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感情の価値

「合理的な判断と感情論の判断」

あなたはどちらが納得できますか。

大学受験の小論文を書いていた時、
先生からもらったアドバイスが
私にはどうにも上手く
飲み込めなかった思い出がある。

「もっと合理的に書きなさい」
「損得が1番説得力があるんだ」

確かに、そうかもしれない。
小論文とはそういう物だ、と理解はしている。
だけど私はずっと思っていたことがある。

ほんとに合理的な言葉だけが
聞き手が納得できる文なのか。

確かに合理的な判断の方が説得しやすいだろう。
具体的かつ想像しやすいうえ、
比較的言葉にもしやすい。

だけどそうじゃない。
そうじゃない感情論が
私にはなにより納得できるのだ。

そう思う理由は単純だ。
ただ感情論の人間らしさが好きなのだと思う。

人間は言葉に言い表せないような
『感情』で溢れている。

例えば、なんとなくこれが好き。
なんとなくだけどこれは嫌だな。とか

本来、この感情に理由なんて
具体的かつ損得のある言葉なんて
必要ないと思うのだ。

今の世の中はすべて白黒理由をつけたがる。
言葉は言い訳、とも呼ばれる時代だ。

そんな世の中に言いたい。
「考えすぎ」と。

確かに合理的な理由も大事だが、
感情論も同等の価値を
持ってもいいんじゃないだろうか。

なんとなく、だったら伝わらないのだろうか。

理由とかあれこれ考えず
自分の感情の声をもっと聞いてほしい。

そうしたら
少し、ほんの少しだけ
息がしやすくなる気がすると私は思うのだ。

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