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経費を切り詰めたいミュージシャン

日本中で「食えてるミュージシャン」ってどれくらいいるんだろう。このコロナ禍でますます食い扶持が減っていく中で、他に仕事をしながら音楽活動をしてる方の割合がますます増えてきてるのでは無いだろうか。
自分はというと他に仕事をしているわけでは無いが「音楽で食えてる!」という程の収入は無く、あの手この手を使って何とか生きているという表現の方が正しい。

最も気を付けているのは「経費を抑える」という事だ。これは「(基本的に)全部自分でやる」と言い換えられる。自分に依頼料を払う必要は無い。音楽活動、全部その道のプロにお願いするととんでもなく資金が必要である。CD制作においてはレコーディング、ミックス、マスタリング…宣伝ポスターのイラスト、ミュージックビデオ(撮影、動画編集)、頼みたい事は無限にあるが、全部頼んでしまうと潤沢な資金が無い限りすぐ底を尽きてしまう。

できる事は全部自分でやる。今は何でもネットで調べたら出てくる。デザインも動画編集のやり方もYouTubeにのってる。撮影だって工夫次第で様々な事ができる、今のiPhoneはかなり画質が良い。照明も使えば雰囲気もかなり出る。

そこまでやって見て初めて気が付く事がある。「やっぱりプロはすごいな」、と。やろうと思えば全部自分で出来るが、そこにはどうしても明確な差が生まれてしまう。自分でやってみて「素人っぽさ」と「プロの質」の違いが分かってくるのだ。その時に初めて「この仕事は依頼した方が良いな」と実感できるのだ。それこそが必要経費なのだと思う。当たり前だ、経験も知識の量も全く違う。逆にいうと「これは自分でもできるかもな」と気付く事だってある。何でもかんでも依頼するべきじゃないと思うんだ。

ミュージシャンが生き残るためには「出来る限り全部自分でやる」、そしてそれこそがその道のプロに改めてリスペクトが持てるのではないかと思っている。

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