見出し画像

パリルーベチャレンジに挑戦

パリルーベチャレンジとは

プロの走る前に同じコースをはしってみようというサイクルイベント。イベントと称しているが自転車破壊紀行に等しい。
大きく70km/145km/172kmと三つのカテゴリがあり、今回自分は172kmに参加。
今回は初参加にもかかわらず、酔った勢いで登録してしまい、その参加費を取り戻すためにわざわざフランスまで来た人間のお話です。

機材について

今回のゲテモノ機材

構成としては、
Sram Force Etap 12s
手組ホイール:Rear 80mmハイト、Front 23mmハイト(多分)
タイヤは両方ともベロフレックス、Fは25C クリンチャー、Rは28C TLR
クランクはRotorの楕円、ペダルはSPDを採用

まず、今回の予想されたコンディションとしては一部区間に雨が残っている、ないしは小雨が降る可能性もあり得るということが分かっていたため、片輪だけでもアルミにしてブレーキの制動力を担保

カーボンホイールはリムブレーキだと雨天時ブレーキの制動力が著しく落ちるため。工夫すれば多少はどうにかなるが、石畳のため細かい動作は難しい

個人的な感想、晴れの時はカーボンのほうが効く

くわえて172kmのうち50km程は石畳区間であるため、パンクする可能性が高く、アランベールなどを含めてリム打ちが一番の懸念材料。
そのため、フロントをクリンチャーにして修繕しやすく、且つリアのTLRがパンクした時用に替えのタイヤとチューブを携帯。

Check your mandatory equipment: a helmet, a bottle (or hydration pack), a repair kit with 2 inner tubes or a tyre sealant kit made specifically for tubular tyres or tubeless tyres, and a pump to deal with punctures. Keep a charged mobile phone on you at all times during the event. You may need it to contact the medical or technical support services.

下記URLより

上記の引用にもあるようにやはりパンク天国のようでかなり警戒して、構成を考えていました。

終わったあと、参加者に配られる写真にこんなのがありました。

これが本当のリム打ち?ダウンヒルかな?

クランクは正直何も考えずに回せる楕円を、ペダルはいざ足を着いたときに楽に歩けるSPDを採用。今回は石畳の上で立つことはありませんでしたが、転んでいる人を見たのでアリな選択肢かと思います。



さぁ、スタートだ、ご安全に!

一言目が”ご安全に!”はさすがに引く


全行程のマップ

今回のルート、172kmの中に石畳は29個、三か所の補給所


コースの感想というか、なんというか

丁度良い資料のようなものがあったので、もしよろしければ参考程度に

ここからは上記のサイトと自身のメモを基にお話ししていきたいと思います

記憶をよく飛ばすためメモしてたことも忘れていた
☆の大きさに応じてコースの難易度が上昇するというもの。


昨年のパリルーベチャレンジを走ったYoutuberの動画を参考に考えていたのですが、Wikiのセクターの距離一覧でもわかるように172km部門は最初からかなりの距離の石畳を走らされます。


初めての石畳、いかに

はい、実は石畳の上を走るのはこれが初めてです。走ったこともないのに、申し込みました。しかも172km。過去の自分を呪いたくなりますが、振動とともにそんな邪念はこぼれ落ちます。




ワヮッ!!!!!!!!!!!!!

ガタガタガタガタと震えるステアリングを固定するのに精いっぱいの声


ヤッー----!!!!!!

やけくそになりながらセクター23へ突入(後日撮影)


ワッ…  

坂を上ったと思ったら、これ(後日撮影)
というか当日近くらい晴れてくれよ



?????長くね?????




急に言葉を取り戻す瞬間、ありますよね?それです。

ちいかわでも流暢に喋りだしてしまうレベルです


実をいうとセクター23までで既に11.5kmもの石畳区間を走っています。とりわけ☆4のセクター27では延べ約3.7kmとのことです。
正直長いなぁと思いながら、道端のう〇こを眺めていたのでかなり記憶に残っています。

綺麗だろ、この茶色いやつ、う〇こ(堆肥)なんだぜ

上の写真からわかるようにやはり道端は泥などで滑りやすいコンディションには変わりないです。くわえて下の写真にあるように自分自身が石畳の上を走るのが初めてなということもあり、走り方を安定させるのにかなり苦労しました。

よく見ると腕が内側に入っており、まだしっかりとレバーを握りしめている
なぜかヒ〇トテックとサイジャで走っていた、頭沸いてるんか?

どうしても振動が舗装路とは違うため、腕で振動を抑えようとして余計に腕の筋肉を使ってしまいます。そのため、無駄に脚を使う走り方になり、後でしっかりとツケが回ってきます。
慣れてくると掴む・握るではなくそっと添える感じな気がしました。バスケのシュートみたいなもんです。スラムダンクで学びましたね。


遂にアランベールへと対面

昨日下見で心を折ってきたアランベールの石畳と対面です。

レース前日の準備のアランベール、このトラック異常に長かったなぁ,,,,,,

選手にとっては絶好の駆け引きの場所かもしれませんが、すでに脚や腕に疲労がたまり始めている自分には余分です。もはやアクのようなものです。




柵「やぁ!」


柵?!?!?!?!いらんいらんいらんいらん


もしかして昨日のあれって全然”完成されてなかった”ってコト!?

なんと昨日とは打って変わって柵が道路わきに登場しました。まぁ、最悪横の舗装路に逃げようという目論見は一瞬で崩れ去りました。
もうあきらめて15km/hくらいでゆっくりと登ることにしました。
にしてもグラベルバイク・シクロクロスは軽々と行くのを横目に見ていましたが、脚質に依存する気もするんだろうな,,,,,,などと考えながら走ってました。


登り終わった!!!!!

