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地元WWOOF(ウーフ)林間学校編

今年の初夏に地元小学校の臨海学校へウーファーとしてお手伝いにいきました。それに続き昨日まで今回は林間学校のボラとしてウーフしてまいりました。好みは人によるけど、このボラは私はとても楽しくてまたきっと来年も小学生達や先生について行って参加すると思うので、多くの小学校で参加チャンスがあると思うWWOOF活動をまたもや紹介しようと思います。

ちなみにWWOOF(ウーフ)とは、食事や寝る場所を提供してもらうのと引き換えに仕事をする物々交換のような一種のボラで、ウーフする人をウーファーと言います。オーストラリアの農場なんかで旅行者が参加して暮らしながら楽しみながら働きながら旅する手段のひとつなんだそうです。

主な任務は「お茶くみ」

今回は3泊4日の林間学校でした。この期間中に子ども達の飲み物は「ほうじ茶」です。そいつを用意するために、先生の他に誰かの手伝いが必要で、そのために私めにお声がかかった、という経緯のボラ仕事なのです。

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こんな具合にお茶を入れる水筒をクラスごとに集めて、5リットルのヤカンにパックのお茶っ葉2つを入れ、80℃のお湯をボイラーから汲んで、それを約6時間以上冷ましたものを水筒ひとつひとつに注ぐまでの一連の作業が主な任務。

こんなことでも仕事しながら面白いことに気づくことがあります。

いつも早く水筒持ってくるクラスは決まっている

上の写真のとおり、手前に置いてあるクラスの子が毎回早くここに水筒を持って来るんです。これは間違いなく先生の指導がそうさせているのです。きっと「時間は守れ!」と厳しいのでしょうね。反面いちばん向こうのクラスは決まって遅い。だけどそれは時間のはなしのことだけで、だらしないクラスということではない。自然観察なんかの授業ではこっちのクラスの方がいっぱい気づいたことを言ってきたりするから、いったいどっちの先生の指導がいいかなんて一概に言えないきがします。

「麦茶」って、危ない!!のか! 知らなかった

こんなのが給湯ボイラーに貼ってあった。

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「命に関わります!」って、そんなぁ??

保険の先生が言うには、小麦アレルギーの人は麦茶も命とりなんだそうです。小麦アレルギーの無い人には美味しい麦茶でも、子どもが100人も集まると一人か二人はなんらかのアレルギーを持つ子がいるから、こんな初めて見るような注意書きが貼られているわけなんです。でも麦茶がねぇ・・・知らなかった!

お茶をポリタンクに入れたら「今日は灯油ですか」って言う子が!

離れた場所でお茶入れするために、冷ましたお茶をポリタンに入れて運んだ。それを見た子どものひとりが「灯油!」だと。たぶん彼の家でポリタンに入っているのはいつも決まって灯油だから、ポリタンに入った液体の総称を「灯油」と呼ぶ、と思っているのだろう。こういうの「カタチから入る」と言うのだろう。

しかし、なんでお茶汲みの仕事が要るのだろう?と考えてみたら、やっぱり「これは要る!」

お茶汲みしながら「こんな仕事って、無駄なんじゃないか??」と思った。だって、私がお茶汲みボラ仕事を引き受けたから、この学校の先生達はそういう雑務から解放されて、子ども達の指導や世話にあたる時間が増えるし、息抜き時間もできるだろう。しかしボラの参加が無い学校ではお茶汲みもキャンプファイアーの後始末も全部先生がやっているから、こりゃ先生だって長時間労働になるに決まっている。だからヤカンにお湯入れて冷まして・・・なんて方式はやめて、集中お茶入れマシンみたいなのを導入して冷めたお茶を生徒がめいめいに水筒に入れたらいいのではないか!?と考えてみました。

でも、この合理化は、私にとっては困るんですよね。
だって、私はこのWWOOF活動に毎年参加したいのに、お茶汲みが合理化されたら、やる仕事無くなって参加する理由が消えてしまい「先生さえ居たら十分、オマエはいらない」と、ここでもリストラされてしまうんですね。

だからどうせWWOOF仕事で、対価は食事と寝場所だけでいいんんだから、たいしてコストかからないから、ヤカンにお湯入れて冷まして方式を今後も続けるべきだ!というのが私の主張です。

実際いろいろ雑務があるんだよ

子どもって、ときどき想定外の行動や体調不良起こすから、引率の先生はたいへんよ。山歩き中に急にもよおして「先生・・・もうガマンできない」とか「靴がどろだらけ!絶対今洗いたい!!」とか言い出したり、その度に先生はその子のお世話したり、「後で洗えるから」と説得したりで、その間に他の子があっちの方まで行かないように見張っていたりとかいう雑務もあります。学校っていうのは会社みたいに全員が会社規定みたいなものをコミットしているんじゃなくて、生徒はどっちかというと客みたいな立場だから、効率重視じゃ追いつかないものなんじゃないかと考えるようになりました。

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だから、けっこうたいへんなお茶汲み仕事みたいなものを残しておいて、ボラじゃなくてもいいけど、誰か臨機応変に動ける「駆けつけ係員」みたいな存在があった方が、いろいろこまめに子ども達の話し相手みたいなこともできるんじゃないでしょうかねぇ。

お仕事の他でも、子どもに接しているのは楽しいです

小学生はまだ子どもだから、お世辞は言いません。楽しかったらすなおに笑顔だし、興味が無いと思ったら、急に他に行ってしまうから、自分が今どう評価されたのかがすぐに正確に分かるんです。だから小学生の笑いをとれたら一歩進歩したのが分かるんですね。

それから「この子が大人になって自分の前に現れたら、どんな大人に成長しているか?」を想像するのも私の密な楽しみです。なんか見ていると予測できるような気がするんです。スーツ着てネクタイ締めて部下の相談を受けているその子の姿が見えるみたいな。

1人や2人の子どもだけじゃい100人の子ども達っていうのは、ふつう先生じゃないと雰囲気を味わえなくて、やっぱり子どもも集団が大きくなると文句も大きくなるんだぁ、と分かったこともありました。
やっぱりこのボラ仕事は楽しいです。

来年、きっとまたこの「林間学校」について行くと思います。


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