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導くということ - 社員研修とOJT(前編)
毎年四月になると新入社員が気持ちも新たに入社してきます。現在は、ウィルスのせいでに入社式さえもリモートになり、新入社員の不安は大きくなるばかりの時代になってしまいました。大学でもオンライン授業、入社してもリモートワークがメインでは、ちょっとした無駄話をするタイミングもなく、不安は大きくなるものです。もちろん、歓迎会や送別会といったイベントもほぼなくなってしまいましたね。飲みニケーションという言葉が一時期流行っていましたが、最近の若者はあまり好まないそうです。「飲みに行って本音で話をする」というのはもう過去のものかもしれません。そんな中での新入社員研修の中心は、コミュニケーション力になっていくのかもしれません。
私が入社時に経験してきた新入社員教育(正確には中途入社社員教育)は、食事のマナーを学ぶためにフルコースの食事で学習、お礼の手紙の書き方をワープロ機能を使って作成するというようなことから始まり、専門知識のエントリーとしての座学、自社製品の学習、そしてロールプレイとしてプレゼンを実施して契約書にサインしてもらう演習などを一年近くかけて実施してもらいました。残念ですが、現在は研修期間は驚くほど短縮されているようです。ビジネススピードがとても早くなっているため追随していくには仕方のないことなのでしょう。また、現在は自習としてのリモート研修も充実してきているので、我々が受けた時の内容より濃いのかもしれません。しかし、やはり対面での研修にはそれなりに意味のあるものが多いと考えますので、大半がリモート研修に移行してしまうことには少なからずの懸念を感じてしまいますね。仕方ないことなのですが。早く、以前の状態に戻って対面の研修が問題なく実施できるようになって欲しいものです。
会社によって研修のカリキュラムは異なると思いますが数ヶ月かけた集合研修が終了すると現場でのトレーニングに移行することになるケースが多いと思います。その際、実際の仕事のメンバーの中に入って実務を経験させてもらいながら学ぶということになります。いわゆる、OJTですね。
私が主任になったばかりの頃、新入社員研修が終了したあと配属された5人の新入社員に対し実際の仕事を経験させることを任された事がありました。もちろん、お客様に対する仕事のプロジェクトリーダーも実施していましたから、オフィスにいるよりもお客様のところにいることが多く、どうやって育成するかなと考えていました。出した結果は、新入社員5人を競わせてみようと思ったわけです。異なる大学を卒業して同僚となったばかりですが、仕事での対応力を見極めるには同じテーマを与えてみるということにたどり着きました。結果としてチームワークを経験させると同時に競争原理を取り込んでみようと考えたわけです。
<後編に続く>
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