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#建築 記事まとめ

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建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
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2020年1月の記事一覧

未来と芸術展

森美術館で開催中の「未来と芸術展」へ行ってきました。 ただ暮らしているだけでもAIという言葉をどんどん耳にするようになり、仕事や生活に浸透してきているのだと感じています。 AIによる、人の感性によって創造される芸術への関わり方を見る事ができました。 たぶん。 こちらは未来の集合住宅です。 浮いてる! エックス・クラウド・シティは、大気汚染や人口過密、地球温暖化などにより、地表に住むことが難しくなった近未来、雲の上の大気圏内に居住空間を作るという提案です。 地上に住む事

意外と忙しい?インドの大学生活

こんにちは! インドでの初学期が終わり、一月から二学期目が始まりました。 本当はどんどんnote書いていこうと思ってたのですが、忙しすぎて全然書けませんでした。やっぱりインドの大学生活はなかなかハードです。インドの大学院に入る前に、インドで起業した社長さんから”インドの大学は大変らしいよ〜”って言われてたのですが、実際なかなかハードです。毎日卒業設計みたいな感じです。 文章もしっかりまとめられていないかもしれませんがご了承ください。日記みたいな感じになってしまいました。

ハマスホイとデンマーク絵画 東京都美術館

今回は上野の東京都美術館で行われている「ハマスホイとデンマーク絵画」2020年1月21日(火)~3月26日(木)に行きましたので、この展示に行く前に知っておきたいことをまとめます。 基本情報この展示会はハマスホイが主役となっていて、ハマスホイだけが展示されているかと思いがちですが、タイトルにあるように日本で初めて大規模なデンマーク絵画に触れられる展示会となっています。つまり、ハマスホイだけでなく、それ以前のハマスホイが影響を受けたであろう画家の展示から始まります。(それが半

¥500

インド大横断の旅 17日目 後編

1/30 後編 _____ インド経営大を後にして、次の目的地へ。 インドの建築家といえば、バルクリシュナ・ドーシ。 コルビジェ事務所出身で、プリツカー賞も受賞している。 そんな彼の、インドにあるCEPTという大学(建築系)に向かう。 相変わらずカオスなインド。 時刻は優雅に差し掛かろうとしてきて、道も混雑。車バイクリキシャーが隙間を見つけてはどんどん通る。 歩行者も隙間をくぐって道を渡る。 到着。これはCEPT敷地内のGUFAというアートギャラリー。地下部分がギャ

窓について考える。

窓展とTOTOギャラリー間講演会先日、東京国立近代美術館で行われている「窓展 - 窓をめぐるアートと建築の旅 - に行ってきた。そしてその前には現在TOTOギャラリー間で増田・大坪展「それは本当に必要か。」に伴って行われた講演会にも行ってきた。増田大坪の建築手法として特に考えられているのが「窓」。ちょうど窓展にも結び付いている。 これまでの個人設計では窓について考えるのはとても難しいと感じ、あまり触れないようにしてきた。通風や採光はもちろん、デザインとしてもかなり重要にはな

※盛ってるなんてことは全くありません

絵本は15見開きしかないので、青山邦彦先生には、いろいろ工夫して紙面をつくってもらってます。例えば、最終(最新)形の沢マン、といってもある一時の通過点でしかないわけです。訪れるたび、どこかが進化している。 なので時間軸もぎゅっと重ねて、数年分を圧縮して一枚にしたり、 一つとして同じ間取りがないことを伝えるため、真ん中をL字にすっぽり切り取って、部屋の中を書き込んでもらったりしています。 そんなみせ方を決めたら、まずは躯体を書いて・・・、 さらにこれでもかというくらい、

11・2020年スタート

いよいよ今年2020年5月に開業することとなり、長坂常さん、率いるスキーマの担当宮下さんとも気合が入ります。 スリッパや寝巻きも、なんども試作を繰り返し、ようやく「どこに刺繍でdといれるか」というところまで来ました。とにかく肌に触れる部分にこだわりすぎて、やや遅れていましたが、間に合いそうです。 ベッドの高さ、硬さ、カバーの質感、そして、山梨のテンジンさんによるブランケットも選び、ワンポイント「d」と入れることにしました。 思い出すと「dのホテルに泊まっているのに、dと

¥500

【New Event】 京都市京セラ美術館プレオープニングイベント「鬼頭健吾スペシャル・インスタレーション ghost flowers」がArtStickerに加わりました。

