見出し画像

イタリアを楽しむ方法ってなに?

イタリア、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

海や食、ワインを思い浮かべることはたくさんあると思います。まぁ、実際そうです。
ただ、イタリアの魅力はそれだけではありません。

自分は今までベネチアやフィレンツェ、リボルノなど北イタリアの海沿いを中心に、いわゆる”普通”の観光しました。もちろんこれが間違いとか、つまらないという訳ではないです。

フィレンツェ

ただ今回はそんなポピュラーな観光から外れたいと思います。やっぱり少しマイナーな楽しみ方もあっても良いと思います。

そこで今回は北イタリアにフォーカスして以下の3つの観光をすることにしました。ちなみに今回は脳死で書いてるので、論理は破綻しています。
ちゃんとしたやつは今度書きます。多分。


①ロードレース

出走前

このブログを一度でも見たことがある人はご存じかと思いますが、自転車に跨ってはヨーロッパ各地に出没していました。
その延長戦で自転車でイタリアはコモを始点とするイルロンバルディアへ出場します。

Gran fondo Il lombardia 

土曜日がプロのレースで、その次の日の日曜日に開催されるレースで、いわゆる市民レースです。

全長約110km、2000mを登りきるコースを4時間半で走りました。
イタリアのコモを始点としてコモ湖の畔へ向かうコースとなります。

GPSトラッキングデータより

このレースの利点

・一部道路(ほとんど)は車の侵入制限が掛かっているため安心して走れる
・途中途中に休憩所がありレース中の食料や水分は主催側が用意してくれる
・完走したら、完走メダルがもらえる(うれしい!!)
・とにかく景色がキレイ、イタリアとスイスの良いところをまとめた感じ
・日本のレースに比べて参加料が安い、1万円くらい

このレースを参加することの難点

・自転車をもっていかないといけない
110km走らないといけない
・なんかもったいない感、観光しきれていない感がぬぐい切れない

まぁ、車でドライブすりゃいいって言われればそれで終わりですが、新しい楽しみ方だと思っていただければ幸いです。

以下、イルロンバルディアのダイジェストです。

流石に朝は寒いので長ズボンで体温低下を防ぐ
きれい!!!
一番吃登りの終点、左が緩い登り、右がきつい登り
本当は右に行きたかったけど、間違えて緩いほうに登ってしまった。
このレース唯一の高台までの坂、手前の二人組のお姉さん方はなぜか毎回チェックポイントにいた、テレポートでもしてる????
最高到達点のモニュメント、自転車の聖地になっている
記念写真、この時既に地味に疲れていた
山登り区間を終えるとコモ湖の畔に突入
この湖畔線が一番綺麗でテンションが上がった、そのためスピードが平均よりも10km/h速かった
ゴール前のところらへん、ヘルメットからアホ毛が出る

②市街地観光

レースが終わり「イタリアを楽しめていない!!!!」と友人が叫びだしたので、筋肉に鞭を打ち付けミラノに行くことに。
めっちゃポピュラーな観光ですが、これはやっぱり変えられません!!

ミラノの有名な広場

途中ミラノの地下鉄に乗ったり、プラプラしたりしていましたが思ったよりも治安は悪くなくビックリしました。


個人的にイタリア国鉄(ほんとは国鉄ではないけど)の駅に入場ゲートがある駅の街は身構えるようにする判定を持っているので、ミラノはその範疇に属します。
そのためミラノは治安の悪いイメージが先行していたので結構注意していましたが、思ったよりも身構えなくてもよさそうです。

といってもスられないように対策を講じるのは前提ですが...…

ここで現地に住んでいる友人と待ち合わせ

ここで現地にいる日本人の友人と待ち合わせることに。
なんとミラノ観光をアテンドしてくれるとのこと。これはかなり安心です。

ピザ!!

ピザハ〇ト的なところ

もうお腹がすきすぎて、お腹の中にブラックホールが生成されかけているので、ピザで落ち着かせることに。

となりの携帯や300mlビール瓶にあるようにかなりサイズが大きいです。
やっぱりイタリアはピザだよねーとなりながら、腹を満たして市街地観光をします。

夕食!!

