見出し画像

投資のハウツー本を読むな

株式投資においては絶対に勝てる手法など存在しないし、
誰かの推奨した銘柄を買ったからといって儲けられる保証は皆無だ。
(ましてやSNS上の"自称"天才投資家の言葉につられて売買するなど、もっての外だ)

・(あなたより経験も知識も知能も圧倒的に優れている)中央銀行でさえ経済の見通しを読み間違え、誤った政策判断をしてしまう
・AIや高速トレードがこれだけ発達していても、個人投資家は市場から駆逐されていない
ことからも、株式市場はとても不確実であり、必勝法が存在しないことは自明だ。

株式市場の値動きを成り立たせるのは数式ではなく、中央銀行の政策でもなく、買い手と売り手の取引=すなわち投資家の心理だ。
投資家の心理が変われば市場の環境も変化し、求められる投資アプローチも変化する。

したがって投資のハウツー本など読むべきではない。
人間社会が不確実性に満ちているからこそ哲学者が思考を巡らしたように、
我々個人投資家が読むべきは投資哲学の本であると考える。

株式投資で儲けるには百発百中で勝つ必要は無い。
洞察力と判断力で市場の上位50%に入れる投資家になれば
少なくとも市場平均を上回るパフォーマンスを獲得できるのだ。
自分がある銘柄を買えるのは、その裏に同じ銘柄をその値段で売りたいという真反対の判断をする投資家がいるからだ。

天才になる必要は無いが、取引相手よりは賢くあれ。
そして賢くなるにはハウツーよりも思考の軸となる哲学こそが必要だ。

最後にバークシャー・ハザウェイの副会長である
チャーリー・マンガー氏の言葉を

「投資は簡単なことではない。簡単だと思うのは愚か者である。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?