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お肌の乾燥対策にも。健康な美肌を作るための入浴6つのルール

これまで「寝つきが悪い」 「重い疲れ」 「花粉症」など、心身の不調におすすめな入浴法をお伝えしてきました。

お風呂は体を洗って清潔にするだけではなく、様々な健康への効果が見込めることが分かっています。

また、健康以外にも「スキンケア」に深い関わりがあります。

お風呂に入って体が温まり、血行が促進されると、肌の隅々に栄養が行き渡り、肌の代謝もよくなります。

そんな「スキンケア」にも深い関係がある「入浴」ですが、間違った入り方をすると、皮膚を痛めることがあります。

この記事では、Onsen*のアプリを監修していただいた「温泉療法専門医」の早坂先生が、著書で教えてくれている内容を中心に「健康的な美肌を作る6つのルール」をお伝えします。

Onsen*アプリの監修
医師 博士(医学) 温泉療法専門医 早坂信哉
20年にわたる研究で、のべ3万8千人の入浴を調査してきた第一人者。家庭のお風呂や銭湯だけでなく、「温泉療法専門医」として温泉の医学的効果も研究。1993年、自治医科大学医学部卒業、1999年より入浴医学研究に従事。2002年、同大学院医学研究科修了後、浜松医科大学医学部准教授、大東文化大学スポーツ・健康科学部教授などを経て、現職。
著書:「最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案」

健康的な美肌を作る入浴ルール① 42°C以上のお風呂に入らない

きれいで健康的な美肌とは「きめ細かさ」「色」「うるおい」の3つによって決まると言われています。
42度を超える熱い湯は、皮膚の乾燥を強め、うるおいを奪ってしまいます。
うるおいの一つの目安は、皮膚の一番外側にある「角質」の水分量です。
角質層には「セラミド(角質細胞間脂質)」という天然の保湿オイルが、ぎっしりと詰まっています。
そのセラミドの中には、大量の水分が、脂に囲まれるようにキープされており、それが角質層の水分の「約8割」を占めています。
熱いお湯で食器を洗うと、油汚れが落ちやすくなるように、熱いお湯に浸かると、私達の皮膚の脂も流れやすくなります。

花粉症の記事でも触れましたが、42℃を超える熱いお湯では「ヒスタミン」という炎症や痒みの原因となる物質が出やすくなります。
かゆみが出ると肌をかき、肌を荒らす原因になります。

健康的な美肌を作る入浴ルール② 湯上り後のスキンケアは10分以内に

「お風呂に入ると皮膚がうるおう」と感じる方は多いと思います。
確かにお風呂あがりは一時的に肌の水分量が増えて、しっとりとした感じになります。
しかし、湯船から出て10分もすると、入浴前と同じぐらいの水分量に減ってしまいます。
それ以降も皮膚の水分量は減り続け、入浴前よりも水分量は減ります。
よって、お風呂から上がって「10分以内」に保湿ケアをすることが大切です。

最近では、お風呂の中で、濡れた手でも使えるスキンケア製品が販売されています。
「お風呂あがりだと、忙しくてケアできない」とお困りの方は、そのような製品を活用してみてはいかがでしょうか。

健康的な美肌を作る入浴ルール③ 15分以上長湯しない&1日に何度も入らない

「お肌のため」には、長湯と複数回の入浴はおすすめできません。
①でお伝えした、お肌の角質層の中にある、天然保湿成分の「セラミド」は、お湯に浸かることで流出しやすくなります。
肌のうるおいを守るのなら、1日何度もお風呂に入ったり、長湯することは避けたほうが無難なようです。

健康的な美肌を作る入浴ルール④ 石鹸・ボディソープは、2〜3日に1回

体や髪を洗う時に使う、石鹸やシャンプー、ボディソープなどは「界面活性剤」という物質を含んでいます。
界面活性剤の働きは、そのままでは混ざり合わない「水と油」を混ざり合わすこと。
その働きのおかげで、私たちは皮脂汚れや整髪料など、油汚れをしっかり落とすことができます。
ただし、使い過ぎには注意が必要です。
界面活性剤には、皮脂やセラミドを洗い流してしまうデメリットがあるからです。
石鹸やボディソープを使い過ぎると、皮膚バリアが崩れ、肌荒れや乾燥肌の原因にもなります。