夕食はここで取ることに、予約を取ってくれていた、ありがたい

ここでは現地の友人がコースのような形で注文してくれました。
地元のレストランということもありハウスワインも注文して夕食はスタートです。
そのため自分は全く料理名がわかりません、すみません...…

まずはハウスワインでスタート

ハウスワインは、レストランなどの飲食店のいちおしワインや、看板メニュー的な存在のワインという意味で、価格は比較的リーズナブル、比較的飲みやすいスタイルである事が多いです。

以下URLを参考に作成


この友人曰く、イタリアでは有名な醸造所が卸していたり、普通は2倍ほどの値段が付くワインがこのハウスワインとして提供されるなど、とりあえずこのワインを頼んでおけば良いみたいなものらしいです。
実際にとてもおいしかったです。

アミューズ

アミューズ

不思議なアミューズでした。簡単に言うとコロッケです。それをパプリカラスク、カボチャで纏めたものです。

アミューズはお通し的な意味合いで提供されます。今回のレストランはいわゆる地元のレストランのようなリーズナブルなところな為、アミューズは1品ですが、高級店では年々アミューズが増え続けており、5.6品くらいアミューズがあったりするらしいです。
日本でお通しが5.6品出てきたらおそらく笑ってしまいますw

少しそれはそれで気になるので今度食べに行ってみたいです。

アンティパスト

本人曰く前菜

アンティパスト(前菜)。生ハムやサラミ、フォカッチャ、オリーブなどザ・イタリアンなアンティパストです。このフォカッチャが出来たてでめちゃくちゃおいしかった記憶があります。

プリモ・ピアット

プリモ・ピアット??

プリモ・ピアット、いわゆるメイン①です。
煮込み肉です、問答無用の美味しさです。

リゾットがあるのでプリモには間違いないですが、このお肉がおいしすぎてリゾットを忘れて食べていました。

セコンド・ピアット

セコンド・ピアット

プリモと一緒にセコンド・ピアットもサーブ(メイン②)されました。ローストビーフにチャンピオンを使ったガーリックソテーの上にチーズがのっています。

これは本当に旨味の暴力というか、またこの料理を食べたいレベルでおいしかったです。

ドルチェ

でざーと

最後のデザートは、たしかパンナコッタだった気がします。この時初めて、パンナコッタとティラミスはほぼ同じだということを知りました。

イタリアンデザートは最高で、この旅行の後自宅用に近所のスーパーで衝動的に500mlティラミスを買いました。おいしい。

最後にネグローニ・ズバリアートで〆る

ネグローニ・ズバリアート、間違いから生まれたお酒

本来はネグローニはジンを使用するところ、スパークリングワインを入れてしまう”間違いズバリアート”をしてしまったが、結果的においしかったから定着したお酒。

たしかにおいしく、ジンで割られるよりもスパークリングワインのほうが個人的に飲みやすく感じたので、食後のほろ酔い気分で終わらせる分には良い気もします。下戸なので...…



③ゴッタルド峠を制覇する

ゴッタルド峠〜

スイスじゃん!!!!!!

はい、そうです、すみません。

そうなんですけど、イタリア語圏というガバガバ判定で許してください。
スイスの中心部とイタリアはミラノを繋ぐゴッタルドベーストンネルがある交通の要所として有名です。
3つ目はこのゴッタルド峠を登るというのを挙げたいと思います。


丁度ゴッタルド峠の山頂拠点を言語の切り替わる地点として、イタリア側はイタリア語、それよりも北側、スイス側はスイス語スイス訛りのドイツ語となります。
スイス訛りのドイツ語は別物です。ほんと。

今回のルート

往復で約28kmの道のりです。自転車だとゆっくりと走って2時間ほどで戻って来れます。車であればスイス側へ行くときはここを通ってドライブするのも良いかもしれません。

さて、アイロロを始点に、登り始めて行きたいと思います。
前日はレースで110km走っているのでのんびりとしか走れないけど...…

写真だと分かりにくいが意外と上っている

日本だと乗鞍や美ヶ原などの景色と似ているような気がします。
どちらも高山帯、もしくは亜高山帯に属するのでマツなどの常緑針葉樹が目立ちます。その他にも登っていく途中で、森林限界を迎えたり、勾配が急なところなどの特徴が見えてきます。
まぁ、基本は一緒ですがここアイロロらへんは吹き下ろしの風が強いのかかなり木が少ない印象でした。

木の分布の違い、以下出典

あれ、暑い!!!

