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たわごと

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記事一覧

春の匂いを嗅いでいる

4月1日 猫モノレール 家で1人、ベッドに横たわって過ごした。本当に1日中。 窓辺からは猫モノレールが冷ややかな視線を送ってくれてたり、あくびをしたりしていた。(本当にかわいい) 4月2日 尾道 蚤の市 駅前で蚤の市があったのでふらっと出かけた。 以前は、3,000円でマルニ?だったかのキャスターワゴンを掘り出したり、その昔に慶事などの際に食事を入れて持ち運ぶのに使われたという行器〈ホカイ〉を1,000円でゲットしたりしたこともあったけど、最近ではそういうことは随分少な

春の花木

桜吹雪が舞うと先が全然見えなくなって、雪山に迷い込んだのかと、今は春じゃなかったのかと狼狽して、桜吹雪はまさしく吹雪だと実感した。夜に桜並木沿いを運転するのは怖い。 春の花木 卒業シーズンも終わってもうすぐ入学シーズン。 通勤路にある学習塾では、卒業生の置き荷物であろう参考書なんかが大きな袋に詰め込まれて入口横に寂しげにまとめられていた。 卒業のテーマにした商材にはよく桜が使われるがちだけど、桜はまだその頃は咲いてないのに何故だろうと不思議に思う。昔からそうなのか分からな

親愛なるアレックスさんへ

アレックスさんという知人はいないので特に宛名はない。 2月が終わった。いつだって足早だ。早すぎて借りている駐車場の賃料を払うのを忘れて焦る。 3月の頭には神奈川への出張の予定もあり、それに合わせて帰省しようと思っていたけれど、予定が遅れ行先も名古屋に変更になったので、結局帰らずに過ごした。 日々の抜粋。演目はこちら。 2月2日(木) まりもをお迎えしてかわいいの話。 1月中旬からの2週間の長いトライアルを経て、家族に迎えたふたり目の猫様がひたすらにかわいい。名前は保護

花椿

前に書いたのが10月の終わりだから、ちょうど2ヶ月空いた、というこの下書きを発掘したのはそれから7か月半が経った6月も半ばの事、と一度は投稿しようと編集したものの、再び下書き保存を押して眠らせてしまい、改めてこの記事を開いているのは8月9日の事です。 これからは月報くらいは書きたいなと、ななえさんのうれしいよそおい通信を読んで改めて思ったので、三度掘り返した次第です。 初めてBOYに行った18歳の夏、今から何年前になるんだろうかと数えるみると、11年前だ!すごいね。あの時から

歳末

歳末わくわく機材リニューアルキャンペーンで色々購入した。このキャンペーンはわたしが個人的に開催しているものであって、どこかの楽器店が猛烈なセールを開催している等の話ではないです。 ◆G&L ASAT CLASSIC これは10月頃、探し続けていたG&L ASAT。ASAT Specialやらローズ指版やらと悩んでいたけど一番好みだったハニーバーストボディが見つかり、set up date : 14/1/2016が決め手となった。狙った訳ではないけどMirror機材になった

盆の国

年末に8月に書いた日記の供養をする。 しばらくの間、じんわりとした空気が家中に充満して、トイレの砂壁に白い綿のようなカビが生えていて絶望した。砂ごと削り落としてスプレー材を噴射してみたけれど、数日後にはまたしても白い綿がふわっと付着していてまたしても辛い。 幾日か、仕事が終わる時間に強めの雨が降り、雨合羽を家に置いてきてしまっていたので、ヘルメットだけが雨を凌ぐ防具という状態で原付で雨の中に飛び込んでいくように帰宅する日を過ごした後、むわっとする暑さが押し寄せてきた。完全

ベニヤの閉店

5月末日、商店街の端に佇んでいた結納専門店のベニヤが閉店した。弐拾デシベルの藤井くんに3年前位前に教えてもらって以来、友人の結婚の際はここで手作りのご祝儀袋を買って、店主のばあちゃんに筆と墨で名前を書いてもらっていた。他でご祝儀袋を買ったことはない。なので、少ないながらも思い入れがあり、店の前を通りかかった時にふと「5月末で閉店します」という張り紙が目に入ったときには驚きと寂しさがわーっと押し寄せてきた。 ばあちゃんに名前を書いてもらっているとき、昔の話を色々と聞いた。印象