もう帰りたいの図


ひとまず1/3の難所を超えたと思う時期が僕にもありました。

アランベールは最初は下って、また登るというエネルギーの無駄

メモにあるように実はアランベールからモンサン・ぺベルまでの間が地味にきつかったです。この間の石畳区間は14.2km。そしてガーミン君が石畳の衝撃からか避難信号を出したりと散々な状況になりました。


ここで残りの距離を確認しようとGPSナビのガーミンを確認したところ、何も表示されていません。

シバくぞ!!!!!


残りの距離もわからなくなると詰みなので、スマートウォッチのナビで代用することに。ナビを確認して現状の石畳の走行速度等を加味して計算をしていると、問題が浮き彫りになります。


脚切りに間に合うの?

You need to reach the Roubaix Velodrome by 4:30pm. Otherwise, members of the organisation (marshals, motorbike riders…) will guide you towards a different return course to take you to the Parc des Sports de Roubaix without getting caught by the Elite Women's race.

公式サイトより抜粋

そう、16:30にベロドロームは締まります。実はトイレなどで出発時刻がかなり遅かったため少し焦りみたいなものがありました。舗装路はスピードを出して、石畳はひとまず頑張る作戦へ移行することになりました。

モンサン・ぺベル

そんなこんなで急いでたため写真は無し、なんか有名な壁があった。
ただ、3kmとかなり長い区間で足も削られた。ただそれだけしか記憶にない



ただ、問題は☆5よりもナビの電源が落ちているということです。一応は時計が表示してくれますが、見づらいのに加えて基本は残り距離と時速、経過時間を表示して到着予想時刻の算出に使いたいです。

もうあとは誰かに付いていくしかないと思っていましたが、よく見ると

石畳とかしか見てなかった

なんか矢印あった!


まぁ、こんな感じであまり景色を楽しむとか顔を上げてなかったため気づきませんでしたが、ありました。他の方の動画を見返すと最初からありました。

せっかくの初レースなのに楽しまないとと思った瞬間でした。


といってもやはり時間も迫っているのは事実です。どんなに道中を楽しんでもゴールが出来なくては完全にレースを楽しむことはできません。

そこで自分が考えた対策があります。それは...…



そう、ズルです、石畳から逃げました

なぜかこういうところだけを狙って撮ってくる
よく見ると地味に腕の力の入りようが最初のころとは違う

そんなこんなでだんだんと残りの距離も縮まり、当初の予想通過時間よりも早くチェックポイントを通過することが出来ました。やはり石畳を走るのは得策ではないようです。それに伴い余裕をもってゴールできそうと分かってきて徐々にと気分も楽になってきました。


あと少し、しっかり楽しんで帰ろう!!そう思うことで残り少ない脚にも力が入ります。

それに心持に余裕が出てくると ”こんな長閑なところを走れる絶好のチャンスだ!!” とも思うようになるもんですよ

見渡す限り草!土! ナエトルでも生息してるんか





ガタガタガタガタ




やっぱり地獄には変わりないわ


もう完全に蜘蛛の糸にぶら下がっているようなものです。石畳からは結局逃げられません。最後まで石畳の呪縛に囚われ続けます。


前セクターの20秒後くらいに突入、間隔が一番短い☆彡


☆5へ突入です。正直疲れもあったからか、ここが一番きつかった。

あと20kmくらいになって後は☆2以下!楽勝!!!と思う、普通


セクター3は石畳の間隔が広くて☆3よりもきつく、タイヤがハマるのではないかと心配でした。もうここら辺の記憶はありません。黄泉の国から帰ってきただけで偉いぞ、自分。


セクター2は下の動画にもあるように脇に変な障害物があってなんか嫌だった。

☆2よりも☆4のほうが楽じゃないか(低速走行)

にこにこ

などとブツブツ言いながらゴールまであと少しの信号でストップ。

そしたら一緒に参加していて先に走行していた知人がいました。
しかもなんとRDハンガーが折れて高級カーボンストライダーへと変わり果ててました。

あとで確認したところチェーンの通り道の金属がひしゃげたため、折れてしまったようです。恐ろしいですね。どんな感じに曲がっていたかというとクッキングパパの顎くらい曲がってました。

なんやかんやで最後のベロドロームのコンコースへ。

当日の第二補給所までずっとベロベロドームと言っていた、怒られろ


かなりの斜度がある

事前に最後にスプリントして上のほうまで行くと歓声が上がって気持ちいと聞いていたので、前の二人を追い抜かして淵まで登ることに

こんな感じで淵を使って加速、大体40km/h位出たのと上のほうまで行ったので歓声が気持ちよかった


そして最後のストレート、ガッツポーズをして終了!!


と思いきや、攣りました。

攣って最後の最後は何とも言えない写真に,,,,,,
この二秒前はガッツポーズしてたのに


そんなこんなで無事に完走。記録は8:25:42、表定速度は大体20km/h。
初めてにしてはまずまずということで自分を讃えることにします。
ストライダー兄さんと合流したら一気にいろんなものがこみ上げてきました。


二度と走るか!!!!


と、口をそろえて言いいましたが、GPSデータはしっかり吹っ飛んでいるのと、70km部門のほうが良質な写真を撮ってもらえるというこで再走となりそうです、ハイ


メダルは毎年変わるとのこと、ぜひ毎年集めてみては?

次回はシクロクロスかグラベルでとことん楽をして走ろうと思います

はたして次はいつなのかはわかりませんが,,,,,,

ひとまずパリルーベチャレンジ編はこれにて終了です。
いずれも長く、くだらない内容ながらここまで読んでいただけて幸いです。

では、また。

ここの下り楽しかった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?