あのダイアナ妃も苦しんだ「過食症」を自分が患っていると気づくまで②
前回の続き。
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中学を卒業し、そのまま同じ学校の高校にあがりました。
自分に対するいじめ、周りの子が受けるいじめを毎日目の当たりにしながら過ごす毎日は、中学と同様にしんどかったです。
きっと楽しかった時もあったはずです。あったのだと思います。
でも、やはりつらい思い出の方が印象に残ってしまっているからか、あまり思い出せません。
高校2年か3年の時、少しずつ進学する大学について考え始める頃だったと思います。
相変わらずお菓子がやめられずに太り続ける自分が嫌で嫌でたまらない中、何で思いついたのかは思い出せないのですが、
「お菓子食べても、それを吐き出せばいいんじゃん。」
と思いついてしまったのです。
学校でお昼のお弁当を食べた後、口さみしさに菓子パンを買って食べて、午後の授業が始まる前にトイレに入りました。指を思いっきり喉に押し込んだら、すべて出てきたのです。
画期的なダイエット法を思いついたという程度にしか、その時は考えていませんでした。
ただし、ここからどんどんこれをやめられなくなっていき、しまいにはおなかがいっぱいだと感じると、その満腹な状態のままでいることが怖くなっていくようになりました。
これ以上太りたくない一心で、お菓子だけでなく、お昼ご飯のお弁当は学校で、夕食は自宅で吐くようになりました。
第1希望の大学の入学試験前日、母は「試験に打ち勝つ!」というジンクスで、トンカツを作ってくれました。
「これだけは吐かない。これだけは吐かない。」と思いながら夕食後自分の部屋に戻ったのですが、やはり満腹な状態に耐え切れず、吐き出してしまいました。
トイレを流しながら、「お母さんごめん…。」と思い、涙を流したのを今でも覚えています。
この頃、少しずつ自分の行動がおかしいかもしれないとは感じていました。
ですが、当時Youtubeか何かで調べて見つけた摂食障害を患った方の体験談を紹介する番組で紹介されていた病気の特徴と自分の症状が合致しなかったことから、私は自分は過食症ではないと当時思ってしまったのです。
その症状とは、
1.拒食症の治療の過程で、過食症に転じる人が多い
→私は拒食の症状は一切ありませんでした
2.手を使って無理やり吐こうとすることから、手に吐きダコができる
→私にはなぜか吐きダコができませんでした
3.家族が食べ過ぎないように食事の量を再現したり、食べ物を隠したりすると、家にある食べられるものをなんでも食べてしまうようになる
→その番組内で体験談が描かれていた方は、家族が食べ物を隠すと、冷蔵庫のバターを丸々1つ食べてしまったこともあったそうです。私はそこまでのことはしませんでした。
今思えば、上記の症状はあくまでその番組内の方の症状であり、私の症状ではない、というだけの話です。
ですが、当時の私は「自分は摂食障害ではない、何か別の理由でこうなってしまっているんだ」と思っていました。
自分のつらい思いの原因が知りたくて、インターネットで自分の症状をしょっちゅう調べたり、おなかが張る、痛いと母に訴えて整腸剤を買ってもらったり、内科に行ったりしました。でも、自分の納得のいく解答は得られませんでした。
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次回、大学時代について書きます。
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