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こんにちは!小野寺幸太郎です。

どの業界でも、どのお店でも「常連さん」と呼ばれるお客さんがいますね!

他のお客さんよりも長く、そして頻繁にお店に来てくれて、ある程度気さくにコミュニケーションを取ることができるお客さんですね。

商売とはお客様数×単価×購買頻度です。業種によっては違いますが基本はこの式で表すことができます。

なので常連さんとは「高いもの」を買ってくれる、「たくさん」来てくれる、「長い期間」来てくれている、結論から言うと「お店のファン」ということです。これは事業を行っている側からすればとても嬉しい、有難い、大事にしたい人たちですね!

しかし私が以前にいたフィットネス業界ではやや模様が違います。

まずフィットネスクラブは月に1回来ようが30回来ようが料金は一緒です。毎日3時間いる人も、月に1回30分しか利用しない人も同じお金を払うんですね。ですから利用すればするほど得です。

利用するにしてもそこには清掃やらお手洗いやらお風呂に入ったりで水光熱費は必然的に使われますから、クラブ側としてはコストがかかります。

仮に月8,000円の会費だったとして、毎日利用したら一日300円程度で利用できてしまいます。クラブ側としてはそこに前述した水光熱費やら人件費がかかるわけですから、常連さんと呼ばれる人たちが多いクラブほど、見えない赤字が増えます。

本来はお金をたくさん頂ける人を常連さんと呼ぶのに対して、フィットネス業界は「元を取るお客さん」を常連さんと呼ぶわけです。

この時点でおかしいのですが、そういうビジネスモデルなので百歩譲って仕方ないとしましょう。

私がもっとおかしいと思っていたのは、多くのクラブはその常連さんに多くの時間とお金と労力を費やしてしまうということです。

フィットネスクラブにおける常連さんは黙っていても運動してくれる人達です。放っといても大丈夫なんです。

誤解が無いように言うと、過剰に対応する必要はないということです。気持ちの良いあいさつをして、丁寧に対応して、適度に楽しく会話をして、長くなるようだったら失礼のないように会話を切る、これで十分です。

しかし現実は明らかに過剰対応してしまっています。

日々のコミュニケーションもそうですが、スタジオプログラムや施設まで常連さんの要望に応えようとしてしまってますね…。たった数名、一人の意見(わがまま)をまるで全員の声かのように錯覚してしまうこともあります。

そこに現場の支配人やらスタッフが時間と労力を割く、常連さん同士のトラブルや傍から見ればどうでもいいようなことに時間を割かれる。

こんなことをしている暇があったら、入会したのに来ていない会員さんに、もっと労力を割くべきです。

どうしたら来てくれるだろう?

どうしたら自分で運動を習慣化できるだろう?

その為にはどんなサポートをして、どんなに仕組みにすればいいだろう?

こういうことを真剣に考えて、そして行動していかないと。

現状のフィットネスクラブが「運動好きが運動する場所」から脱して、運動が必要な人に必要とされる場所を目指すのであれば。考え方、そして時間と労力の注ぎ方を完全シフトしなければいけないと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた。








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