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導くということ - アウトプットする習慣(1)
担当している仕事が完了した際に、その仕事やプロジェクトを振り返って、実施したこと、実施しなかったこと、そしてその理由や工夫した箇所などをまとめてアウトプットしていくという習慣は重要だと思います。年間通して同じ仕事をしているから、終了という節目がないという場合は、半年ずつ振り返ってみても価値はあると思います。
私自身は、プロジェクトを開始する際に、そのプロジェクトの特徴を整理していました。まだ対応が決まっていない部分があるのか、新しい機能を使わなければならないのか、お客さまの要求を実現する方法は何通りあるのかなどをプロジェクトの最初で考えていました。そして、途中の記録を経てプロジェクトが終了したときに、そのプロジェクトの振り返りの意味を込めて、経験事例や社内論文という形でアウトプットしていました。もちろん、書く材料に乏しいプロジェクトもありますので、全てが対応できるわけではありませんが、自分の成長には大いに役に立ちました。書いているときに新しい対応方法を思いつくこともあり、反省することもありました。しかし、そのことが発想を広げる考え方につながっていったような気がします。アウトプットするということは、単にプロジェクトの成果物を整理してお客様に納品することではありません。自分の体験と考えをアウトプットしておくと、未来のプロジェクトで役に立つ考え方を整理できます。そして、それを経験事例とか社内論文の形式でアウトプットすれば、他の社員の目にも触れることになり、アイデアの共有もでき会社としての成長に貢献することになります。
お客さまの仕事をプロジェクトとして実施した後のアウトプットとしては、前述した内容とは別にもう一つ違った目的のアウトプットを作成することができます。大抵のプロジェクトの場合、お客様が実施したい内容を全て盛り込むことは予算の関係上困難なことが多いと思います。ということは、プロジェクト終了時に、実現できなかった機能がまだまだ残っているということです。察しのいい読者の方はお気づきかもしれませんが、これらの情報は次の提案書として含められる内容になります。私も、小さい案件の場合は、お客さまへの提言という形で、実施すべき追加の改善内容と方法、スケジュールなどをアウトプットしてお客様に説明してプロジェクトを終了するということを実施していました。正式な提案としては、社内のレビューを通したりする必要がありますので、皆さんの所属している会社のプロセスを確認して対応してください。しかし、お客様はSEからの提案やPMからの提案は大抵歓迎してくれるはずです。そう言った活動を継続すれば、リピートオーダーにつながり、前章で説明したローテーションと組み合わせることにより、お客様も社員も満足に近い対応をできるようになるのではないでしょうか。
<続く>
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