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不審者対応訓練2/9-出逢いは突然に-

9月12日私は遅めの昼食をすましウンコして自分の部署に帰った。

私:「ただいま戻りま……!!!」

まず目に入ってきたのは見たことのない奴が高橋を北側にある出入口から5、6m離れた南の窓際に追い詰めているところだった。佐藤は高橋と俺のちょうど真ん中の距離で呆然と立ちつくしている。

高橋:「落ち着きましょう!落ち着きましょう!」

高橋は不審者をなだめようとしていたが不審者は聞く耳をもたず何やらブツブツ言いながら高橋に近付き何やら声ををあげて高橋を刺した。無言で倒れこむ高橋。一瞬の出来事だった。

何が起こっている。思考がおいつかない。

振り返る不審者、突然現れた私を見て一瞬驚いた様子だったがすぐにブツブツと何かを言ったあと何のためらいもなく出入口付近にいた私に向かってきた!
…っと、思ったらついでみたいに刺されてあっさり倒れる佐藤。昨日の威勢はどこいった。
そして今度こそ本当に私に向かってくる不審者。私がその間に思ったことは

・高橋が刺された
・そうか今日は不審者対応訓練だ
・こんな小綺麗な奴が不審者?
・まぁまぁ若いぞ、何でこんなこが
・静かなタイプの不審者なんて有りかよ
・でもやれないことはなさそう
・あ佐藤もやられた

そして思った。

『高橋も佐藤もこの若者も俺が助けねば!!』

不審者 VS 42歳仮性包茎おじさんの静かな闘いが今始まる!


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