さようならテレビジョン

思えば、旅行業界を志望して就職活動をしていた時、旅行会社では自分で行ったことのない場所に対しても旅行プランを作らなければならないこと知り、これをキッカケに志望を辞めたことは正しかったと思う。
旅行会社は旅先の情報を伝えるメディアとしての側面も大いにあるのにも関わらず、自分の知らない土地の旅行プランを立てるとは何事か!と思い、その道を自ら閉ざしたのだった。

子供の頃はテレビでアニメをよく見ていた。その頃に見ていたアニメの内容よりも主題歌をよく覚えていて、不意に思い浮かんできては歌詞を検索ウィンドウに打ち込んで、何のアニメの歌だったかと調べたりしている。
高校に入ってからは、家へ帰るのが大体22時を過ぎ、自然とテレビを見る時間がなくなった。大学に入ってからは、大体24時過ぎにバイトから帰宅することが多かったので、テレビを見る時間は引き続き少なかった。居候先の兄がテレビを地デジ化させなかったことで、テレビを見ることは一切なくなった。社会人になり、1年目は多忙に悩殺され引き続きテレビを見ることはなかったが、転職後には時間はできたものの、その時間のほとんどの間、放映されていたバラエティ番組の面白さを感じることができず、進んで見ることはなかった。

最近では遂には絶望を感じることすらある。テレビのみの話ではなくメディアに対してだ。未知の情報を然と与えてくれる一部のメディアに恩恵を感じているが、閲覧数を稼ぐための内容を勘違いさせる見出し馬鹿馬鹿しくつまらなく思う。「この世界の片隅に」の片渕監督のインタビューの様に主体の意図を意図的にねじ曲げて伝えることや、フマキラーのキッチン用エタノールの報道の様に、明確な検証ソースを提示しているにも関わらずに正反対の情報を流す有様は本当に酷い。個々人に対する影響力は大きさは想像よりきっと大きい。

https://getnews.jp/archives/2443126
(監督のツイートが消えているようなのでこちらの記事を貼ります)

https://www.fumakilla.co.jp/new/3725/

本人から発せられる情報しかもはや信じられなくなってきていることが悲しい。さようならテレビジョン、その他メディア。

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