意外と熱い

スイス=涼しいという訳ではないようです。
一応1000mは上昇するので防寒具は持っていますが、たぶん要らないでしょうってくらい熱いです。

ただ、それと真逆に景色は山の形相となりいかにも涼しげです。
まぁ、湿度が無いので日本よりはマシですが...…

真ん中に見える町がアイロロ

20分でアイロロの街が随分と下に見えるようになりました。

拡大すると

やっぱり景色がきれい

石畳区間に突入

石畳の道が現れます。

車でさえ振動は感じるのに、自転車だとどうなるか考えたことはありませんか?
答えは簡単、痛いです。石畳に奮闘している様子は下の記事で...…

ヨーロッパ各地に石垣の道路はあるので慣れてはきましたが、こういう勾配のある石畳は別物です。

つべこべ言わず車で登るのが正解です。

高規格道路

さっきまでの石畳の道とは裏腹に誠に”綺麗”で”雄大”で”素晴らしい”高規格道路が見えてきます。
余談ですが、スイスの道路・鉄道網を見ればわかりますがスイスは交通整備にかなりの力を注いでいます。

グーグルマップや地図帳を見てみると山岳地帯だろうが、麓町だろうが道路や鉄道(広義)で結ばれています。道路・鉄道網などの交通整備にものすごい力を注ぐ凄い国です。

そのせいか、スイスには世界最長の長さを誇るゴッタルドベーストンネルや、世界一の勾配のピラトゥス鉄道など世界一の交通手段が沢山、さらには世界遺産になるような交通網(レーティッシュ鉄道とか)などがあります。
もはや異常な熱量と言っても過言ではありません。
こういうのがスイス経済を大きくした要因ではあると思います。

そんなことを思いながら登ります。基本的に自転車に跨っているときは考え事をしています。

酪農家の家の横を通り過ぎる
牛さんがいっぱい
あのカランコロンっていう音、良いですよね

登りはやっと中盤へ

ここら辺から怖くなってきた

一気に標高が上がりました。
この高架橋から下を見るだけで落ちたらどうしよう...…みたいな恐怖感を覚えるほど怖い高低差です。

昔から学校の朝礼台の上とかで空を見上げると空が襲い掛かってくるというか、自分が落っこちているような感覚に陥ることがよくあって、その為かジェットコースターは登っている瞬間が一番怖いと感じるほどです。

その感じをこの高架橋で体験していました。
道路は見えるのでマシでしたが...…

ここからはトンネル

この先の道のりはまだ長い...…

????

地味な登りがまだ続く雰囲気ありますね...…

おおー

さっきはあそこにいたんだなぁと感じながら脚を回します。

ここらで一気に景色が開けたので写真を撮ることに

なけなし一眼で写真をとる私

私;あれ、なんか雪残ってますね
友;え、どれ?

私;あそこの白いのです。
友;あれ、氷河だよ

?!;私

氷河がある!!!!

写真真ん中に見える白いのが氷河

氷河です。氷河を初めて見ました。

これだけでもう満足です。以前レイティッシュ鉄道に乗ったときチラッと見えたけど、ガスってて全然見えなかったので感動しました。少し遠いですが。

氷河って本当にあるんだ

昨今の温暖化で白熊の住処がなくなったり、氷河がなくなったりというニュースばっかりだったので、氷河がまだ残っているとは感動です。
もちろん残っているのは知ってはいても、実在するのだと自分の眼で見れることが重要な気もします。

シュレーディンガーの猫とか量子力学的な話ではないです……w

ここからはあとすこし

この高度になると段々と高い山に冠雪が見えるようになります。

休憩ポイント

途中のロードサイドの展望台でストップ。

さっきから休憩するポイントがなかったのでちょうど良いところに休憩スポットがあって助かります。

Wow

やはり展望台なだけあって景色は最高です。眼科にのぞむアイロロの街は一段と小さくなり、谷間を巡って道路が進む様子が見えます。やはりこれが”The ヨーロッパの景色”だと感じます。

こういう看板好き

こういうヨーロッパのロードサイドの看板が好きなんですよね。みんなが思い思いのステッカーを貼り付けていくというこの感じです。
旅情を誘うってやつですかね。

あとはラストスパート

旧道を見下ろす、しゅごい

今回は足が死んでいるので新道で登ることに。基本的にここに登る人は旧道の石畳くねくね九十九折りマシマシのワインディングロードを走るのが鉄板ですが、新道で走った結果こんなすごい景色が撮れました。

