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【超短編小説】私の最近

 今日も小説を書こうと、パソコンに向かってこれ(note)を開く。真っ白なこの画面に、今も文字で絵を描いているわけだが、どうにも全くイメージを具現化できずにいる。

 漠然と浮かぶ様々な事象や風景、キャラクターの動きをアウトプットする気力と体力が風前の灯火状態だ。熱量をもってしっかりと、短文でも書きたいと思う心に、頭脳と体力が追い付かない日々。

 消えかかる炎を誰も助けてはくれない。常に静かで、陰鬱で、何もない独りの部屋でカタカタと文字を打ち込むだけだから。制作の進捗に対し、手元に置いてあるコーヒーの減りが全く割に合わない。

 日頃のストレスや社会の雑踏が、どうも純粋な想像をかき乱してきて、上手く表現が生まれない。またこれもストレスの一部となって、不眠や不健康を産出する。悪循環の文芸。

 淀んだ言葉と、霞がかる視界。ぬかるむ足元に、抑えつけられるような重さを含んだ手元。内在する全てが外側に溢れないように、自分の意識とは乖離した無意識が邪魔をする。

 こうなるということは、おそらくこの現在進行形の作業は、今の自分にとっては無駄な出費なのだろう。社会と違って、別にこれに金はかからないというのに。せき止められるもどかしさが増大する。

 大体、アイデアが浮かぶ瞬間がいけないのだ。寝る前や、移動中。とにかくここに起こせない状況下で、フワフワと浮かんでくること自体、気に食わない。がっかりする。

 生産性のない日々を、仕事を正当化して消費する体。バラバラにして、USBのように必要な分だけデータ化して持ち出せたり、編集できたり、アップロードできればいいのに。

 また、眠たくなった。


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