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それでもやはり、意識せざるをえない(小野美由紀のマガジン)

作家小野美由紀によるエッセイマガジンです。タイトル通り "それでもやはり、意識せざるをえない” 物事について、月に5-10本程度配信します。日々のエッセイ、恋愛、性愛、家族、また… もっと読む
¥580 / 月
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#恋愛エッセイ

じいさんとペアーズ

じいさんとペアーズ

5月某日
幸村先生からまた電話がある。
「美由紀ちゃんに言われて、ペアーズに登録して見たんだよ!」
先生は「やる」と言ったらすぐにやる。その行動力には感服する。
プロフィール、見せてくださいよと言ったらすぐに送られてきた。

「4人の子供と9人の孫に恵まれ楽しく暮らしています……元大学教授で、CGのプロです。メディア・アートを日本で最初に始めました」

こんなプロフィールだったら、会うのが楽しみに

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寝台列車の恋

寝台列車の恋

4月某日
ハノイからダナンへと南下。乗るのはベトナム統一鉄道。22時発の深夜特急である。
ベトナムでは鉄道での移動は最も効率が悪いとされる。なんせ5000円で18時間もかかるのだ。LCCなら同じ値段で1時間、バスなら半分の値段で15時間程度で着く。
それでも私がわざわざ鉄道の旅を選ぶのは、沢木耕太郎「ベトナム街道をゆく」への憧れと、ウェスアンダーソンの「ダージリン急行」に見るような、食堂車つき寝台

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