2.考え続ける

たまに考える程度の思いでは、実現する可能性は低いです。潜在意識の力を生かすには、常に考え続けることが大切です。

人の脳には「現状を維持しようとするシステム」が備わっています。

たとえば、あなたが「お金持ちになりたい」と思ったとします。すると、潜在意識は、お金持ちになるための方法を探し始めます。

ところが、一方で、潜在意識は、いざあなたがお金持ちになるための行動を始めると、それをやめさせようとするのです。

潜在意識には、悪気はありません。あなたが今日まで「お金持ちではない」状況だったとしたら、少なくともこれまではその状況で生きてこれたわけですから、今のままでいる方が安全だと思っているだけです。

「変わること」は危険なことで、ハイリスクだと潜在意識は考えるので、今よりお金が無くなることも、お金が増えることも、どちらも阻止しようとするのです。

つまり、無意識のうちに、あなたは「今のままでいようとする」のです。

したがって、あなたが目標達成のために動き出すと、それが途中で急に億劫になったり、適当な言い訳をして行動をやめようとするでしょう。

もともと、わくわくして夢を見ていたはずなのに、それがバカらしく思えたり、気分が憂鬱になったりします。

「考え続ける」こととは、潜在意識の現状維持のシステムに抗うということです。

だから、もしそういった憂鬱な状態があなたに訪れたら、目標達成のための「レベルアップが近い」と考えて頑張る必要があります。

多少苦しい思いをするかもしれませんが、この状態は長くは続きません。

乗り越えてレベルアップすれば、ある程度時間が経つと、今度はその状況に潜在意識が慣れてきます。

すると、今度はその状況が「現状」に変わるので、潜在意識は新しいその現状を維持しようとします。

最終的な目標までの道程で、何度もそのレベルアップが必要な場合は、定期的に憂鬱な気分になり、頑張らなければならないわけですが、それが潜在意識の現状維持のシステムによるものだと知っているのと知らないのとでは、モチベーション維持にかなり影響するでしょう。

もし、やる気が無くなったりした場合は、この考え方を思い出して、レベルアップできることを信じて頑張ってみてください。