岡谷たかこ

30代。女。関東郊外に暮らす平社員。

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【固定記事】前書き

自分の考えや気持ちを文字にできる人に憧れがあります。 そんな思いからnoteを始めてみようと思い立ちました。 書くテーマは「曲を聴いて思い出すあの日の事・歌詞を読んで思う事」にしました。 たまに内容がタイトルとなっている曲とリンクしていないような時もあると思うので、タイトル詐欺のようになるのは心苦しいのですが、その曲を聴いて浮かぶ景色や思い出は人それぞれだという風に許して頂けたら幸いです。 画像は自分で撮影したもの、または「フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso

    • 「存在感/KREVA」を聴いて、説教される立場にいない自分に気付いた

      「存在感」がリリースされた際、KREVAが各所のインタビューでこの曲を「説教ソング」と語っていた。 いわゆる応援ソングというものに食傷気味だった私は、「どんな説教かましてくれてるのかな」と期待して聞いてみたのだが、「全然説教じゃないじゃん」というのが第一印象だった。 そこから何回か曲を聴くうちにふと気付いた。 あれ?これが説教だと思わない自分やばいな、と。 なんだか、ぞわっとした。 私は怒られるのが大嫌いで、叱責されるとなにくそ精神が発動するよりも先に心が折れち

      • 「1987→/スピッツ」に奮い立つザコキャラの私

        スピッツの「1987→」はそのタイトルがバンドの結成年を示す通り、スピッツの結成30周年の節目の曲で、インディーズ時代の曲がオマージュされていたり、歌詞と彼らの歴史がリンクしていたりと、バンドの長い歴史を知る人にとっては感慨深い内容……らしい。 私はそれほどスピッツ史に詳しくないので、細かい要素が理解しきれずもどかしいのだが、背景は知らずとも、この曲はクラスや会社でモブキャラのように生きてきた私みたいな人が奮い立つロックだと感じている。 モブキャラやザコキャラな自分を卑下

        • 「キミトベ/キャプテンストライダム」を気楽に歌える日がくるだろうか

          カラオケで歌って気持ちいい曲は何かと聞かれれば、それはもうキャプテンストライダムの「キミトベ」だと思う。 正直、複数人でのカラオケで歌うのにはちょっと知名度が…って感じなので、もっぱら一人カラオケの時しか歌わない。 でも一人カラオケに行ったら絶対歌う。 サビ前の「ズン ズン ズン ズン ズン」のくるぞくるぞ…って感じからの「君とベーーーー」のとこがとにかく爽快感極まりない。 以前勤めていた会社は一応事務職ではあったのだけど、3年ほど配属された支社では業務上早番・遅番とい

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        【固定記事】前書き

          「テレフォン・ラブ/曽我部恵一」を一緒にライブで歌った先輩との名前のない関係②

          前回の続きです。 その後も私とSさんの関係は相変わらず。特別親交が深まることはなかった。 でも私はなんだかSさんの存在が嬉しかった。 うまくいかない職場と大好きな音楽。その二つに接点がなくて、音楽は現実の逃げ場のような感じだったのだけど、Sさんがいることで音楽は逃げ場ではなく現実とつながった気がした。 仕事という現実の中に楽しい世界の色がじわっと滲んでいくような感覚だった。 「曽我部恵一のライブ行かない?」 だから、Sさんから2度目のライブの誘いを受けたときは嬉しか

          「テレフォン・ラブ/曽我部恵一」を一緒にライブで歌った先輩との名前のない関係②

          「weekend warrior /80kidz」で踊った先輩との名前のない関係①

          Sさんとは社会人3年目の時に出会った。 職場のひとつ年上の先輩だったのだが、私は未だにあの時の私とSさんとの関係性や感情の名前がわからない。 当時私が配属されたのは、それまでのキャリアからは結び付かない経理部だった。 経理は専門職みたいなもので周りは長年やっている人ばかり。 「科目??」「仕訳??」状態の私には完全についていけない世界だった。 そして、そこは閉鎖的なコミュニティの部署だった。 あまり他部署との接触もなく、取引先とのふれあいや現場の慌ただしさを感じることも

          「weekend warrior /80kidz」で踊った先輩との名前のない関係①

          「恋/星野源」と私の夫婦像

          「逃げ恥」が再放送されたようだ。今回は見逃してしまったけれど、放送当時は私もドラマに夢中になった一人だった。 小賢しくたって、ただただかわいい新垣結衣とか、年を重ねていることを蔑む若手にゆりちゃんが放つ「自分に呪いをかけないで」の名言とか、私も好きなドラマではあったのだけど、このドラマを見て思ったのはムズキュンじゃなくて「お互いがお互いの良さを深く知った結果、当初の契約内容のまま成功するパターンも見たいな…」ということ。恋愛ものというか男女のバディものみたいな感じのパターン

          「恋/星野源」と私の夫婦像

          「好きになってごめんなさい/吉本坂46」を聴いて思い出した中学時代の出来事

          学生であった頃の記憶がだんだんと霞んできた年齢だが、いまだに覚えている印象的な先生が何人かいて、そのうちの一人は中学3年の時にクラスの担任教諭だったI先生である。 社会の男性教諭で、佐藤二郎風の風貌と飄々とした態度と生徒に媚びない落ち着いた感じが好きだった。 通っていた中学では毎日数行の日記をつけて担任に提出するという謎の風習があったのだけど、そこに当時発生した少年のバスジャック事件について「許せん!」という感想を書き殴ったところ、先生から「僕は少年法反対です」といった趣旨

          「好きになってごめんなさい/吉本坂46」を聴いて思い出した中学時代の出来事

          「さよならエレジー/菅田将暉」のライブ映像に見入ってしまった

          “STAY HOME”が推奨される世の中の流れもあり、いろいろな歌手やバンドがLIVE映像を無料公開しているので、最近は家のテレビでそれを流しながらひとり食べたり飲んだりするのが新たな趣味となっている。 元々ライブハウスやフェスに行く事もあったのだけど、モッシュとかダイブは怖いし、歓声を上げるとか手を上げる事に気恥ずかしさが拭えないめんどくさい性格なので、整理番号が早かろうがいつも壁際や後ろの方でステージを眺めてしまっている。 本音は最前列で見たい。でも最前列でじっとして聴

          「さよならエレジー/菅田将暉」のライブ映像に見入ってしまった

          「愛のことば/スピッツ」を聴くと考える”愛”のこと

          スピッツの曲は受け手によって解釈が異なるところが素敵なのだけど、中でも「愛のことば」はその印象が人によって大きく異なる曲だと思う。 タイトルの「愛のことば」を「好きだよ」とか「愛してるよ」と言ったものと重ねて“恋人同士のラブソング”ととらえる人もいれば、「焦げくさい街の光がペットボトルで砕け散る」で爆弾により街が燃える光景を想像し“反戦歌”と受け取る人もいる。 作詞した草野さんは詞の意味を明言しないスタンスの人なので、何が正解かなんて語るのは無粋であり、各々の解釈の違いを楽

          「愛のことば/スピッツ」を聴くと考える”愛”のこと