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Saori Ogata
2020年11月4日 20:08
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館昔、水沢の殿様は藩の家中の薪を、己の持ち山を伐採してきて、供給しておりました。しかし持ち山といっても、場所は殆んど遠い下嵐江(しもおろしえ)にあったものですから、運搬には大変なものでした。道らしい道もない上、馬の背か冬の橇(そり)に頼っていたので、運搬のこととなると、いつも心痛の種でありました。ある年、利巧な家来が、経費も人足※も少な