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【詩集】空をおよぐ、海をとぶ。

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30代に描いた詩
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記事一覧

【詩】君のいない家

君がこの家に居ないこと そのことに対して 淋しいよと言ってしまえば それはたちまち現実とな…

高月うみ
3週間前
6

【詩】永遠・その2

永遠なんて 有り得ないと思ってた この瞬間まで 死んじゃったら そこで永遠は終わるとそう考…

高月うみ
2か月前
8

【詩】不正解

他のひとを 信じられないときは 自分を信じきれないとき 他のひとの せいにしてしまうのは 自…

高月うみ
1年前
5

【詩】そこから

袖を通そうと思った セーターに虫食い穴を 見つけたときのような 日常を過ごして 天井の模様…

高月うみ
2年前
2

【詩】煙草

この次 彼女に何を告げられるのか 解りきっていた そう言いきれたのなら 格好いいのかもしれ…

高月うみ
2年前
2

【詩】思い出の欠片

音楽をかけながして聞いていたら 以前に付き合っていた君がすきだと言っていた 曲が流れてきた…

高月うみ
3か月前
4

【詩】いいんだよ

泣き止まなかった あの夜や 笑い過ごせなかった あの瞬間も 言いたい言葉を言えない この瞬間や 愛想笑いをして過ごしていた あの日も どうして 自分らしく生きることが こんなにも難しいのだろうかと 思い悩んでいた 自分らしく生きることに専念したって いいんだよ 背伸びやつま先立ちをしなくてもいい人と一緒に過ごせば いいんだよ それでも いいんだよ 30歳の分かち合い

【詩】分かち合う

  風の流れ 木々の音色 空の蒼さ 花の香り 君の感じることを 全て同じように 感じることは…

高月うみ
4か月前
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【詩】道標

大きくてまるい 月を見上げながら 隣に君がいないことを嘆いている この月が 僕らの心を通じ…

高月うみ
5か月前
7

【詩】なんかい

何本目かの 煙草に火をつけ 一方的に進む話の流れを 最初から整理しながら 何回目か解らない…

高月うみ
5か月前
4

【詩】ピンキーリング

君の心も身体も どこか遠く 果てしない程に 遠くへ行ってしまって この部屋に 置き去りにされ…

高月うみ
5か月前
5

【詩】お家に帰ろう

叱られて 悲しくて 泣きながら飛び出した お家の玄関のドア 道路を歩いて 公園を歩いて 近所…

高月うみ
5か月前
4

【詩】午前0時過ぎ

0時22分 今夜はなんだか眠りたくない もう夜も更けたのに 世間は狭い その狭い世間で ぎゅう…

高月うみ
5か月前
6

【詩】ポシェット

幼いころ 好きなキャラクターが描かれた お気に入りのポシェットに 色々なものを詰め込んでいた そんなことを ふいに思いだした 道端で拾った こいし 砂浜で見つけた かいがら 公園で遊んだ おちばも たからものを いっぱいに詰め込んで 歩いていた それはもう 遠い過去のはなしで お気に入りのポシェットは どこかにいってしまったし もしも、それが今あったとしても お財布が入らないくらい程に ちいさなポシェットに何を詰めるの? そう考えたところで 現在の心の不自由さに気