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わたしが公開した写真や記事を使ってくれた御礼としてマガジンにまとめています。
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#詩

やりたいこと

本当にやりたいこと わからない 小さなかけらが 集まって かたちにならないと わからない ひとりだけじゃ わからない 誰かに沿って なでるくらいの 等間隔で 見えてくる メッセージみたいな 井戸を掘るような 努力の後は 枯れた井戸の 再発見だったか どうかは忘れたけど いろいろ出会って いろいろやって かたちをなでて かけらが集まって ぼんやりと 少しずつ 収束していった 矢印の上に ようやく立っている 今はそんな感じ なら それでいいか

(詩)たぶん また明日

どうしよう コンビニの棚で 好きなドリンクが こっちを見つめている コーラとメロンソーダ ごめん 今日はコーラで 明日はたぶんメロンソーダ あ 明日もコーラになったらごめんね

【詩】こたえ

明確な答えを 求めているわけではなく ただ、 彼の本当の気持ちが 知りたかった それだけなのに 言い訳を交えて話しながら 私から目線をそらす 彼の行動 それがこたえなのだと 悟った 34歳のぬくもり

【詩】「初日の出」

文 by 葉月なゆ 太陽も 地球も いつもどおりに 巡っている 何十億年も 同じように 巡っている だけど 今この光のことを 私たちは特に 「初日の出」と呼んで 手を合わす それは 宇宙からすれば 片隅での小さな事だけど 尊いこと

ぼんやりと将来見えてなつやすみ

季語:夏休み( 晩夏 ) 現代俳句 夏休みは、主に学校で夏季に設けられた休暇 逆にまったく見えていない将来へは、 向かっていくことはないのかも知れません ◇関連記事◇

【一日一詩】 レッドウィング

赤い砂漠に舞う赤い羽 誇り高く空高く 身体は地上にあっても 魂は天空にあり 赤い魂が燃える 黒い大地に燃える レッドウィングインブラック 赤い煙をあげる赤い馬 勇ましく気高く 翼を持つように走り 魂は天を駆ける 赤い魂が燃える 黒い大地に燃える レッドウィングインブラック

羅針盤

比べたって仕方ない 目の前で揺れるのは ため息交じりの幻想か 未来への羅針盤か 言葉で捕まえる前に すべてが走り去ってしまう 干からびた疲労から 粉色した 指でなぞる微かな香り すり減らしてまで 証明を挑み続ける 痛みの摩擦から 削り上げてきたから 昨日から今日 今日から明日へ バトンをつないでいくのだろう まだ言葉は失われていない 表現をやめることもない 生き続ける限り 世界を お前自身を 吐き出さずにはいられない

詩『今日もまた、』

詩   今日もまた、                 彩  3種類の人がいる。  生きている人、  死んでいる人、  死なないでいる人。  ひとまず、  真ん中は置いておいて、右と左。  積極的な生と、   消極的な生と。  生きたいから生きている。   死ねないから生きている。  自分に刃を当てれば血が出る。    どうしようもなく痛いのだ。     死ぬのはもっと苦しいのだろう。  だから、生きるしかないのだ。  「今日もまた、」 おまけ 見つ

詩 | 人生 Life

自由になりたいと 群れから離れて 海に出た In search of freedom I moved away from the herd and I went out to ocean 木の葉のように 波に揺られながら 大海を漂った Like a leaf I drifted about at the mercy of the waves 見渡す限り、波、波、波 まわりには誰もいない 上空にはカモメが見えた All I could see was ju

【一日一詩】 どこでどこかで

いつかたしか会ったよね どこで会ったか覚えてないけど 会いたかったことは確かだよ だって会ったらあったかかった どこで会ったかなんて どうでもいいよ 会ったかよりも暖かさ どこで生きてもいいじゃない どこで死ぬかはわからないけど 生きたいことは確かだよ だって息したら気持ちよかった どこで生きるかなんて どうでもいいよ 息するように生きていく

【詩】夏の奴隷

彼女は岩の上から海に飛び込む 心にボブ・マーリーを流して 限りなく裸に近いオレンジのビキニで 熱帯魚と踊るように泳いでる 太陽で濡れた髪に 天使の輪がないのは不自然だ クラゲの毒針は彼女には効かない 友達だものと日焼けした笑顔 人魚の生まれ変わりかもね 僕はアロハで刺青を隠してるし 潮風の生臭さは嫌いだ 生きてるものと死んでるものに 敏感になっているのだ 南国でも凍ったままの部分に触れる その手は花のように柔らかい ヤシの木のシャドウで タオルで体を拭いてやると くすぐったい

理性の鏡

理性の鏡は ひとびとの羨望の ため息でくもる それでもなお理性を持っていられるとしたならば それこそが 曇りない才能だ

【詩】空っぽ

波が 耳を揺らす 風が シャツをはためかせる その音が 大きく聞こえるのは 僕が 空っぽだから 空っぽの僕には 世界のすべてが 空っぽに見えて 遠くの空の下で 起こっている惨劇も 近くの雲の下で 起こっている悲劇も すべて すきま風が 通り抜けていく でも ひとつだけ 書いても書いても それでも 詩が書けたら どんなにいいだろうと思っている 思い続けていく

耳を閉ざした先に。

誰の声も聞こえなかった。 聞こえてきたら必死に耳を傾けた。 耳を傾けてはその場で作り笑顔。 そして頭でしか理解せずすぐに忘れる。 その状況は人から見たら許せないことかもしれない。 その状況を肯定しようとも思わない。 それと同時に今は自分の声に集中する時だと言っているようにも聞こえた。 あなたは人を頼り過ぎ。 すぐに調べたがる。 もう少し考えたらいいんじゃないかって言ってくれてる気もした。 間違えててもいい。 へこんでもいい。 直して、変化して、成長した