なんか日光の新旧いろは坂みたいです。

登り終わり!!
風力発電

到着

サン・ゴッタルド、聖ゴッタルド峠的な感じですかね

登りきりました。疲れた。そして地味に寒い。

山上には湖

登りきったところにある観光スポット的なところには湖があって、なんかますます日光感が出てきました。中禅寺湖よりは小さいですが……

腹空かしには、ソーセージを

お土産売り場

お土産売り場にはアクセサリーとかマグカップ、飲食物などが売っています。
今回はお腹が空いたので、ここでできれば暖かいご飯を手に入れたいです。
やっぱり山頂とだけあって、風が吹き抜けるので体温が下がっていくような気がします。

そーせーじ

6.5CHF(1000円)でソーセージとパンのセットが売っていました。山頂価格✖️スイス物価と考えれば安いっちゃ安いです。

オーソドックスなやつ

本当にオーソドックスなブラートブルストです。焼きソーセージですね。

やっぱりこういうところで食べるソーセージは美味しいです。
ちなみにですが、ここでドイツの街中で買うブラートブルストの値段を思い出さないことをお勧めします。(大体3ユーロないくらい、500円です)

腹ごなしが終わったら下山

風情がある

復路は拷問の石畳

ガタガタガタガタ型がt方がtガタガタtががた

軽い感じで石畳走るのが嫌だと言いますが、下の石畳は普通に命の危険性があります。
というのも石畳の小刻みな振動でブレーキレバーが握れない、チェーンが落ちて体勢が崩れる、そもそも常に接地しているわけではないのでブレーキが効きづらいなど様々な危険性があります。

なのでその危険性を分かった上で”ゆっくりと”、”安全に”下山することに注力します。

危険を孕むものには何か惹きつけるものがある

同行者が降っている様子

危険や恐怖の裏ってなんなんだろうって考える時があります。

ロードレースなど下手をしたら即死するというスポーツになぜのめり込んでいるかと言われれば、正直答えは分かりません。
自分はどちらかというとリスクを恐れるタイプなのに、なぜと思う時はしょっちゅうです。

この景色を目の前に言えることは、走りたいという感情が湧き上がってくるということです。
恐怖を感じているのとは裏腹に、どうしてもこの景色に心を奪われるものがあります。

自動車で登りたい

一歩前に脚を伸ばしたら落ちてしまう、スピードを落とせなかったら、空を飛んでしまいそう。そんな恐怖を感じながらも、徐々に変わっていく景色に魅了されていきます。

空でさえ怖い

降った坂を下から望むと下りとは違う雰囲気を醸し出します。
剥き出しになった花崗岩、石畳の道路を支える石垣、急な斜面。
雄大な景色と言われればそうですが、人の命を簡単に喰らってしまいそうな雰囲気を感じます。

この反り立つ壁面がこわい
九十九折りはまだ続く

そんな恐怖は、安全に下るとともに落ち着いてきます。

旧道と本線が交わった瞬間心が落ち着きました。そうして帰路に着くことに。

最後に

3つ目に関してはイタリアではないという変化球を繰り出しましたが、イタリアは何度行っても楽しいですね。

もちろん治安面やローカルルール(ウチナータイム的な、南イタリアが多め)は多く大変ですが、個人的にはドイツを観光するよりも楽な気はします。電車が急に運休とかにはならないので。

個人的に次回は、イタリアの中にあるサンマリノ共和国やシチリア方面にも手を伸ばしてみたいです。

今年の12月からイタリアはミラノへの直行便がANAから出るなど、北イタリアを楽しむのも良い選択肢になってきたのかもしれません。

もしくはオープンジョーを使用して、ミラノからドイツに抜けたり、はたまたストックホルムまで抜けるなどいろんな旅の仕方が出てくると思います。もちろん①で紹介したイルロンバルディアのロードレースに出るためにこの飛行機で行くのもありかもですねw

旅の仕方はなんぼでもあっても良いですからね。もしミラノに行く時にこんな阿呆みたいな旅があったなと思い出してくれれば幸いです。

ではまた〜

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?