見出し画像

不審者対応訓練6/9-本能-

私:「まず前提として今日訓練があることをすっかり忘れていました。そんな状態で昼休みから部屋に戻ったら、知らない若者がオモチャのナイフではありますが同僚を次々に刺していく。そして私との揉み合いが始まる。それまでが10秒あるかないかだったと思います。短時間でめぐるましく起こるその状況に脳が対応しきれませんでした。」

セ:「あなたは入り口付近にいてすぐに逃げ出すことができたはずです。外へ出て大声で不審者がいることを叫ぶこともできました。総務部に連絡を入れて社内放送で不審者が侵入したことが放送されたら被害がくいとめられたかもしれないのにそれをしなかったのは何故ですか?」

え?何?俺責められてる?何でそんなに責められなきゃいけないんだ…。
私はだんだん腹が立ってきた。だいたい誰なんだよオメェ…。

私:「理屈はわかりますし、おっしゃる通りだとは思います。しかしお言葉ですが命がかかった場では理屈より本能が勝つことがあります。目の前には刺されたてホヤホヤのまだ助かるかもしれない同僚がいる、固まってしまって次に刺されそうな同僚もいる、不審者はまだ若く未来もある。この子も助けてあげたい。だったら不審者を制圧したほうが早いでしょ。それが私の本能からきた行動でした。」

セ:「刺された人は見捨てなければいけません。」

ΩΩΩ<ナンダッテーーッ!!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?