シャンプーやボディソープの中には人工的に作られる「合成界面活性剤」という成分を含んだものが販売されています。これは、洗浄力が強く、肌に影響を与えてしまう可能性があります。
肌が弱い方は、成分や使い過ぎに、特に注意が必要です。
(石鹸は、天然由来の動植物油脂が使われ、余分な成分が少なく、肌にやさしいものが多いようです。)

体や髪の汚れ・脂のほとんどは、温かいお湯だけでも流れます。

皮脂腺が多い胸の上側、両わき、背中の上側などは毎日洗ってもよいのですが、それ以外の場所は2〜3日に1回、石鹸を泡だてて、優しく撫でるように洗う程度にとどめます。
皮脂が少ない手足などは、1週間に1回でも十分とされています。

(汗をかきやすい、皮脂が多いなどの個人差、気候や環境によっては異なります)

参考記事
https://miyoshisoap.co.jp/blogs/soap-life/bodysoap
https://tomokohifuka.com/column/05_skincare.html
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO08025880V01C16A0000000/

健康的な美肌を作る入浴ルール⑤ タオルやスポンジでゴシゴシ洗わない

皮膚の一番表面である「角質層」は、わずか0.02mm。
「ラップ1枚分」という薄さです。
それをナイロンタオルなどで、ゴシゴシ洗ってしまうと、摩擦で傷つき、無理にはがしてしまうことになります。
「垢が出るから洗いたい」と思うかもしれませんが、「垢」とは無理にはがした角質層です。
不要な汚れではありません。
④でお伝えしたように、洗浄剤をしっかりと泡だてて、優しくなでるように洗うだけで十分です。

健康的な美肌を作る入浴ルール⑥ 半身浴ではなく全身浴

入浴の「温熱効果」「静水圧作用」は、健康な美肌をつくるために、とても効果的です。

入浴の7大健康作用
1. 温熱作用 - 体を温めて、血流アップ
2. 静水作用 - しめつけて「むくみ」を解消
3. 浮力作用 - 筋肉や関節をゆるめて緊張をとる
4. 清浄作用 - 体の汚れを洗い流す
5. 蒸気・香り作用 - 免疫力を高め、自律神経を整える
6. 粘性・抵抗性作用 - 手軽な運動療法効果
7. 開放・密室作用 - 日常から解放されるリラックス効果

入浴の「温熱効果」と「静水圧作用」によって、血流がアップします。
その働きによって、細胞の新陳代謝が促されます。

きれいで健康的な美肌の条件とは「きめ細かさ」「色」「うるおい」です。

そのうち「きめ細かさ」とは「角質層のターンオーバーの状態」が整っていることを指します。
ターンオーバーとは、新し皮膚が生まれ、古い角質(垢)が自然にはがれ落ちることです。
ターンオーバーがうまくいっていないと、ザラザラ・デコボコ肌になります。

次に「色」とは、血色の色のことです。
血液の流れがよくなれば、血色がよく健康的な肌の色になります。

入浴による「温熱効果」と「静水圧作用」で、新鮮な血液がしっかり流れるようになれば、血色の状態がよくなります。

ただし「半身浴に」してしまうと、湯船に浸かって得られる健康効果が、全て半減しまうことになりますので「全身浴」がおすすめです。

まとめ

この記事でお伝えした、「健康な美肌を作るための入浴6つのルール」とは以下です。

健康な美肌を作るための入浴6つのルール
①42°C以上のお湯に入らない
②湯上り後のスキンケアは10分以内に
③15分以上長湯しない&1日に何度も入らない
④石鹸・ボディソープは、2〜3日に1回
⑤タオルやスポンジでゴシゴシ洗わない
⑥半身浴ではなく全身浴

お風呂での美肌効果を得るためにも、お風呂あがりの乾燥に悩んでいる方にも実践していただきたいルールです。

6つのルール以外では、「一番風呂は肌によくない」ことが医学で分かっています

二番風呂が肌によいことが分かっていても、一人暮らしの方などはいつも一番風呂になります。

その場合の解決策としては、「入浴剤」がおすすめです。

入浴剤によっては様々なミネラル分が配合されており、二番風呂と同じような効果をもたらします。

また、「温泉療法専門医が伝える『簡単なのに重い疲れが取れやすくなる入浴法・5つのルール』」でもお伝えしたように、入浴剤を使うとリラックス効果も得られます。

お肌にやさしいお湯にしたい時は、お試しください。


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