黙ってみているだけ

なぜ自宅に箱入りのマスクが置いてあったのか、普段からマスクなんてしない自分には不思議でならなかったけれど、きっと自分のモノグサな性格がその答えだ。 一昨年だったかその前の年だったか、定期的にやって来る爆発的な花粉症の猛威に耐えかねて購入したものの、ほとんど付けずに部屋の隅に置き去りにされていたと考えると、いかにも自分の取りそうな行動だと納得がいった。 モノグサな性質は時に役に立つ。一般に良くないとされるものも時には良いものに成って変わることがあるということだ。 さて、4月上

さようならテレビジョン

思えば、旅行業界を志望して就職活動をしていた時、旅行会社では自分で行ったことのない場所に対しても旅行プランを作らなければならないこと知り、これをキッカケに志望を辞めたことは正しかったと思う。 旅行会社は旅先の情報を伝えるメディアとしての側面も大いにあるのにも関わらず、自分の知らない土地の旅行プランを立てるとは何事か!と思い、その道を自ら閉ざしたのだった。 子供の頃はテレビでアニメをよく見ていた。その頃に見ていたアニメの内容よりも主題歌をよく覚えていて、不意に思い浮かんできて

海霧が見えた

朝、短い橋の上から海霧で覆われて光る水面が見えて、めちゃくちゃいい日じゃんって嬉しくなって会社に行くと、賞与を少し多めにもらえた。宅録に使えるスピーカーか、カッタウェイの入ったアコギかガットギターがほしい。 昼には宇宙一美味しいらーめん屋の特に美味しくできたというらーめんを食べ、うまい!!としていると、お話するのは初めての各地で音楽をしている方からMV出演のお誘いを頂いた。面白くて嬉しくなり、人になにかを頼む敷居はもっと低くあって良いのだなと思った。つくづくこの町は変で面白

冬のやり取り

秋晴れが続いている。何も予定の無い日にベッドに伏したり、寺の軒先に座って雨音を聞くのも良いけれど、晴れの尾道は格別に良くて海が白む。 海岸通りの美容室に髪を切りに行った。扉を開けると海に面したガラス窓から光がいっぱいに差し込んで、白んだ海が少しだけ顔を覗かせている。店内には誰もおらず、椅子に座って数分待っているとオーナーさんがでてきて、確か前回来た時もこうだったなと回想を浮かべた。 髪を切るときは基本的に横と前髪をバツーン!と揃えてもらって、後ろをすっきり整えてもらってい

団地の踊り場

昼前に目を覚ましていつも通り週末が始まる。寝ても寝ても眠たいのはいつになったら直るのだろうかと不安になりながら体を起こした。目の前の障子に映る光と影がとてもきれいな朝だった。 そういえば、母親と実家の近くにある神社に行く夢を見た。ないはずの千本鳥居を屈みながらくぐって、階段の脇の広場で遊ぶ子供たちを眺めていた。その神社のことは〇〇神社という名称ではなく、ごうしゃと呼んでいたが、漢字では郷社と書くこともその意味も今調べるまで知らなかった。最近時折何かをくぐり抜ける夢を見る。

背景も理論も知ってなお言葉を忘れてしまうこと

この夏のこと。 ウサギバニーボーイの高宮さんに呼んでもらって広島Rootzから盆が始まった。この日のウサギはDuoで(Duo観るのそういえば初めてか)”アイスを買いに”のとにかく良すぎるイントロ、そこから展開していく感じ、たまらないですありがとうございます。Duoになると音の足し引きのうまさが際立ってハ―――とため息を吐いたりした。 シゼンカイノオキテ、いつだったかアンテナのインタビュー記事を読んで気になっていたバンドだったので共演できてうれしかった。 曲はキャッチー

うっすらと重い

8月はこれら3つを観られたらいいなと思います。 田凱 「生きてそこにいて」 遠い夏の日、家の近くで、石で遊ぶ僕がいる。将棋をやってるように見えるが、それは独自のコマの動かし方だった。 突然、横から、同級生が突っ込んできて、僕のコマを拾い、近所の窓に投げる。 ガシャーンと音がして、逃げ出すふたり。 公衆浴場の表の人だかりに身を隠すと、ある女性がこの中で変死したとの井戸端会議が、耳に入る。容疑者はすでに逃走したが、被害者は〇〇家の娘だ、と噂に聞く。 窓を割られた家のご主人は、