高月うみ
10行以内の短めの詩
30代に描いた詩
10代~20代に描いた詩
ふたりで織りなす、ふたつの重なり。 テーマをお互いに出し合って詩を書きます。
15歳のころに描いた詩にお返事の詩。今だから思うこと、考えられること。
願えるならば 君が次に誰かと付き合うのならば 僕を超える人と付き合ってほしい 【短い詩】
永遠なんて 有り得ないと思ってた この瞬間まで 死んじゃったら そこで永遠は終わるとそう考えていた 心臓が恐怖でひどく速く脈打つ もう何も失いたくない それは私もあなたも同じ考え ずっとこの時間が生涯続けばいい ずっとこの時間が一生続けばいい ずっとみんなと一緒に居たい この感情が 永遠という 言葉の意味であり願いだ 37歳の着地地点
忠実に どこまでも続く 切実に どこまでも果てしなく 切っても切れない 焼いても燃えない これを愛だと呼べるのならば 私はこれまでに 何度それを見つけることが出来ただろう 形として見えないそれに 何度惑わされただろう 忠実に どこまでも続く 切実に どこまでも果てしない 22歳の記憶
マシュマロを くちに頬張ったときの様に 柔らかく そして甘く 最後にはくちのなかで溶けてゆくような そんな恋愛をすれば よかった
これが 私の出したその問いの答え 理解されなくとも 認められなくても 許されなくとも 勝手に出した答え この答えを出した 私は前へ進むだけ ただひたすら ただひたむきに 前へ歩いてゆくだけ 26歳の煌めき
桜の花びらは 雨に打たれたり 風に吹かれただけで 簡単に 静かに散ってゆく 桜の木の下で 咲いていた菜の花は 雨に打たれても 風に吹かれても 簡単には散らないはずで 今、彼を好きだけど 疑う心を持っているのも事実 この愛情を 桜か菜の花の どちらかで例えてみたらどうだろう きっと 桜の花びらだと思う 心一面に咲く桜の花が 勇ましく散ろうとしている 26歳の煌めき
ハネムーンにゆくのなら ヨーロッパにゆこう ある時期 なぜかヨーロッパを1周しても 彼と一緒に過ごせることは出来ないと 頑なに信じていたから 26歳の煌めき
彼の隣に居ることよりも ひとりの時間が増えることを 単純に喜んでしまった そんな私は 恋愛はしばらくおあずけでいい そうするべきだろう 同じ過ちを繰り返さないように
あなたと居ると 表情が次々と変わるから飽きないの それは まるで 小さい頃に大事にしまった 宝箱の蓋をそっとあけて 宝物を眺めているときの様な気分だよ 短い詩
近所の公園にある ゾウのすべり台 幼いころは 大きなものに見えた 大人になって 久しぶりに公園に来て ゾウのすべり台を眺めてみた 体も大きくなった 私にはそう大きなものにも見えなくて それは身長が伸びただけではないと思う あの頃にあった 好奇心やあどけない笑顔や 正直に生きていけたことなんかも 24歳の葛藤
そう簡単に 伝えられるものならば 伝えてみせましょう どうやら 私には駆け引きは無理みたいだから 恋に駆け引きは必要だと言うけれど そんな悩んでじくじくしている暇があったのなら 私なら もうとっくに すきだと伝えている 24歳の葛藤
木の葉と木の葉が 風で揺れてぶつかり合って 奏でだす音 目を閉じれば 日常から解放されるような 優しい音 出逢った人たちの言葉には 感謝をするべきだ たとえ 自分が望む 言葉がもらえなくとも 落ち込んだら 木の葉と木の葉が 風で揺れてぶつかり合う音を 思い出せばいい 24歳の葛藤
落ち込んだ時は 地面を見ないようにして 歩いていた 足先にひろがった 落ち葉をつま先で踏むと 軽快な音がなり 私はとたんに嬉しくなった 落ち込んだとき 地面を見てはいけないと 勿体ないことしてきたね そのことに 気づけただけで 少し心が軽くなった 24歳の葛藤
幸せの思うことは そう、いつだってとても単純で 他人からみたら何気ないことだったりする だとしたら 不幸せに思うことだって いつだって単純で 他人からみたら何気ないことなのかもしれない それなのに 私はいつまでも愚痴を吐いてしまう 幸せと不幸せの境界線 19歳の青春
交差する 喜びと悲しみ 小さな幸せと大きな不幸せ 時の流れに 逆らうことが出来ずに 消えてゆく感情と記憶 ときに甘く ときに酸っぱい 非現実的な だけど 確かな日常 18歳の冒険
あなたの澄んだ夜空の様な色で 細い瞳がすき そのあなたの瞳のなかに 私が映っているのを きちんと見えたよ キスをする 0.5秒くらい前に 24歳の葛藤