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CIDPをもつ私に合う働き方って、なんだろう。

2021年10月、一般社団法人ピーペックのTwitterにて、病気をもちながら働くことについてのアンケートを実施しました。
その中で「(病気をもちながら働いている方、働きたい方へ)どの勤務方法が働きやすいと思いますか?」という質問に対して、「通勤と在宅のハイブリットが約5割、「在宅勤務が約4割、「通勤勤務が約1割という回答結果でした。

私としては、在宅勤務という回答が一番多いのではないかと予想していたのですが、少しの差ではあるものの、ハイブリットが第一位。
どうしてこのような結果になったのか、改めて自分のこれまでの働き方を振り返りながら考えてみました。


それぞれのメリット、デメリット。

通勤勤務をしていた頃は、「通勤」そのもの自体がまず苦痛でもありました。
行き帰りの車の運転で疲れてしまったり(手足の症状により、運転するのが怖い日もある)、その日の交通状況によっていつもより早起きしたり、なかなか帰るのに時間が掛かったり。
仕事自体も、体力を使うような業務が難しかったり、残業になると帰宅時間が遅くなる上に疲労も蓄積する一方で、「どうにかできないかな」と思う部分が多々ありました。
ですが、同じ空間に上司や同僚がいるので「こうしたい、してほしい」と思ったときに、伝えたいことをすぐに伝えられる。色々な人と毎日直接コミュニケーションをとることで、時に悲しい思いをすることはあっても、たまに雑談をして気分転換したり、「人と直接関わる楽しさ」も感じていました。

在宅勤務をしている現在は、通勤勤務時代に悩んでいた身体的負担がほぼ無くなったことで、体力が無い中でも仕事がしやすくなったり、疲労からくる病気の悪化が少なくなりました。
しかし、一緒に働く人たちとのコミュニケーションがSlackやメールなどほぼ文面でのやりとりになり、オンライン上だけでのやりとりでは伝わりづらいことがある難しさや、話したいときにすぐに話せないもどかしさ、相手の姿が見えない不安、業務連絡以外のやりとりがない寂しさのようなものを感じるようになりました。


自分の働き方を、自分で選ぶ。

そして、これらの「良いところ」と「悪いところ」を解消できるのが、通勤と在宅のハイブリット勤務なのでは、と気づきました。
「今日は体調が悪いから自宅で休み休み仕事をしたい」という日は在宅勤務、「誰かとコミュニケーションをとりながら仕事をしたい」という日は通勤勤務・・・という風に、どちらも選べる状態が、もしかしたら私にとっては一番合うのかもしれません。

もちろん、「余計なコミュニケーションはいらない」とか「在宅だと仕事が捗らない」とか、思うことは人それぞれです。
一番大事なのは、どうやって働くかを「自分で選べる」ことだと思います。

そしてこれは、病気をもっていてもいなくても同じだとも思います。
病気が理由でなくても、「育児をしながら」とか「介護をしながら」とか。
作業環境、設備、時間の使い方、場所・・・それぞれのライフスタイルに合わせて働き方が選べたら、どの立場の人でも、みんながもっと「働きやすい」と実感できるのではないでしょうか。


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