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夢中で取り組んだ経験が、きっと後で役に立つ

長い円筒形のバックを肩に担ぎ、自転車で疾走する若い男性と道ですれ違った。
目が少々血走っていた。
そんなに真剣な表情で、一体どこへ向かうのか。
気になって、その行き先を目で追いかけてみた。

彼が向かった先は、近所にある「釣り堀」だった。
どうやら彼が担いでいた円筒形のバックには、釣竿などが入っているようだ。
時刻は午前10時。
今日は祝日1月9日。
彼にとって釣りは趣味であり、自分が夢中になれる大切なものなのだろう。
 
僕にも過去、趣味にのめり込んだ時期がある。
ゴルフにサッカー、息子と楽しんだカードバトゲーム(デュエルマスターズ)など。
のめり込むと、膨大な時間を費やすことになる。
取り組んでみては情報を集め、トライ&エラーを繰り返す。
準備を重ね、自分が立てた仮説が正しいのかどうか、上手くいくのかどうか。それを試したくてワクワクする。
実践を通して経験を重ねる。
すると少しずつ成長している自分を実感できる。
そんなことに取り組むとき、この上ない楽しさや喜びがあった。
ワクワクがあった。
同じような気持ちを、釣り堀に向かった彼は感じているのかもしれない。
 
「夢中で取り組んだ経験は、きっと後で役に立つ」
それが私の持論になる。
夢中になって取り組む中で得られる、様々な経験。
情報を集めたり、研究をしたり、実験をしたり。
うまくいかない時には、その原因を探り、対応策を考える。
何度もなんどもトライ&エラーを重ね、たどり着く1つの気づき。
それらは、企画を形にしたり、課題解決のためのプロジェクトを立ち上げたりする際に、必要不可欠なスキルになる。
起業する際にも、きっと役に立つことだろう。
 
釣り堀に向かった彼は、釣りに没頭しながら、いくつものトライ&エラーを体験するに違いない。
情報を集めて作った、新たな仕掛け。それを試してみるかもしれない。
持参した新たな餌。そのの食いつき方を確認するのかもしれない。
仮説を検証しながら、今日の失敗を振り返る。
そして反省点を見つけ、これからも研究と研鑽を重ねていくことだろう。
これは僕の勝手な推測ではあるけれど、過去の自分を彼に重ね、ついそんな想像をしてしまったのだ。
 
まずは自分が夢中になれるものを見つけること。
楽しみながら、それに没頭すること。
できれば、そこで得た気づきを言葉にしてみること。
ノートなどに書き出すこと。
それは社会的に意味のあることじゃなくていい。
仕事や勉強につながっていなくても、もちろんいい。
まずは「自分が楽しいと思えること」から、そういう経験を重ねていく。
それが将来、きっと役に立つ。
自分のこれまでの経験を振り返り、そんなことをつい考えたしだいです。 

ちなみにトップ画像と下の写真は、彼が向かった釣り堀の様子です。
どんな釣り堀なのかちょっと気になり、赴いてみました。
魚はベラブナ。
かなり大きな釣り堀でした。
釣り仲間同士のコミュニティみたいなものもできていました。
ライバルなんかもいるかも、いるのかも知れませんね。

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