大喜利ゴリラ

大喜利ゴリラのnote。 Twitterの文字数では書ききれない、 Twitterでわ…

大喜利ゴリラ

大喜利ゴリラのnote。 Twitterの文字数では書ききれない、 Twitterでわざわざ発信するほどではない “大喜利ゴリラ”の頭の中を書いています。

最近の記事

不審者対応訓練9/9-終わり-

その後は同じように他の部署の寸評がおこなわれたりサスマタの効果的な使い方や何故さすまたなのか等々、不審者の対応の仕方を習い訓練が終了した。 私は恥ずかしかったので逃げるように部署に戻ったが戻る途中に一瞬不審者山本と目が合いお互い軽く会釈をして別れた。 っと、まぁこんな感じで終わった初めての不審者対応訓練。恥ずかしかったり情けない思いもしたが得たものもたくさんあった。 ・不審者はテレビで観るような粗暴なタイプとは限らないこと。 ・自分はもっと“こなせる”と思っていたがまっ

    • 不審者対応訓練8/9-優しくされると-

      山本:「まず突然現れたので驚きました(笑)。フォロー入れるわけではありませんが今回の訓練で一番手こずりましたね。」 それを聞いて調子にのった私は他の社員にむけて右手をあげイェーイとジェスチャーするが当然見て見ぬフリをされる。ツラ。 山本:「ほとんどの人が無抵抗に刺されていく中でゴリラさんは椅子で距離をとったり取っ組み合って抵抗してきた。初めての訓練であれほど動ける人はなかなかいません。しかも途中まで訓練があることを忘れていたんでしょ?(笑)ゴリラさんはああ言っていましたが

      • 不審者対応訓練7/9-舌戦-

        セ:「刺された人は見捨ててください。それより自分の命や多数の命を守る行動をとらなければいけません。」 佐藤:「トロッコ問題みたいだな。」佐藤が独り言のように呟く。 私:「仲間を見捨てることは、、、難しいですね。」 セ:「被害が拡大するとしても?」 私:「あなたが言ってることは正論だとは思いますが正解とは思えません。人間は理屈ではないのです。あなたは目の前で仲間が刺されていて逃げられますか?」 『ハイわかりました。以後そうします』で終わらせたらいいものをいい歳して無駄

        • 不審者対応訓練6/9-本能-

          私:「まず前提として今日訓練があることをすっかり忘れていました。そんな状態で昼休みから部屋に戻ったら、知らない若者がオモチャのナイフではありますが同僚を次々に刺していく。そして私との揉み合いが始まる。それまでが10秒あるかないかだったと思います。短時間でめぐるましく起こるその状況に脳が対応しきれませんでした。」 セ:「あなたは入り口付近にいてすぐに逃げ出すことができたはずです。外へ出て大声で不審者がいることを叫ぶこともできました。総務部に連絡を入れて社内放送で不審者が侵入し

        不審者対応訓練9/9-終わり-

          不審者対応訓練5/9-会議室にて-

          私たち三人は“刺された組”なので部屋から出るわけにもいかず訓練が終わるまでペチャクチャダベりながら終わるのを待った。 しばらくすると社内がまた静になり社内放送で『会議室に集まってください』と流れた。我々“刺され系おじさん”三人組はトボトボと会議室へ向かった。 会議室につくと社長はいなかったが殆どの社員は集められていた。皆まだ興奮が覚めない様子でそわそわガヤガヤしている。 前には不審者役の若者と私を引き剥がしたおじさんが立っていた。 席につくと二人の紹介がされた。当たり前だ

          不審者対応訓練5/9-会議室にて-

          不審者対応訓練4/9-茫然自失-

          セキュリティ会社の二人が出ていった後も私たち三人は茫然自失のような状態で押し黙っていた。 三人ともが“何もできなかった”という現実にしばらく打ちのめされていたが最初に口を開いたのは佐藤だった。 佐藤:「いやぁ…怖かったね。」 高橋:「わかる!すげぇこわかった!何なのあいつブツブツ言いながらためらいなく刺してきたぞ!」 佐藤:「不審者って大声で暴れてるイメージだったから最初マジで意味わからんかったわぁ。」 私:「お前らいきなり刺されてたなwww佐藤なんかついでみたいに刺

          不審者対応訓練4/9-茫然自失-

          不審者対応訓練3/9-私VS不審者-

          ついでのように佐藤を刺した不審者は次の標的を私に変えて無言で突進してきた。 『やってやる』 私の頭の中で何かのスイッチが入り体温が上がった(気がした)。 まず私は近くにあった椅子を手に取り相手との距離を保ちつつ高橋がしたように相手を落ち着かせようとした…が、 私「オイオイオイオイ」 と、こともあろうか“オイ”だけでコミュニケーションを取ろうとした。意気込みとは裏腹にとんだマヌケを晒す私。でもその時は不審者に何と声をかけたらいいかわからなかったのだ。今ふりかえるとその

          不審者対応訓練3/9-私VS不審者-

          不審者対応訓練2/9-出逢いは突然に-

          9月12日私は遅めの昼食をすましウンコして自分の部署に帰った。 私:「ただいま戻りま……!!!」 まず目に入ってきたのは見たことのない奴が高橋を北側にある出入口から5、6m離れた南の窓際に追い詰めているところだった。佐藤は高橋と俺のちょうど真ん中の距離で呆然と立ちつくしている。 高橋:「落ち着きましょう!落ち着きましょう!」 高橋は不審者をなだめようとしていたが不審者は聞く耳をもたず何やらブツブツ言いながら高橋に近付き何やら声ををあげて高橋を刺した。無言で倒れこむ高橋

          不審者対応訓練2/9-出逢いは突然に-

          不審者対応訓練1/9-はじまり-

          先週突然総務部の人が掃き溜めの集まる我が部署にやってきた。 総務部の人(以下 総)「ゴリラさん…皆さん…9月12日不審者訓練やりますんで…。14時頃に不審者が入ってくると思うんで…もし出くわしたら対応してください…。」 大喜利ゴリラ(以下 私):「不審者訓練?なんでよwww誰も入ってこねーよこんな会社www」 同僚高橋(以下 高橋):「なんでまたいきなりwww」 総:「社長が一回くらいやっとこかって。セキュリティ会社の人がきてやってくれますんで…。」 私:「マ

          不審者対応訓練1/9-はじまり-