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越谷レイクタウンを探究心ゆさぶるフィールドへ

越谷レイクタウンを探究や研究、実証実験のフィールドとしてもりあげていきたいという野望を抱いています。地域課題を考えたり、地域がもつ可能性を最大限に活用するアイそデアを考えたりする場として、ぴったりの場所だからです。

防災〜水害の多い越谷

レイクタウンは、埼玉県越谷市の南東部に位置します。埼玉県は海無し県と言われていますが、実は水害が多い地域でもあります。川が多く、越谷市も1級河川が5本流れ、大雨がふると浸水が発生します。治水施策のひとつとして埼玉県では調節池を各所で作っており、レイクタウンの大相模調節池もそのひとつでした。

越谷市

大相模調節池は、防災目的の池をつくるというだけではなく、職住近接の田園都市を目指したレイクタウン構想として計画されました。1990年元旦発行の「広報こしがや」の表紙には、駅を取り囲むように大型の池が存在する壮大な計画の模型が掲載されています。最終的に、池は当初の計画の3分の1程度になったものの、東京ドーム1個分の水を貯めることができる調節地が完成。浸水の被害は大きく減少しました。

しかし、水害が無くなったわけではありません。2023年7月には越谷に集中的に短時間で大雨が降ったため、市の25%が15cm以上浸水しました。川と共に暮らしていくため、いざというときにどのように対応したらよいのかというテーマは越谷市にとって引き続き重要な課題のひとつになっています。

水質浄化〜水遊びをしたい

越谷レイクタウンにある大相模調節池は、水辺にある芝生の親水公園からながめると、水面が穏やかで空が広く気持ちの良い景色が広がります。しかし、桟橋やカヌーなどから見下ろすと水が濁っています。

大相模調節池の水を綺麗にするにはどのようにしたらよいか。

実は、埼玉県の取り組みによって埼玉県の河川の水質の改善は進んでおり、年々水質は良くはなっています。けれども大相模調節池は透明度がなく、地元で「水が汚い」という印象が強いため、泳がないまでも水辺でチャプチャプ遊ぶということもほとんどされていません。また濁っている背景には、関東ローム層の土が流れ込み、底に沈んでいることが原因の一つだとも言われています。

水質の現状を理解もらうにはどのようにしたらよいか、安心して水遊びをするくらいに綺麗にするにはどんな方法があるか、いっそのこと飲み水になるくらいまで浄化して災害に備えられないか、など大相模調節池は「水質浄化」を切り口にして環境や防災などについて考えるフィールドとして適しているのです。

ニュータウン〜つながりをつくる

越谷レイクタウンは2008年に町びらきをしたニュータウンです。当時は日本一大きいイオンのショッピングモールができるということでも話題になりました。いまでも「あ、越谷はレイクタウンがあるところね」と言われます。

越谷レイクタウンの周囲には、まちの開発にあわせてマンションや一戸建てが次々に建てられ、30〜40代のファミリー層が多く住むようになりました。越谷市の人口は34万人で、そのうち2万人は越谷レイクタウン周辺に住んでいます。レイクタウン近くの3つの小学校の人数をあわせると3000人になります。また、年間5600万人が訪れるという桁違いの集客力があるイオンレイクタウンがあります。

一方、地域コミュニティをみてみると、まちができて徐々に地域活動や自治会の活動が広がろうとしていた矢先に、コロナによってその機運が中断されてしまいます。

越谷やレイクタウンの「人の数」という可能性をどのようにいかせるか、つながりをつくるには何をしたらよいか、他のエリアのニュータウンで起こった課題に対して、どのような対策を考えておいたらよいのか。

人口減少が深刻な地方とは異なる、郊外の課題を持つ越谷。むしろ恵まれた条件をいかに活かしていくのか。私が関わっている越谷のまちづくり会社は、今年は活動がさらに本格稼働していきます。

まずは「使えるフィールドがある」

ということに、興味のある学校や企業は、越谷に限らず全国どこでも気軽にお声がけください。もろもろの調整は、まちづくり会社としてがんばりますっ。

(小林利恵子)

テーマ例
#まちづくり #地域コミュニティ #少子高齢化 #教育  #探究
#防災 #環境 #生物多様性 #水質浄化

opnlabと近未来ハイスクール

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オプンラボは近未来ハイスクールと連携し、尖った専門家たちをコーディネートすることで、学生や教員、企業のリーダーたちが、最新のテクノロジーやデザイン思考に触れる機会を提供したり、新たな発想力をひきだすワークショップなどを企画・運営します。さらに、それらの報告書や記事、映像など、コンテンツづくりも支援しています。
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■レイクアンドピース株式会社 https://www.lake-and-peace.jp/
レイクタウンの場を基点に暮らす人・働く人・訪れる人の日常を豊かにすることを目指す越谷のまちづくり会社
事業は、まちの調査分析、地域住民のワークショップ企画運営、地域イベント企画などをてがける
今後は、SUPやカヤックなどの水上アクティビティ事業や、水辺の価値をいかした地域の人がわくわくする事業を展開する。

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