朝の証
おはよう
口にはしない
冷房に冷えた体を起こす
ひとり
便座に尻を預ける
ふわっと浮きそうな脳内はまだ
排泄の快感すら感じない
空腹を知らせる空っぽ
身軽に感じるのに指先まで重たい
またベッドに沈む
吐く息
おへそとシーツがくっつきそう
煙草の煙は朝の匂い
洗ってない服の匂い
なんだかんだ好きだ
洗剤じゃない
これが私とわかる匂い
香水の蓋は埃とお留守番
脱いだ服は不格好に置かれ
まぁいいや と一言
少し黄ばんだ白い靴下
落ちない汚れが愛着の証
今日もありがとう
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