2020年3月21日に京都市京セラ美術館がリニューアルオープン。 京都の文化・芸術の歴史に、新たな1ページが加わります。 京都市京セラ美術館・リニューアルオープントレーラー 京都市京セラ美術館について  当館は1933年(昭和8年)、京都近代化の象徴ともいえる岡崎の地に、財界、美術界ほか、多くの市民の協力を得て「大礼記念京都美術館」として開館。 第二次世界大戦後には「京都市美術館」として活動してきました。開館以来、87年間、今や現存する日本で最も古い公立美術館建築として、

【ルイ・ヴィトンのケンチク】現代建築の魅力

昨日の日本のファッション業界の話題では、こちらが一番PV数も多いニュースだったのではないでしょうか。レセプションパーティーに旬の芸能人を招くスタイルはいつから始まったのでしょう。 僕もアシスタント時代、色々なファッションパーティーに行っていました。今でも一番思い出に残っているのが、2000年代中盤ぐらいに六本木ヒルズで行われたVISIONAIREのパーティーです。入場前にエレベーターで編集長のスティーブン・ガンさんと乗り合わせる偶然の機会に遭遇して、胸が高まりました。彼にV

序  「トリノ通信」に向けて

入江正之(建築家/DFI フォルムデザイン一央(株)・早稲田大学名誉教授) トリノという都市は、イタリアを代表する自動車メイカーフィアット FIAT の本社がある工業都市で、90万ほどの町である。最盛期 130 万ほどの人口が、主力産業の衰退と国際的統合などを経て現在に至っている。近年は自動車産業に加えて、スローフードや産業形態の変化を見越した街つくりなどで、EU 諸国の中で注目を集めている都市と言える。由来はヨーロッパの諸都市と同じように歴史は古く、古代のローマの居留地

「トリノ通信 1  トリノという発端」

入江正之(建築家/DFI フォルムデザイン一央(株)・早稲田大学名誉教授) ;「個人的な」話から始めよう。括弧付きには意味がある。それは後で、理解されるだろう。大学を辞して、武蔵野に小さな建築デザインのアトリエを構えている。1階の自室から2階の作業場に移動する日々は、大学の研究室での研究・設計・教育活動での 移動時間とは根本的に異なる。そこで、必ず昼に外に出るのを利用 してちょっとした役割も果たす形で、1万歩以上歩くことを課している。 創造する人 三鷹の駅を大回りして

都市開発事業と運営・エリアマネジメント─『202X URBAN VISIONARY Vol.3』

三井不動産、森ビル、三菱地所、東急など一度は名を聞いたことであろう大手デベロッパーが一堂に会するイベント「202X URBAN VISIONARY Vol.3」を聞いてきたので、簡単にメモをば。 イベント概要は下記より モデレータ・MCは ライゾマティクス・アーキテクチャー主宰の齋藤精一氏 noiz 共同主宰/gluon 共同主宰の豊田啓介氏 日経 xTECH・日経アーキテクチュア編集委員の山本恵久氏 春蒔プロジェクト株式会社 代表取締役/co-lab企画運営代表の田中陽明

窓展に行ってみた@東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で開催されている企画展「窓をめぐるアートと建築の旅-窓展-」に足を運んできた。 大学にいる建築学科の知り合いの影響で建築について知りたいと思っていた矢先、たまたまこういった企画展が開催されていることを知った。 そして今日、東京に出る予定があったので、せっかくだからと行ってみたわけだ。 一歩足を踏み入れた先にあったのは数々の写真や絵画。いずれもモチーフは窓。 そして冒頭、こんな説明書きを見つけた。 『15世紀の建築家アルベルティはこう言った。窓という

5.4.3 中世西ヨーロッパの美術・建築と文学 世界史の教科書を最初から最後まで

中世西ヨーロッパの美術・建築中世ヨーロッパにおける「美しさ」のベースは、《キリスト教的な価値観》にある。 「筋肉ムキムキ」で「セクシー」かつ「ギリシア・ローマ的」な彫刻・絵画・建築は”邪道”とされ、 「つつましく」「きよらか」で「神の栄光を称える」ような彫刻・絵画・建築が”正統派”とされたのだ。 ただ、やはりギリシア・ローマの影響が、完全に消え去ってしまったわけじゃない。 中世の初め頃には、東ローマ(ビザンツ)帝国のビザンツ様式(ドーム型のホールとモザイク壁画、イコン