバランスが
合っていなかったんです。
自分のことなのに
自分が全然理解できていませんでした。

そもそも、根本がズボラで大雑把で体力がゴミな私。
その上仕事も割と忙しく残業もあって、
平日は特に使える時間も限られています。
体力も気力も時間も足りない、
繊細な作業は苦手、なのに完璧を目指して…
ずーっとずーっと背伸びして
フラフラ常につま先立ち状態。
そんなままでは生きてられないですよね…。
やってみて思い知らされました。

だから、私が目指すのは
「丁寧な暮らし」ではなく
「体と心が整う暮らし」。

二度寝や夜更かししても、
おかずが一品しかなくても、
シャツがちょっと皺になってても、
お風呂はシャワーでカラスの行水でも、
そんな日があったっていいって思える。
まず自分自身を嫌いにならず、
自分自身が認めてあげられるように暮らしたい。
自分が心地よく過ごせたら、
丁寧でも手抜きでも、どっちでもええやん。
今はそう思っています。

だからといって全部ズボラでいいわけでもありません。
全部ズボラにしたらしたで、
自分のことが嫌いになると思います。
バランスが難しい…。

大切なのは、「自分を知る」こと。
取り組む前に「続けられるやり方」を考えること。


自分ができることをできる範囲でやっていく、に
方向性を変えてみるにあたって
まず何かを始める時には下記のことを徹底しました。
(今まで「何となく」でやってきたことも見直しました。)

①理想像に向けて取り組もうとしていることに対して、使える労力・時間・お金を逆算して考える
(例)夕飯に使える時間はどのくらい?→19:30〜21:00の1時間半

②取り組もうとしていることの中には、どんな工程があるか、タスクの細分化する
(例)夕飯=献立を考える+買い出し+調理+盛り付け+(食事)+片付け・洗い物・キッチン掃除

③その中で「こだわりたいこと(=労力・時間・お金をかけること」と「こだわらないこと(=労力・時間・お金をかけないこと)」を仕分けする ← 一番大切にしている
(例)食事の内容(献立、栄養、味)と食事時間(一緒にアニメを観たり、会話を楽しむ余裕が持てる程度)にはこだわりたい、買い出しや片付けには時間をかけたくない

④こだわりたいことが多いときは、優先順位をつける
(例)美味しいのはもちろんマスト!>栄養バランスも考えたい、毎日は難しいから1週間でバランス取れるようにしよう>会話の時間を作りたいから調理時間を減らそう→献立は複雑なレシピのものはやめて、工程少なく簡単に作れるものを選ぼう

⑤(こだわらないことは特に)可能な限り時短できる方法を考える
(例)献立は週末まとめて考えて買い出しは週1回する、洗い物が減るように使う調理器具やお皿・カトラリーの数を減らす、(在宅ワークの日は)休憩中に炊飯器にお米をしかけておく、調理に電子レンジを活用する、週末作り置きをしておく、お味噌汁の具セットを冷凍しておく

⑥逆算した労力・時間・お金の範囲に収まるようにフローを組み立てる
(例)献立・買い出し0分(事前に済ませておく)、調理時間20〜30分、食事〜デザート時間40分、洗い物10分、食卓拭き掃除・キッチン掃除10分=90分(1時間半)

全部全部頑張ろうとしても、
上手くいかなかった経験をしたからこそ

【〇〇さんみたいになりたい!】
【SNSで見たあんな暮らしがしたい!】

という他人への憧れや理想をゴールにするのではなく

【自分はどう暮らせば身軽に心地よくいられるのか】
【(理想に対して)自分ができること・続けられることは何なのか】

と、自分軸で考えることが
一番大切なんだ、と気づくことができました。

(本当に丁寧な暮らしっていうのは、自分のことを丁寧に扱える暮らしなのかもしれないなぁ、なんて思ったりもします。)

♢♢♢♢♢

こんな経緯があって今の私がいるので、
これから書いていく私の暮らしを見て、

「全然整ってないよ!」
「ずぼら…!そんなの誰でもできるよ!」
「なーんにも参考にならない!」

って思う人もいるかもしれません…。
ごめんなさい。
こんな私でも、少し考えたり工夫をしたら
上手くいったよ!自分らしくやれてるよ!
っていう自己満足以外の何ものでもないです。

でも、こうやって視点が変わったおかげて
温活できたり、リラックスできたり
その他の勉強に割く時間も得ることができています。

前回の記事と少し重なりますが
「完璧じゃない自分も大切にしていれば、愛せる自分に近づける」
というメッセージだけでも伝われば幸いです。

長くなってしまいましたが、
お読みくださった方、ありがとうございました❥

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