ぐみ。
レバニラとニラレバー
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レバニラとニラレバー

ぐみ。

https://www.kirin.co.jp/products/beer/lager/

キリンラガーが発売から130年になるらしい。
35歳、私もそれなりに大人で色々経験をして生きてきたと思うが、到底追いつけない位の大先輩なのでキリンラガーさんと呼ぶべきかとも思うが、親しみを込めてキリンラガーと呼ばせてもらう。

キリンラガーと言えば私は今でも瓶ビールを思い出す。
子供の頃、夏と冬に父の友人達が我が家に集まり、母と祖母が料理を振る舞うのだがお酒が足りなくなると
「おつりあげるから、そこのコンビニで瓶ビール買ってきて!動物の絵が書いてあるやつね!」と言われ、数十円欲しさにおつかいに行く。
今でこそ、小学生がコンビニで酒類を購入出来るのか定かではないが
大人の飲み物を買いに行くという行為がとても嬉しかったことを、よく覚えている。

動物が書いてある瓶のお酒、それがキリンラガー。
持って帰るのが重くて大変なのだが、お酒を買っているという不思議な優越感のほうが勝っていた。

あの頃は、ビールの匂いが苦手で、なんだか部屋中に苦い匂いがするな・・・なんて思っていたこともよく覚えている。
美味しいジュースやお茶があるのに、何故こんなものを飲むのだろうなんて思っていたが、20年近くの時を経て“ビールって最高じゃん”と思うようになっているのだから不思議だ。

今、私が飲んでいるキリンラガーは、当時父が飲んでいたキリンラガーと同じ味なのだろうか?企業努力とか商品向上とか、そういう真面目な話は置いておくことにして、気持ち的には全く同じ味だと思ったほうが幸せな気分になるので、勝手に「同じ」とする。

そんな「父と同じ」ビールを飲んでいると、ふと祖母の作ってくれていたレバニラ炒めのことを思い出した。父はビールでそれを食べて、私は白いご飯で食べる。レバニラ炒めと言ってみたものの、何故か祖母はニラレバーと呼んでいて、どっちも一緒じゃないの?なんて思いつつも聞くことはなく、私が高校2年の夏に祖母は死んでしまった。

祖母のニラレバーはどうしてあんなに美味しかったのだろう。
母が作るレバニラ炒めとも違うし私がたった一度作ったレバニラ炒めとも違う。二度と食べられないと思う味だからこそ、より美味しかったと思い出されるのだろうか。もうそれを確かめる術はないので、いつか私が年を取って生涯を終えた時、もし天国が存在して祖母に再会することが出来るなら、作り方を聞いてみたいとも思うが、再会出来たなら、孫らしさを全開にしてまた作ってもらえばいいかな。

祖母の死から18年が過ぎた。
「そんなに、もう、あんたもあんたも飲み過ぎよ!」
顔を真っ赤にして楽しそうな父たちを、嬉しそうに叱る祖母の姿が脳裏をよぎる。
私もビールが飲めるようになったよ、そんな話が出来る日は、きっとあと何十年も先になるが、愛溢れる祖母のような女性になれるよう、今日もまたビールを飲みつつ頑張ろう。


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ぐみ。
都内在住 35歳専業主婦24時間365日全てが私のもの。