【ミディ胡蝶蘭はどうやってつくられているの?】はたらくひとインタビュー@松村洋蘭 vol.02
松村洋蘭ではたらくひとへインタビュー!
仕事内容やこだわり・やりがいを聞いていくシリーズ
「胡蝶蘭はどうやってつくられているの?」
▼第1回 大輪胡蝶蘭 編はこちら
今回は第2回です。
ミディ胡蝶蘭 部門で活躍する、まりりんさんにお話を伺いました。
— まりりんさん、よろしくお願いします。
よろしくおねがいします。
— 今はどのようなお仕事をされていますか?
ミディ胡蝶蘭の部門で主に仕立てを担当しています。
立場的に他の仕事もこなせるので、仲間と協力しあいながら部門全体を見て作業を調整する役割も担っています。
美しく仕立てられ、かつ仕立て数も増やせるようになるために、部門の皆で技術を教え合いながら日々切磋琢磨しています。
松村洋蘭ではたらく経緯
— 前職ではどういった仕事をされていましたか?
生花店に10年以上勤めていました。
結婚式や葬儀場での花の運搬や、販売する花の仕立てなど、花に関するさまざまな業務を行っていました。
前職での職業経験が活かせると思い、松村洋蘭に応募しました。
ミディ胡蝶蘭 部門のお仕事
— ミディ胡蝶蘭 部門は、何名体制ですか?
現在は5名です。
なんでも相談できる頼もしい仲間たちです。
さまざまなことを共有しながら仲良く楽しく前向きに仕事をしています。
— 少人数ですから、繁忙期は多忙かと思います。
母の日や敬老の日など、イベント期は忙しいです。
胡蝶蘭を育ててから出荷しますので、イベントの直前よりも少し前の方が忙しくなります。
— まりりんさんの普段のお仕事について、1日の流れを教えてください。
朝礼の時間にリーダーが1日の予定や目標仕立て数などを通達します。
そこで役割分担を決め、各自作業に取りかかります。
作業は、以下のようなことを行っています。
注文品の作成
注文品どおりの胡蝶蘭を、取り出し、鉢に寄せ、支柱で仕立て、仕上げます。
苗や花の調整
花のわき芽取り、苗の移動、苗の向き変え、苗の選別、鉢出しなどがあります。
苗関連は、温室に苗が届いたタイミングで発生する仕事です。
備品や資材などのチェックと運び出し
いつも使う資材の他に、イベント用の資材もあります。
これらは1日ですべてこなせませんから、優先順位をつけて進めています。
作業を終えたら、終業の10分前を目安に片づけをします。
片づけをしながら、他のメンバーと次の日の仕事内容も相談します。
— 生花店での経験が活かされていることはありますか?
ミディ胡蝶蘭をたくさん運ぶのは、意外と体力が要るんです。
実は生花店は、水を動かす・大きいはしごを担いで走るなど、重たいモノを持つことが多々ある仕事なんです。
基礎体力がついていたおかげで、今はタフにお仕事をこなせています(笑)
また、花を扱い慣れていないと力の加減を誤って茎を折ることもあります。
その点私は花の扱いに慣れていたので、胡蝶蘭を触る時も特に抵抗はありませんでした。
— ”販売”と”生産”で仕事内容は異なっても、通じるところはあるんですね。
今の仕事に最も役立っていると思うことは、指示に対しての対応力です。
例えば「支柱を曲げて綺麗に仕立ててください」という指示に対して、これまでの経験から概要をすぐに理解し、要領を得て対処することができます。
”綺麗に仕立てる”というのは”花の個性を把握し、その花にとって最良の魅せ方を考えて仕立てる”ということ。
ブーケの作成や結婚式のアレンジなどに通じる部分があると思います。
やりがい:ハプニングには冷静に対処
— まりりんさんは、どんなときにやりがいを感じますか?
立てた計画をよどみなく実行できたときや、不測の事態に対し知恵を出し合って解決できたときなど、仲間と共に協力し困難を乗り越えることができたときにやりがいを感じます。
— 不測の事態とは、どんなことでしょうか?
ご希望の胡蝶蘭を用意できない時です。
胡蝶蘭をお届けする者として、いつでもお客様のご希望ドンピシャな胡蝶蘭をご用意することがベストではあります。
しかし、胡蝶蘭は生きモノ。
刻一刻と開花状況が変化する植物ですから、必ずしもご希望の胡蝶蘭があるとは限りません。
しかしそこで諦めるのではなく、できるだけ多くのお客様のご希望に合う胡蝶蘭をご用意するための工夫をしています。
例えば、出荷できる胡蝶蘭が少ない状況下で、ご注文を1ケースいただいたとします。
1ケースにはあらかじめ入れる胡蝶蘭は決まっています。
しかし、胡蝶蘭の成長度合いによっては、用意していたお花が入らない・使えないときがあります。
その時は、在庫から良さそうな状態の胡蝶蘭を見繕う・出荷時期がまだ先の注文用に取っておいた胡蝶蘭を使うなどの調整を行います。
注文、在庫、成長度合いを鑑みて、出荷する順番を適宜調整しています。
— 日頃から管理がしっかりできているからこそ、できる対処ですね!
ただし在庫がないときに特定の胡蝶蘭のご指名いただいた場合は、さすがに対応できませんので、残念ながら在庫がないとお断りすることもあります。
しかしお客様は胡蝶蘭を求めておりますから、その要望にできるだけ応えるべく、いまご用意できる胡蝶蘭のご提案をして相談することもあります。
できるだけお客様のご希望が叶い、お客様に喜んでいただけることを常に考えながら、仕事に取り組んでいます。
こだわり:胡蝶蘭の個性を活かす
— 一お仕事のこだわりについて、教えてください。
美しく仕立てることです。
テープひとつとめるにしても、しっかりとめます。
— 華麗な手さばき!一瞬でキレイに整いましたね!
ひとつひとつの作業を綺麗に手早くするように心がけています。
作業をするときに特に意識するのは、胡蝶蘭ごとの個性です。
人に個性があるように、胡蝶蘭にもそれぞれ個性があります。
例えば、茎が後ろや横を向き、かつ堅い場合において、無理やり引っ張って支柱に沿わせようとすると、茎が折れてしまいます。
これは、とにかく数をこなして自分で感覚を掴むしかありません。
まだまだ修行中です。
— では最後に、まりりんさんの好きな胡蝶蘭を教えてください。
イチオシは、純白の大輪胡蝶蘭。
花の大きさと、何色にも染まらない強さが好きです。
大輪胡蝶蘭の仕立ては、その大きさゆえにすべてが難しく大変です。
だからこそ、ベテランの方が見事に美しく仕立て、棚にずらっと並んでいる姿を見ると、とてもうっとりします。
ハプニングにもきちんと対処できる管理・連携力が強いミディ胡蝶蘭 部門。
しっかり信頼関係を築き、日々の仕事にあたっていらっしゃる姿はとっても素敵です!
第3回目は熟成胡蝶蘭 部門です。
松村洋蘭が長年の技術をそそいでつくりあげた熟成胡蝶蘭の立ち上げ当時から関わる方に話を聞いてまいりました!
▼第3回 熟成胡蝶蘭 編はこちら
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さてさて。
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