![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66752389/rectangle_large_type_2_daef087773ec586e9ff4963862a57071.png?width=800)
導くということ - 社員へのアドバイス(2)
まず最初は、即質問タイプです。結構多いタイプではないでしょうか。時間の重要さと近道を好むような性格に多いような気がしますが、解決することに重きを置いているので自分のスキルとして定着しないこともあります。私の後輩にも同様のタイプがいました。とても精力的に活動し生産性高く仕事をする社員でした。そして、自分が身につけた方がいいスキルと誰を頼ったほうが早く解決するかということを考えて質問してきていましたので、戦略的な即質問タイプだったように思います。
私の場合は、まず問い返したのがいつまでに解決しないといけないのか、そしてその期限が過ぎると何が起きるのかというリスク管理としての質問を先にしました。そこに余裕があるときは、複数の道筋を示唆してあげて後輩自身に再度考える時間を与えるということでした。これを何度か繰り返すと、次第に部分的に優等生タイプに変化していきました。しかし、解決までに余裕がないときは、複数の解決方法があればそれを伝え、しばらく考えて自分なりの結論をもう一度報告に来るようにして、そこでギブアップであれば、適正解答を伝えるようにしていました。
仕事上、使える時間には限界がありますので教える側としてもそれを判断したアドバイスが重要になります。しかし、こちらに余裕がないときは、どんな方法があるか複数検討して持ってきてと伝える対応もしていたこともあります。質問される側としての余裕も必要になるので難しい所です。基本的には、即質問タイプの場合は、もう一度考えさせるということが重要だと考えます。その内容は、質問内容の重要度、その社員のスキルの状態、関わっている仕事の納期や他メンバーのスケジュールとの関連などにより変化するので、臨機応変な対応が求められます。
<続く>
よろしければサポートをお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。