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漫画『あかね噺(あかねばなし)』が面白い!

11月上旬に行った、学校の先生に向けての研修講座。研修テーマは、「教育ファシリテーション」です。
参加者の1人に少年ジャンプ好きの女性がいまして、グループワークの度に、ジャンプの魅力を熱弁。
研修が終わった後、「今のジャンプで好きな漫画は何ですか?」と質問したところ、
「大木さん、『あかね噺』です!ぜひ読んでみてください。私の一押しです」と即答。
それからずっと気になっていました。
そして今日、その漫画を読んでみました。
いやー、確かに面白い!そして勉強になる!
漫画のテーマは「落語」です。
主人公は女子高生。
その女の子が、プロの落語家を目指すお話です。
落語がうまくなるために、失敗をしながら経験を重ねるわけですが、この中に「人前で話をするノウハウ」が満載なのです。
ファシリテーションや講演、人前でのトーク。
そんなものを仕事にされている方は、ぜひ一度読んでみてください。
学校の先生にもいいですね。
とっても参考になると思います。

■マクラとアイスブレイク

落語では、話の本編に入る前に「マクラ」という導入話を行います。
これ、ファシリテーションの世界でいう「アイスブレイク」そのものなんです。
マクラには、目の前にいる人たちの気持ちを読んだり、相手に関心をもってもらうための技がいろいろあります。
場の空気を整えてから、本題に入る。
このようなことを意識しながら、私も場づくりを行ってきました。
私の技は、試行錯誤をしながら独自にみつけたものですが、実は落語家さんたちがすでにその技術をたくさん見つけ、実践してきたんですよね。
漫画『あかね噺』を読みながら、そのことにあらためて気づかされました。

■話は、相手に伝わってこそ意味がある

話を聞く相手に応じて、話し方やスピードを変える。
これも基本中の基本なのですが、緊張していたり、焦っていたりすると、つい忘れてしまいがちです。
(忘れていなくても、慣れてくるとおろそかにしてしまいがちです)
話しをするのは、相手に情報や思いを伝えるため。
相手に届いてこそ、情報に価値がでるのだ。
しかし、自分が話すことにだけ意識が向いてしまうと、その当たり前のことがわからなくなる。
できなくなる。
漫画の中で、そんなエピソードもありました。
最近私は、同じような研修が続くと、つい「惰性」で話してしまうことがありました。
話を聞く相手に意識を向けることなく、話さなければならないことを、ただ話している自分がいる。
そのことに気づくことができました。
いかんいかん。そんな気持ちにさせられました。

■姿勢や見た目も大切

漫画では「姿勢」の大切さも語られます。
姿勢がよいことで、人の視線を集めることができる。
相手に「聞く準備」に入らせることができる。
研修も落語もトークイベントも、一番難しいのは導入の時間です。
その導入の時間で、いかに相手の意識を自分に向かせるか。
相手に関心を持ってもらうか。
その技の1つが姿勢なのだと気づかされました。
背筋がシャンと伸びていること。
身だしなみがしっかりしていること。
目線を下ではなく、前に向けること。
そんな導入時の佇まいから、場の雰囲気を自分の望むようにつくることができる。
そのことも再確認させられました。

本日は、『あかね噺』の第1巻と第2巻を読みました。
現在、第3巻が発売中です。
今日は、再度1、2巻を読み直し、明日、3巻を買おうと思います。
エヴァンゲリオンの庵野秀明さんも推薦するこの漫画。
もしご興味ございましたら、お読みになってみてください。
きっと作品の世界に引き込まれると思います。^^


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